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夏のヒトトキ  作者: FHU
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夏のヒトトキ

僕が告白をしてから時間は経ち、遂に夏休み最後の日。

なんだけど、相変わらずな僕たちの姿があった。


「18時からだっけ夏祭り」

君がそう僕に問いかけた。

「そうだよ楽しみだね」


「うん!」

僕は君と一緒に夏祭り行けるだけで楽しみだけど君は何が一番楽しみなのだろう。

そんな事を聞くことも出来ず、18時になった。

辺りが少し暗くなってくる頃、祭りがやってる公園は明るくて、それなりに人が来てる。


これでお別れなんだ…


実感がわかないけれど握った君の手は少し強く握り返してる。


ピュ~、バン!


と大きい音が鳴り


夜空に大きく花が出来上がる。

一瞬で咲いては散る、少し君と似ているね。


「もう少しでお別れだね…」


「うん…」


君は僕の手をもっと強く握りしめた。


「私の事は忘れてもっと良い人に巡り会ってね…」


君は少し涙ぐんでいた。


「忘れないよずっとずっと君は僕の心に刻まれてるんだ、これまで一緒に遊んだことや話したこと、それは全部僕の大切な思い出だよ。」


君は涙を吹いた


「それでも私の事引きずったらだめたからね!」 


君はニコッと笑う。

少しずつ体が薄くなっていく。


「やっぱ最後くらいさ笑顔でいていからね」


「うんそうだね笑顔でお別れだ。」


君は僕と背中合わせに立って手を繋ぐ。


「それじゃあね…私も大好きだった…」


「バイバイやっぱ君の事は忘れられないね。」

挿絵(By みてみん)

ピュ~、バン!


花火が上がったのと同時に僕の手に君の感覚は無くなった。


それでも泣くもんか。泣いたら君に笑われちゃうし絶対に泣かない。


こうして僕と君の不思議な毎日は終わりを告げた後で知ったが霊次は成仏の事知ってたらしくていつも会いに行くと寂しくなるからあんま会わなかったらしい。


生まれ変わりってあるのかな?あるなら君は何に生まれてくるのだろう?

それは僕が生きてるうちに生まれるのかな?


どんな形であれまた君に会えるなら僕は君を愛す。


例えこれが夏のヒトトキだったとしてもまた君に会えることを願って今日も過ごしてる。

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