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夏のヒトトキ  作者: FHU
3/11

エロ本と思い出

朝の6時、アラームを聴き逃し9時に目覚める。

そういえばあいつ、まだいるのかな?

「んー?おはよう…」

居ました。


幻覚はまだ消えず笑顔を振り撒く、その笑顔は太陽の様に輝き僕は眠気が消える。


「朝食作るけど一緒に食べる?」

どちらにせよ、昨日の野菜炒めしかないのだが。

「いいよ、私は、食べてほしいなら、食べてあげるよ」

君は笑顔で返した誰も幻覚に食べては欲しくないモラルと言うものだ。

「じゃあ一人で食べるからそこら辺にいて。」


「わかった、暇だから押し入れに隠してあるエロ本でも見てるよ。」


………………


「おい!やめろ!それは!やめろ!お願いします!お願いします!」

理性保ってませんでした。


「えぇ、じゃあマンガ無いの?」

こいつなんで一日にして俺の宝物見つけやがった…あっ、そうか、俺の幻覚だからか、ってそんなことどうでもいい。


「マンガなら押し入れの下にあるよ。」

なんで上を見やがった。一生の不覚だな。

「あった!KABUTOとTWO PIECEかぁ良いセンスだね!」


「まぁそれ見て暇潰してて、僕はご飯食べてくるよ。」


さて、昨日の残り物食べて買い物行かないとな。


食べ終え、食器を洗い、買い物いくと伝えに部屋に行く。


「今から買い物行くからちょっと待ってて。」


「私も行く!」

言うと思った。まぁいても困ることはないし別にいいか。

「わかった。準備できた?」


「いつでもおっけい!」

こうして二人は、スーパーへと向かう。

その途中同級生で霊感が強い【高山 霊次】に出会う。

ここから僕の幻覚という認識は変わることになる。

霊次は驚いた顔で僕を見てきた

「お、お主、見えてないでござるか!」

相変わらずの変な語尾だ

「見えてないってなにが?幽霊とかは信じてないよ。」

いつも僕に霊の話をしてくる、困ったものだ。

「お主の横に彼がいるでござるよ!」

そう言って君の方を指差した

「霊次なにいってる?これは僕の幻覚で…」


「幻覚などではありませぬ、それは幽霊でござる」


一瞬時が止まったかの用に固まった


「お前幽霊だったのか!幻覚じゃなく、幽霊なのか!」


「ほへ?」


ほへ?じゃねぇよ、幽霊とかそれ

取り憑かれてるって事じゃないか。


「ねぇ、本当は幻覚だよね?」


「だから幽霊だって~ピッチピチの幽霊だよ!」

……

「じゃぁ、どうやって一日にして俺のエロ本見つけたんだ!うまく隠してたのに!!!!!」

叫び声が鳴り響く…しかし、良かったここは田舎、誰もいなかった。

いや、まて、ここにいるじゃん!高山霊次が!

「聞いておりましたぞ!そんな卑猥なものを持っているなんて、聞き捨てなりませぬな!」

顔が真っ赤になった今すぐここから逃げ出しスーパーへと向かいたい

「その話はまた今度、今買い物行くところだからまたね。」


「そうでござるか…次あった時聞かせてくだされ」


「う、うん…また」


そういって急ぎ足でスーパーへと向かった


「懐かしかったな~霊次くん相変わらず古風な感じだね」


「そうだね、しかし、幽霊だったとは」


「だから幽霊だって言ってたでしょ」

幽霊は信じない派だったが、これは幽霊としか言えなかった。霊次も見えていた君を幽霊以外に思えない。


~スーパーに着いた~


「ねぇ、覚えてる?」

そう君は僕に、懐かしそうに話しかけた。

「なにが?」


「小さい頃、親に連れられてこのスーパーで一緒に買い物してた時さ、私迷子になっちゃったよね。」


「あぁ懐かしいね」


あれは8歳の頃だった、僕の住んでいる所は田舎だけれど、少し歩くと、人だかりが多くなる。僕らみたいなのは良くスーパー辺りまで行くと、迷子になったりする

そこで君は迷子になった


「ねぇお母さんあいつがいないんだけど…」

不安そうに僕は親に話した。母さんと君の母さんは、必死になって探した。迷子センターにも来てなくて警察まで呼ぶ事態だ。

「娘に何かあったらどうしよう…私が見ていなかったばかりに…」


「なに言ってるの、絶対見つかるわ…」

僕の母さんと君の母さんは泣き崩れてた。僕が何とかしなくては、子供ながらに涙をこらえて探してたのを覚えてる。絶対見つけてやる、また一緒にゲームしたりして遊ぶんだ。そう思いながら、必死に探した。しかし見つからない。どこにいるのだろうか、なんで見つからないのだろうか、涙が込み上げてくる。

ふと考えてみた君が迷子になって行きそうな場所を、小さい頃の君は人見知りで人が多いところは一人ではいけない。その時君の居場所が分かったトイレだ警察もトイレを探してるのは知っているが、人見知りな君は声を出せなかったんだろうと思った。急いでトイレに行った。

「助けに来たぞ!」

僕は居ると確信していた微かに泣き声が聞こえて君を見つけた。

「怖くなかった?僕がついているからね。」

そう君に囁いた君は「ありがとう」と涙声で囁いた。それから、僕は君を守ると決めたんだ。それなのに僕は君を死なせてしまった。君は僕のせいではないと言うが、僕は自分が許せなかった。


「あの時はありがとうね、かっこよかったよ」


「う、うるさい、さっさと買い物済ませるよ」


君との思い出は君が死んだ時に終わってしまった。でも、君が幽霊として現れたときにきっと思い出

がまた動き出したんだと思う。きっと、それは永遠と続くとこの時の僕は思っていた。

新キャラ高山霊次


たびたび出ますのでよろしくお願いいたします。

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