笑顔
1時間ほど会話をして、家に帰った。
僕は、今年から独り暮らしを初めた、小さい6畳のおんぼろアパート鍵を開け疲れたから風呂に入る。
風呂から上がり部屋の灯りをつけた時だった。
……
「なんでいるんだ?」
「んー?なにがー?」
君がいました。
いやまて、幻覚だから仕方ないのか?でも幻覚とはいえ、一つ屋根の下男女がいるのは駄目なことだろう。
「やっぱ僕を恨んでる?ごめん君のためになにもできなかった…」
僕はなにもできなかったから幻覚として、この世界に君を無理やりいさせることにしてるのだろう。
「その話は終わったでしょ悪いのは私君はなんも悪くないし悔やむことなんて無いよ、それよりお腹すかないの?料理作れば?」
グルルルル
そういえば今日は何も食べてなかった
「君はなにか食べる?まぁ幻覚だろうし何も食べないだろうけど」
「幻覚じゃないけど幽霊だから何も食べないよ食べれないことはないけどね」
幽霊?幻覚の癖に自分の事を幽霊と言ってきたな…
「はいはい幽霊ねじゃあ僕の分だけ作るからね」
「絶対幻覚だって思ってるよね!ねぇ絶対思ってるでしょ!」
「思ってる」
当たり前だ、幽霊なんているわけない、そんなのは空想の中の話であって、あの花じゃあるまいし僕は信じない。
「でも現にここに幽霊がいるんだからね!」
おい、心を読むな。
冷蔵庫を開ける
「もやしと、卵と、キャベツしか無いのか…野菜炒めだな」
料理は得意で子供の頃は、友達に作ってあげたりしてた、小学生の時のあだ名は【平成の料理長】
まぁそんなことはどうでも良いな、ちゃっちゃと作ってしまおう。
~超絶美味な野菜炒めの完成~
良いできだなうん。
食べ終わり食器を洗う
「ねぇ布団は1枚しかないの?」
安心しろ、僕はキッチンで寝てやる。
「布団使って良いよ、僕はキッチンで寝るからさ」
「さすが男子!レディファーストって奴だね」
今更ながら、幻覚に男も女もあるのかと思った。
「まぁ、もう寝るなら勝手に寝て良いよ僕は夏休みの宿題少し進めとくから」
「見せて!見せて!」
僕に寄り添ってくる
これは幻覚だ、これは幻覚だ、これは幻覚だ!
「見たって面白くないから」
「でも、どんな勉強してるか気になるし」
二人?の勉強が始まった。
「これは難しいねぇ私はわからない!」
安心しろ、僕もわからない
「こういうのは適当に書いとけばいいんだよ」
○ア○イ○ウ○エ○オ
正解は5分の1運任せだ
しかし、君は不満そうな顔で言った
「それじゃあつまらないよ」
元々勉強はつまらないものだろう。
「じゃあどうすればいい?」
「もう一度読み直そう」
「めんどくさい○アでいいや」
「もう!これで違ったらどうするの?」
「一問くらい問題ないよ」
後に正解だったことは別の機会で
そろそろ寝るかな、深夜だし夏休みだからって夜明けまで起きるのはさすがに駄目だな。
「寝るの?」
「うん」
「じゃあ私も寝よ」
「掛け布団…1枚くれない?」
「仕方ないなぁ利子高くつくよ」
「元々僕の布団だまぁ、お休み」
「お休み、起きたらまたいっぱい話そうね」
君は笑顔で返したなんだか僕も笑顔だ