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第二話

気づいたらもう三歳

目標があるとあっという間に時間が過ぎちゃうね!

この二年で分かった事はあまり無い…

まぁ読み書きはもうバッチリなんだけど、本当に子供の柔らかい頭ってスゴイね!他には精々一週間が六日で一月が三十日一年が三百六十日って事位あぁ後はここがアリステル王国のノイン村って事位かな

一日は多分24時間だと思うけどこんな辺境の村じゃそんな事気にしてる人なんか居ないから明るくなったら起きて暗くなったら寝るって生活だから必要無いんだよね


スキルの習得は結構良い感じに出来てると思う

体内で魔力を動かす訓練を続けていたら魔力操作

で、ハイハイの時からやっていた魔力操作をしながら体を動かしていたら動かす部分に魔力を集めるって言うのが重要だったみたいで

身体強化

そして母上様の双子山から学んだあの感覚はやっぱり

魔力探知だった

後は魔力探知の練習で親父とか母上様、村人の後を隠れながら尾行してたらいつの間にか

隠密を覚えてた…

ついでに気配探知を覚えたかったんだけど何故か隠密だ。欲しいとは思ってたけど正直以外だった。多分魔力で探すクセがついちゃってるんだろうな。

今後は意識して要訓練かなぁ

まぁ覚えたスキルは全て隠蔽してるけどね!こんなのばれたら異常過ぎる…さてそろそろ本格的に魔法を使いたいから朝食の時にでも母上様におねだりしようかな~


「カルツ~朝ご飯よぉ」


おっとそんな事を考えていたら呼ばれてしまった


「母様すぐ行くよぉ」


さて今日のおかずは何かな~




ふぅ

いつもと同じパンとスープなのに何で母様が作るとこんなに美味しいんだろう

「ねぇねぇ母様!」


「なあにカルツ?」


「何で母様が作るご飯はいつもこんなに美味しいの?」

ニコニコしながら聞いてみた


「あらっ!ありがとうカルツ。そう言って貰うと母様すごく嬉しいわ」


「えへへぇ~。

だって美味しいんだもんっ!」

ここで母様に抱き着き上目遣い発動!

「あとねぇ、ボク母様にお願いがあるんだぁ」


「あらっ、何かしら?カルツは甘えん坊ねぇ」


よし!これは効いてる!


「あのねボクも母様みたいに魔法使いたい!母様の魔法教えてぇ」


「魔法かぁ、ちょっと早いけど練習するときは母様と一緒にするって約束出来るなら良いわよ」


やった!成功だ!

「うん!ボクちゃんと母様と約束するよ!だからお願いっ」


「そうね。だったらご飯のお片付けが終わったらやりましょう」


「ヤッター!ありがとう母様!大好きっ!」

ここで母様にチューって。

うむ、俺も嬉しい母様も嬉しい。何も問題無しだ!


しかし俺の容姿は間違いなく愛らしい子供だと思うがこのまま上手く成長してくれるかなぁ…




「それじゃ早速だけどカルツは魔力って感じられるかな?」


母様の問い掛けに対しての答えは決めていた


「ん~?わかんない」


さすがにこんな子供のうちから魔力操作のスキルがあるとか異常過ぎだからなぁ


「そうよね。じゃあね、まずは魔力を感じる事から始めるわよ。母様とお手々繋いでみて」


おっ!どうやって教えるんだ?ワクワクするな


「はいっ!母様これでいいの?」


「そうよ~。今から母様がカルツに魔力を流すから何か感じたら教えてね」


ふむ

手を繋いでればいいのかね?おぉっ!なんかあったかいのが流れて来てる。こうやって教えるのか


「母様の手からあったかいのがボクに流れて来てるよ」


「そうよカルツ。それが魔力って言うのよ

カルツの身体の中にも同じものが有るから探してみなさい」


「うん!わかるよ母様!」


「スゴイわカルツ!こんなに早く感じられるなんて

これは才能が有るのかもしれないわね

それじゃ今から母様が魔法を使ってみせるから同じ様にやるのよ。まずは人差し指に魔力が集まって来るのをイメージして指先からお水が出るって思いながら『ウォーター』」

ジャー

何回見ても不思議だな。指先からマジ水が出てる。まぁとりあえず今は言われた通りにイメージして指先に魔力集めて出ろ出ろ水出ろ!


「ん~『ウォーター』!」


チョロチョロ

やった!水出た!あぁ何となく分かる。これが魔力を放出する感覚か。これも要訓練だな


「カルツ凄いわ!一番簡単な生活魔法でもたった一回で成功するなんて!やっぱり貴方は才能がありそうね」


「母様これって凄いの?」


「とっても凄いわよ!魔法はね、魔力を感じてそこからイメージして使うものなんだけど才能が無いと魔力を感じるだけでも何年もかかる人もいるのよ。それから集めてイメージしてってなるからこんなに早く出来たカルツはとっても凄いのよ!特にイメージは大切なのよ」


おおぅ

マジか!そんなに凄いとは一生懸命訓練してきてよかったわ

しかしイメージねぇ

せっかくだから回復魔法の事も聞いとくかな。生き延びる為には必須技能だよな


「そうなの?」


ここで必殺上目遣い発動!

「じゃあ母様が痛いの治す時はどうやってるの?」


「回復魔法の事ね。う~んアレはカルツにはまだ早いんだけどね。痛い所が治っていくのをイメージするのよ。まだ難しいから分からないと思うけど、もう少し大きくなったらちゃんと教えてあげるわ」

なるほど。要は傷が治っていく過程をより詳しくイメージ出来ればいいって事だよな

だったとしたらこれは前世で人体の仕組みについての知識がある俺にとってかなり有利だな

これは後で隠れて試すしかないな


「わかったよ母様

大きくなったらちゃんと教えてね」


「そうね。カルツは偉いわね。じゃあまずは今覚えた『ウォーター』を練習しましょう。いっぱい練習すれば魔法を使うのに必要な魔力も少なくなっていくし魔力も増えるわよ」


なるほど。いわゆる消費MP減と最大MPが増えるわけか。いっぱいやれば回復力増とかも覚えてたりするのかな?

まぁまずはひたすらやってみるしかないな


「わかったよ母様!ボクいっぱいやるよ」


母様から『ウォーター』を習って一月。やっと庭の花壇の水やりなら一人で魔法を使っても構わない許可が出たぜ!

ではでは母様がこっちに来ないのを確認しながら『ヒール』の訓練を開始しますかね

まずは花を少し折ってみてと…植物の構造を思い浮かべながら治る治る元に戻る~!

「『ヒール』」


おぉっ!出来た!

っつか植物にも回復魔法って効くんだな

これからは毎日訓練しよ

しかし出来れば解毒魔法も覚えたいけどなぁ。イメージが肝心なんだから多分何とかなるだろうけどやっぱり自分で実験は怖いよなぁ

ちょっと考えないとな



いやー日々順調ですよ!

この半年で生活魔法と『ヒール』はかなりものになって来てますよ

しかも覚えたいと思っていた解毒魔法の『キュア』も何とかなりそうなんですよ

まさか虫刺されに試してみたら効くとは思ってませんでしたけどね!

しかも回復魔法の訓練を母様に見つからない様に周囲の気配に気をつけてやってたら狙い通り

気配探知のスキルも覚えちゃって笑いが泊まりませんよ!

さてさて今日からは、いよいよ属性魔法に挑戦です


火・風・水・土の基本属性と雷・氷の派生属性、光・闇の特殊属性。他にも空間やら時とか幻の属性があるらしい

色々考えましたよ。ホントに!

光とか闇とか空間なんてまさにロマンだけど…


生き延びる為にはって考えたら風一択だった!

まずは五歳までに出来る限り風魔法を使いこなせる様に魔力切れまで毎日特訓開始です!


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