幼女のお出かけ
どうも、ミオです。
私は今空を飛んでいます。
何故私が空を飛んでいるかって?
それは数分前に戻る。
お昼寝から起きたミオは侍女のサリーに連れられて魔王様の執務室に連れてこられた。
執務室に入ると机に向かって書類を捌いてる魔王様とその横に立って何かの報告をしていた宰相が居た。
「おお!ミオ、起きたか。もう体調は大丈夫か?もし、大丈夫なら私と出掛けよう。思えば城に来てから一度も城内から出たことが無かったからな。子供のミオには少し辛かっただろう。私も仕事がある程度片付いたから今日の半日くらいなら時間が取れる。だから、私と一緒に出掛けないか?」
「う~ん。わたちならだいじょうぶだよ?おかあしゃまといっちょにいたときはずーっとおうちのなかだったから、べちゅにへいきだよ?むちろ、まえよりもいけるところがふえちゃの!だから、いちょがちい魔王ちゃまはちごとちてて。ミオいいこにできるの!」
ミオの言葉を聞いた大人達が一斉に目頭を抑え、上を向いたり横を向いたりと、顔を背けてミオの言葉に感動していた。
特にミオを溺愛している侍女のサリーが涙を流し、ミオに抱きついた。
「ミオ様!大丈夫です!これからはこの私がどんな所にでも連れていってあげます。城下には色々とミオ様が楽しめそうな場所がございます!是非私と一緒にお出かけしましょう!!」
そんなこんなで、ミオの外出が決まり宰相を城に残して魔王様とミオと侍女のサリーでグリフォン車で城の外へと出掛けたのだった。