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始まり_2_
!?何だ?
「「すみません!」」
かぶってしまった。自分ではないもう一つの声の聞こえた方を見ると…
美人だ!とてつもなく。現実にこれほどの美人がいたとは。頭の中でさっきの声を聞き直して見ると…うん。声もかなりいい。そしてもう一度足から顔へ視線を動かす。透き通るような肌、折れてしまいそうなほどに細い手足、なのに出るところは出ている。顔はクール…というよりは可愛いという感じか。…! 目が青くて髪が金髪だと!?
外国人だろうか。でも思いっきり日本語を流暢に話していた。
「あの…」
いけない。つい見惚れてしまった。
「大丈夫です。そちらも大丈夫ですか」
「はい。…あの!助けて欲しいんです!お願いします!!」
「私について来てください!」