魔王の側近(宰相視点)
久しぶりの投稿。
内容忘れかけてた。
私ネージュが今代の魔王様にお仕えし続けて300年。
魔王様に認められ、今では宰相として城で仕えさせて頂いております。
そんな私が最も敬愛する魔王様ですが、戦狂いの先代魔王を討ち人間達との長年に渡る戦争を終結させる等と多大なる功績を残したのですが未だに伴侶となる方を迎える事が出来ずにいます。
最近では周りの貴族からも「早く伴侶を!」と言う声が大きくなり、そんな声が煩わしく思ったのか魔王様は度々城を抜け出す様になりました。
そんなある日、魔王様が城を抜け出し私がいつもの様に仕事に勤しんでる日でございました。
散歩から戻って来た魔王様が一人の幼子を連れて帰って来たのです。
慌てて問いただせば、人間の国との間にある森で拾ったと言うではありませんか。
幼子は珍しい事に何と人間と魔族のハーフ。
しかも、幼子曰く両親は殺されたのだと。
魔王様の腕に抱かれた幼子はだいぶ衰弱しており、顔を赤くしてる様子を見るに熱を出してる様でした。
魔王様は直ぐに幼子に部屋と医者を用意し、甲斐甲斐しく世話をやく様になりました。
魔王様がお世話をした甲斐があってか時間はかかったものの、幼子は順調に元気を取り戻して行きました。
幼子の熱も引き、今後の事を決める為に改めて魔王様と私で話し合いの機会を設けました。
先ずは幼子の話を聞き名前が「ミオ」だと言うこと、父親が魔族で住んでいた村の人間に殺された事、母親は人間で村で息を潜めるように暮らし父親が殺された事で村を出た時に目の前で殺された事、森をさ迷い歩き行き倒れて居た所を魔王様に拾われた事を舌足らずでは有りましたが一生懸命話してくれました。
ミオは父親の家族も母親の家族の事も知らないらしく、今後どうするか決まって無い様でした。
父親が魔族なら此方で調べる事はある程度可能なので、魔王様の命により父親の親族について調べる事が決まりました。
それに、ミオが内包する魔力の量が多い事から魔族の高位貴族ではないかと魔王様がおっしゃった事から調査は慎重に行われる事が決定しました。
調査が終了するまでの間、ミオは城で預かる事が決定し魔王様が専属の護衛と侍女を付けてみおを守ると彼女に約束しました。
話し合いが終わり、日をおう毎に魔王様はミオに対して過保護になっていきミオもそんな魔王様になつき城の中ではまるで仲の良い親子か兄妹の様だと噂される様になっていきました。
そして、ミオ本人も元々の性格なのか彼女が持つ特有の雰囲気なのか城の者達に愛され愛でられる存在になっていきました。
そして、ミオが持つ不思議な知識で周りを驚かしたり喜ばせたりして城の中は明るい雰囲気で溢れて降りました。
そんなある日、魔王様がミオに内緒で健康診断を実施したのです。
何故内緒で実施したのかと聞けば、魔王様曰く、ミオが注射を怖がって逃亡するかもしれなかったからやむ終えずとの事。
ミオは案の定盛大に泣き、魔王様に怒って仕舞われました。
大泣きし、怒ったみおに魔王様は誠心誠意謝りミオの好きそうなお菓子を献上する始末。
お菓子を献上されたミオはご機嫌で食べ始め、魔王様をお許しになられました。
ですがお菓子を食べ終わりしばらくして、ミオが私に魔王様をビックリさせたいと言ってきたのです。
どうやら、お菓子だけじゃ機嫌は治らなかったらしく魔王様に寝起きドッキリを仕掛けるので協力して欲しいと頼まれました。
実は魔王様は寝起きが物凄く悪くいつも私の悩みの種だったので、一にもなくミオの提案を受け入れ協力する事を約束しました。
こうして、私はミオと協力し魔王様に寝起きドッキリなるもの仕掛ける事に成功しました。
私が行ったのは警備の者に事前に連絡して魔王様の寝室の鍵を開ける事のみ。
なので、魔王様の寝室の中でミオがどの様にドッキリを仕掛けたのかは謎に包まれたままです。
いずれ機会が有ればお聞きする事に致しましょう。
それでは私は仕事が有りますので失礼させて頂きます。