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夏のヒトトキ  作者: FHU
4/11

親との再会

ここで、本編の前に読者の期待をぶち壊し、設定をあまり書いていないので、書かせて頂きます。


実は、第一章の墓場のある町と、主人公が住んでいる町は違うところです。

墓場の町は、和夢市 泡沫町(なごむ市うたがた町)

そして、主人公が住んでいる町は、和夢市 山憑町(やまつき町)です。

泡沫町もたびたび出てきますので、お頼みを


さて本編へ行きましょうか


~本編~


何で今更紹介なんだよ、ここまで読んでくれる人がいると思ったのかな?FHUだから思ったんだろうね。


「ねぇ、ねぇ、聴いてる?」


「あ、うん、えっと、なんだっけ?」

君はムスっとした顔をした。

「もう!だから、お肉セールしてるよ、これお買い得じゃない?」

肉か、確かに安いな。

最近食べてなかったし食べるか。

「そうだね、安いし買っとこう。」


「うんうん!お肉は、私も食べる!」


贅沢者め。


帰宅道、行きは曇りで、涼しかったのに、帰りは青空が広がっていた。


「暑いな…」そう言って汗を流してる僕をみて、君は

「水も滴る良い男…的な?」

ふざけるのも、大概にしろ。君は幽霊だから汗かかないだろうが、こっちは洪水警報なんだよ。

「暑いし、早く帰ろう」

僕はそう言った、しかし、その話を遮って君は話しかけてきた。

「ねぇ、さっきから追いかけられてるの気付いてる?」

ん?追いかけられてる?どういうことだ。


~松多 勇作パート~


スーパーから出て来たなぁ!!

普通に買い物かぁ?ん??

あれはなんだぁ!!!!肉だぁ!!!!普通に考えると、スーパーで売ってる肉なんだが、こいつは、ちっとばかし臭うぜぇ!!

尾行だぁ!。


~主人公、帰宅道にて~


暑いなぁ…これが地球温暖化って奴かぁ…幽霊隣にいるくせに少年も暑そうだぜぇ…

ん!ヤバイ!バレたか!!ひとまず退散だぁぁ!!!!


~本編~

「誰もいないじゃん。」


「あれ?おかしいな…」


「気のせいだよ、さっさと帰ろう。」


「うん!」


家の前で携帯が鳴る。

「ん誰からだろう」

携帯を見てみると、それは君の親だった。

「もしもし。」


「もしもし!ねぇ娘が貴方に取り憑いてるって本当なの!」

…霊次の仕業だな。

「一応、そうです。」


「ちょっと家まで来てくれない?娘に会いたいの…」

少し涙声になってた。

「なんか君の母さん、君が僕に取り憑いてる事を多分、霊次から聞いてて家まで来てくれない?って言ってるけどどうする?」


「お母さん!行く行く!久しぶりに会いたい!」


「でも、君の事見えるのかな?」


「うーん、それでも会いたいよ」

会いたいのは当たり前だよな。それが家族というものだ。


「もしもし、わかりました。荷物家に置いてから向かいます。」


「ありがとう!待ってるね。それじゃあ、あとで。」


よし早く会わせてやりたいな。


蝉の声が響く夏の出来事。これは、夢ではなく、現実の事。

君との思い出を、僕はまた刻み始めた。

歯車が動きだし、君との日々は進んでいく。

普通とは、少し違うけれど、神様が僕に、謝る機会と、希望を与えてくれたのだろう。



「ハァハァやっと着いた」


息を荒らしながらインターフォンを押す。

「久しぶり。さぁ入って、クーラー効いてるから。」


「お邪魔します。」


君の母さんは辺りを見渡す。

「ねぇ、娘は?」

やっぱり、見えてない。君は隣にいるのに


「お母さん…」

君は汗を流す変わりに大粒の涙を流し自分の親に抱きついた。

それなのに、気付かれてない君をみて、何故か、少し悲しくなってしまった。

「おばさん、見えてないんですね。今、おばさんに抱きついていますよ。」


「えっ?」

戸惑いながらもその言葉を信じ話しかける。


「久しぶりね、会いたかったわ。ごめんね、こんなお母さんで…守って…やれなかった…」


「ううん…私が死んだのは、誰のせいでも無いよ、悪いのは私…」


もちろん、おばさんには聞こえてない。ただ泣き声だけが響く」


「やっぱ家族ですな、娘が見えなくても、何故か分かり合ってるようでござる。」


「霊次、いたのか。」


「人の命は儚いもの、しかし、思い出や絆は、永遠でござる。」


確かに、その通りだ。

君が死んでからも僕は、ずっと君の事を思っていた。


「今日は来てくれてありがとうね、またいらっしゃい。娘もまた一緒にね」


「お母さん、またね。」


「はい、また、それでは。」


懐かしい気持ちを、夏の暑さに任せ、解き放つ。


思い出は始まったばかり。学校では教えてくれない事を、君と、君のお母さんから教わった。

松多勇作は、こちらの「夏のヒトトキ」のスピンオフ作品「ヒトナツの夢」の主人公です。こちらの作品も、よろしくお願いします。

http://ncode.syosetu.com/n7439dn/1/

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