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夏のヒトトキ  作者: FHU
5/11

お前は鬼か。


風呂を上がり、料理をつくる。

「良い匂いする!早く食べたいな。」

君が目を輝かせ、見てくる。

「もう少しで、できるよ。」


「わかった!じゃあTWO-PIECE見てる!」

馴染んでやがる。



料理できました。

その名も[超絶美味ステーキ]

まぁ、ただのステーキなのだが、愛情こもってます。


「美味しそう!いただきます!」


「がっつかないようにね、いただきます。」


君は、美味しそうに食べてくれてる。なんせ、愛情こもってるからな。[平成の料理長]の異名を持つ僕が作る料理だ、美味しいに決まってる。


「ごちそうさまでした、美味しかったよ。」


「それはなにより、お粗末様でした。」


さてネットでレシピの知識を増やすか。

僕は料理が好きだ。

それは、[平成の料理長]と呼ばれ女子から好感持たれてたからだ。それだけだ。


「いろんなのがあるな~」


「これは?エスカルゴ料理」


おい、カタツムリ作れと、僕は見た目的に無理だ。それにどう仕入れればいい。


「エスカルゴ料理食べたいの?」


「ううん、何となく面白いかなって」


だと思った。

「仕入れ大変だし、エスカルゴ見た目が苦手だから却下。」


「じゃあさ、オリジナル料理作ろうよ!」

オリジナル料理か…それは面白そうだな。

「確かに作ってみようか。」

どんなのが良いのだろう。試行錯誤した結果浮かんできたのがこれだった。


[海鮮トンカツ丼]……却下だな…


「まぁ料理はまた今度考えよう。」


「じゃあさ!一緒に本読もう!」


「本は全部読んじゃったよ。」


「えぇじゃあどうする?」


どうする?ってなんだ、まだ眠くないから適当に暇潰すに決まってる。


「だらだらしてるよ。」


二人でだらだらしてる。時々下らない事を言ってくるが。

「ねぇゴリラってね学名ゴリラ ゴリラなんだよ、2回ゴリラって言うの、面白くない?」


「そうなんだ。」


こんな風に。

だからなんだ、ゴリラ ゴリラ?別に興味は無い。僕が興味あるのは霊次の語尾くらいだ。


そろそろ眠くなってきたな。


「僕はそろそろ寝るよ。」




「えぇ寝るの?」

君は、不満そうに言った。


「うん。眠いからね。」


「つまんない!起きてて!朝まで起きてよう!」


お前は鬼か。

ヒグラシの鳴き声が響く夜中。僕は眠たいのに、寝させようとしない君

もう一度言う。

お前は鬼か。

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