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ゴッド・スレイヤー  作者: 山夜みい
第二章 紅娘の祈り
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第二十六話 雷霆の制裁

 

【あは、あはっはははははははは! 最高、キミは最高だ、ジーク・トニトルス!

 人も悪魔も選ばず、まさか全部助けるだなんて、ひ、ひーお腹痛い。笑い死ぬぜ】


 常闇の都の、とある路地裏。

 透明な身体をした一柱(ひとり)の男は腹を抱えて笑っていた。


【どれだけ茨の道を歩みたがるんだい。君は。もしかして被虐体質なのか?

 まぁそれはそれで、こちらとしては助かるのだけど。愚かだなぁ、ジーク】


 眦に浮かんだ涙をぬぐいながら神霊は振り向いた。

 獅子のように獰猛な顔立ちをした男が、壁に背を預けている。


【君もそう思わないかい? 自分の息子だろ。どう思う?】

「うっせぇボケ。話しかけんな、殺すぞ」

【つれないなぁ。僕たちは仲間じゃないか。ちょっとくらい打ち解けてもいいだろ】

「誰が仲間だ。俺様はオメェの仲間になった覚えは一ミリもねぇよ」


 ルプスは吐き捨てた。

 身体に傷は残っていない。全て完治している。

 彼は視線の先、常闇の都の奥地へ向かうジークの姿をじっと見つめていた。

 今すぐ襲おうと思えば襲えるのに彼は微動だにしない。

 その瞳に、英雄はどう映っているのだろう。


【息子が気になるかい?】

「俺様はオメェが大嫌いだ。話しかけんなクソ神」

【親子ともども、そこまで俺を嫌うかぁ……まぁ仕方ないけど。

 だって君たち面白すぎるんだもん。こんなの、遊戯の神として放っておけないぜ】


 クスクスと遊戯の神ナシャフは肩を揺らして、


【それでさ。聞きたいんだけど。君たちの目的は何なんだい?】

「……」

【無視か。いいよ、勝手に続けるさ。君も一枚噛んでるんだろう?

 終末計画(ワールド・ゼロ)って奴にさ。教えてくれよ。君たち(・・・)は何を企んでいる?】


 道化は笑みを消し、真実を見極める神の眼光が煌めいた。


 ーー同時刻。


 奇しくもナシャフと同じ疑問を、リリアたちは抱いていた。

 彼女たちはジークにおんぶされるルージュを見ながら小声で話し合う。


「リリア様。今回『孤高の暴虐(ベルセルク)』は何をしに来たと思います?」

「……ジークを倒しに来た、わけではないですよね」


 リリアの深刻な呟きに、カレンは同意を示す。


「彼はこれまで、何度もジーク様を殺す機会があった。

 仲間を殺すと脅し、戦わせて……その実、わたくしたちは死んでいません。

 本当に殺すつもりなら、戦争でいくらでも殺せていたのに」


 例外は戦争の終盤に起こったテレサの死だ。

 最初の邂逅の時も自分たちを殺さなかったのに彼女だけは殺した。

 アレがあるから、リリアやカレンはルプスの真意を掴みかねている。

 テレサの死がなければ『孤高の暴虐(ベルセルク)』を味方だと信じたかもしれない。


 なぜなら、ルプス()と戦うごとにジークは強くなっているからだ。


 それも壁を一つ越えるだけではない。二つ三つ飛び越えるほどに。

 カレンは慎重に言葉を選んだ。


「わたくしには、彼がジーク様を導いているような気がします。

 強大な敵や苦手な敵と戦わせることで、実戦の中で鍛えようとしているような……」

「……やはり、そう見えますよね。わたしも同意見です」


 ルプスとの邂逅でジークは使徒化を覚えた。

 カリギュラとの邂逅で絶対防御領域の使い方を本当の意味で理解し、

 さらに現れたルプスとの再戦で、第二の力を完全にマスターし、悪魔の力を覚えた。


 まだ二回なので確証はないが……。

 これが偶然なら、いつも見計らったように現れるのはなぜだ?

 戦争の時、ジークが来るまで殺そうとしなかったのはなぜだ?


「ルージュが言うには、地上から突入する時に彼がついてきたと言う話ですが」


 父をよく知るだけに、ジークは考えるだけ無駄だと言っていた。

 ルプスのやることなすことを真に受けていたらキリがないとも。

 本人が遊びに来たと言っているのだから、放っておけばいいと。


 だが、リリアたちからすれば彼の真意は気になる事ではある。

 あの世界最強と戦わなくて済むなら、その道を模索したいところだ。


 しかし、


【ーーまぁ、彼の味方ではないよね。そこを疑っているわけじゃないんだ】


 遊戯の神ナシャフは最果ての方舟(オルトゥス・アーク)と違った答えを導き出す。


【彼は元々、修羅場を超えるごとに飛躍的に強くなる性質だった。

 君との再会を経て獲得した性質じゃない。だから、鍛えようとしているわけじゃないはずだ】


 それでもルプスがジークを殺さないのは事実だ。

 最初の邂逅の時はそれだけの実力差があったし、先ほどの戦闘もそう。

 住民を人質に少しずつ追い詰めて行けば、確実に殺せた。


【あるいは()じゃないというべきかな。

 何らかの目的の為に彼を生かしている? そのために彼を強くする必要があって……

 そしてその目的が、終末計画(ワールド・ゼロ)なるものに関係しているのかい?】

「……よくもまぁ、ペラペラ喋る口だぜ。オイ、焼き殺してやろうか?」


 ニヤァ、と。

 ルプスは獲物を前にした肉食獣のように口元を吊り上げた。

 子供が見れば失禁してしまいそうな笑みに、しかし、ナシャフは動じない。


【否定しないって事は、肯定ってことでいいのかな】

「ハッ」


 ルプスは鼻で笑う。


「アホか。オメェが嫌いだから喋らないに決まってんだろ」


 そして壁から背を離し、傲然と言った。


「沈黙は是なりって言葉があるけどな。俺様からすればあほらしいぜ。

 嫌いだから、必要ないから、キモいから。喋らない理由なんていくらでもあるのに」

【おや、最後まで見て行かないのかい?】

「言ったろ。俺様は遊びに来ただけだ。遊びはもう終わってる。

 だから帰る。それ以上も以下もねぇよ。オメェの物差しで俺様を量んな。殺すぞ」


 それとな。と彼は振り返り、


「俺様からありがたい忠告をくれてやる。今すぐこの場から離れたほうがいいぜ」

【えぇ、なんでだい?】

「忠告はした。じゃあな。さっさと死んどけよ」


 そう言って彼は姿を消した。

 雷の残り火だけ遺した彼に、ナシャフは大仰にため息をつく。


【全く意味が分からないね。相変わらず彼の真意は読めないな……。

 とはいえ、せっかくの忠告だけど、君のいうことには従えないぜ。大体さ】


 全てを翻弄しようとする遊戯の神は陰惨な笑みを浮かべた。


【俺はインクラトゥスと取引したからね。彼の権能を借り受けてる。

 この場はどんな神にも察知できない筈さ。例えあの方(・・・)であってもね。だから残るよ】


 隠し神インクラトゥスの権能は存在すらも隠蔽する。

 例えジークの絶対防御領域であっても、存在が感知できなければ使えない。

 自分はこのまま、絶対に見つからない安全な場所で高みの見物といこう。


【最後まで見届けなきゃもったいないからね。

 果たして今回のゲームは君の勝ちなのか、負けなのか。その結果を見させてーー】

「いいや、お前の負けだ」


 ーー……ゾクッ!


 戦慄が、ナシャフの全身を駆け抜けた。

 いつかと同じだ。首筋にピタリと刃が添えられている。

 見覚えのある刃。持ち主は明白。

 愕然と目を見開いたナシャフの視線の先、いつの間にかジークたちが消えている。

 建物中に入ったのだろうか。それにしても、


(馬鹿なッ、ありえない! 五百年間、天界を欺き続けたインクラトゥスだぜ!?

 匂いも五感も視覚も、全てを隠し通すアイツの権能を潜り抜けるなんて……!)


 ナシャフはゆっくりと振り返った。

 予想違わず、そこに居るのは(いかずち)を纏う一人の英雄だ。


【や、やぁ。久しぶりだね、ジーク。会いたかったよ】


 ジークは舌打ちした。


「うるさい黙れ。死ね」

【ちょ、ちょっと待ってくれ! 殺す前に一つ聞きたい。

 どうしてここが分かった? それに、なんで俺を殺そうとするんだい?

 俺は今回、何もしてないじゃないか。ただ見ていただけだぜ?】


 首筋に刃を食い込ませたまま、ナシャフは懇願する。

 せめて答えを教えてくれ、と言うと、ジークは刃を止めてため息を吐いた。


「なんでここが分かったって? 決まってるだろ。

 今さっきインクラトゥスと取引をしたんだよ。お前の居場所を教えてくれって」

【いや、あの引きこもりが君の言う事を聞くわけないじゃないか

 俺だって借りを作るのにずいぶんと苦労したんだぜ? どうやって……】

「脅した」

「は?」


 ジークは肩を竦めた。


「お前の居場所を教えなきゃ冥界に行って本体を殺すぞって脅した。

 どれだけ隠しても存在自体を消せるわけじゃない。目ぼしい所を片っ端から焼けば見つかるでしょ」

【そんな、こと……おいインクラトゥス。話が違うじゃないか!?】


 ナシャフが虚空に呼び掛けると、一柱の神霊が降りてきた。

 長い髪で目を隠した根暗な男だ。ずっと見ていたのか。


【我、生存を優先。汝、脅し、同じ】

【いや確かにさぁ、俺だってお前を動かすのにちょっと脅したよ?

 手を貸さないと天界に居場所を教えるってさ。でもさ、これは……】

【運命の子、約束、優先】

【つまり俺よりその子を信用するってか。はぁ、そりゃそうか……】


 人徳の差という奴だ。

 やってきたことがやってきたことだけに、ナシャフは苦笑を浮かべる。


(まぁ今回はこれまでか。仕方ない。帰ろ)


【敵しか居ないようだし、望み通り俺は消えるよ。じゃあね】


 言いながら、ナシャフは神霊体を解除しようとしていた。

 本体からの意志は(いかずち)よりも早く届く。残念ながらジークの刃は届かない。


(さすがにこれ以上魔力を失うのは不味い。俺はそんなに強い方じゃないんだ)


 来たるべき時の為にも、少しでも魔力は温存しておきたいところだ。

 今回のゲームもかなり楽しめたし、消費した分の魔力は元を取ったと言える。

 そう思ったのに。


「絶対防御領域、展開」


 次の瞬間、周囲に透明な光の膜が張り巡らされた。

 ナシャフの笑みが消える。


【……っ、神霊体が、解除できない!?】

「逃げられると思ったか?」


 ただ攻撃を防ぐだけが絶対防御領域の真髄ではない。

 この領域の真価は内と外の空間を遮断することだ。

 だからこういう風に、神霊体と本体との間を遮断する事も出来る。


【な、なんで……なぁ。教えてくれ。なんでここまで俺を狙うんだい? 

 言っただろ。今回は何もしていないじゃないか。そこまで俺の事が嫌いかい?】

「嫌いだけど、それだけじゃない。いつまでとぼけているつもりだ」


 紅色の眼光が、ギラリと煌めく。


五百年前(・・・・)、破壊神ネファケレスの死体をばらまいたのはお前だろう」


 一瞬の沈黙。

 やがて、ナシャフは視線を泳がせた。


【……あちゃー……そこまでバレてたのか】


 諦め交じりに嘆息して、


「どうして分かった?」

「カリギュラみたいな小物が破壊神の死体を持ち帰れると思えない。

 オルクトヴィアスの執着を知った今、なおさらその考えは強くなった。何より」


 顔を歪め、英雄は言う。


「陰湿、陰険、杜撰」


 ジークは一刻も早く会話を終わらせたがっていた。

 これ以上この神と話をしていると、自分を抑えられる自信がない。


「今回のやり口……カリギュラの事にしてもそう、ヤタロウのことにしてもそう。

 陰湿で陰険な割には、僕たちの選択次第でどうとでも変わる杜撰な計画だった。

 僕がエルダーを逃がさなければそれまでだし、ヤタロウを殺してもそれまでだった」


 つまり、誰かに選択をゆだねる事が目的。

 さらに言うなら選択をゆだねた誰かの行く末を見守るのが目的だ。

 そのやり口は、ジークが冥界に行ったときのそれと酷似している。


「僕がどうなるのか見届ける為、絶対に近くで見ていると思った。

 でも加護を使っても感知できない。だからインクラトゥスに協力してもらった」

【……君は、ずいぶん俺の事を理解しているんだねぇ。すごく嬉しいよ】


 ジークは渋面を浮かべ、


「話は終わり。じゃあね」

【~~~~~~~~~~~っ!】


 幾筋もの剣閃が奔りーー

 ジークはナシャフの両手両足を切断した。

 つんざくような悲鳴を上げたナシャフ。その一瞬の隙にジークは加護を切り替える。


「吸い尽くせ。アルトノヴァ」

【まず……!】


 (いかずち)に焼かれたナシャフは堪らず神霊体を解除した。

 天界の某所へ帰還する。抜けるような青空。良かった、戻ってきた。

 しかし、


 ーー(いかずち)の裁きは、逃げる事を許さない。


「ぎゃぁああああああああああああああ!?」」


 神霊体が受けたダメージが本体に還元され、雷が全身を焼き尽くす。

 皮が焼けただれ、血が蒸発し、骨が灰となり、肉体が再生する。そしてまた……。


「ぜェ、ぜぇ、ぜぇ……」


 そうして破壊と再生が繰り返されること、数十分。

 息を荒立てたナシャフは胸に手を当てた。


「やばい……マジで死ぬ所だった。あの子、どんだけ強くなってるんだよ」


 以前、冥界で斬られた時と比べ物にならないほどだった。

 あとほんの少し神霊体を解除するのが遅ければ死んでいただろう。

 たった数ヶ月たらずでこの成長速度。やはり只者ではない。


「……次に会ったら死ぬかもなぁ」


 ぽつりと呟き、


「……しばらく手を出すのはやめよう。そうしよう……」


 ナシャフは意識を手放した。



 ◆



「ーー仕留め切れてはいない、かな。感触的に、まぁいいや」


 誰も居なくなった路地裏でジークは呟いた。

 仕事を終えた魔剣が神獣形態で「きゅー!」と飛びついてくる。


「アル。やっぱり君がいると心強いねぇ」

「きゅ、きゅー!」

「分かったってば。もう簡単に手を離したりしないから」

「きゅぁああ!」


 当たり前だ!と言いたげなアル。

 ヤタロウに魔剣(自分)を預けたことを怒っているのだろう。

 尻尾でジークの背中を叩きつけている。割と痛いんだけど。


「ジーク、どうでした?」


 仲間たちの所に戻ると、リリアが問いかけてきた。

 ジークは頷き、


「しばらくは大丈夫だと思う。かなり痛い思いをしたはずだから」

「……そうですか。あの神も困ったものですね」

「今度会ったらあたしがぎったんぎったんにしてやるんだから!」


 ふんす!と鼻を鳴らしたルージュに一同は笑う。

 いずれ本体とまみえる時が来るだろう。その時こそ決着の時だ。


「んじゃ、帰るか。色々あったが、おれ、腹減った」

「というか、帰っても一波乱どころじゃないと思いますが」

「まぁ……初犯だからアレク様がなんとかしてくれるよ。

 たぶん、きっと。恐らく……あれ、大丈夫かにゃ。心配になって来たにゃ……」

「あなたが不安でどうするのだ、エルブラッド殿……」


 出口に向かって歩き始めた仲間たち。

 ジークは一歩後ろを歩くヤタロウを振り返った。


「君は……」

「もちろん。ご命令通り此処の後始末を。既に指示はすませました。

 拙者もすぐに追いつく故、出口まで送らせてくだされ」

「……早いね。リリアが見込んだだけはある」


 ジークがインクラトゥスを脅し、ナシャフと話していたのは僅かな時間だ。

 その間に後始末を立案し、部下に任せた手腕にジークは感心する。

 その時、背中に何かが飛び掛かってきた。


「っと、ルージュ?」

「ぶー! そんな奴放っておいて、お兄ちゃん、あたしも構って!」

「ん。はいはい」


 ぎゅっと抱き着いてきたルージュにジークは苦笑い。

 なぜか想いを打ち明けた前より甘えたがりが加速している気がするが、

 これも彼女なりの切り替えの仕方なのだろうか。

 少しだけ手が震えているが、ジークは口に出さない事にした。


「ほら。手! 手握って!」

「こう?」

「そう。それから、」


 ルージュは地面に降りて、右手でジークの左手を握った。

 そうして彼女はリリアの方に振り向いて、


リリアお姉ちゃんも(・・・・・・・・)、こっち握って!」


 左手を差し出したルージュにリリアは目を丸くする。


「……わたしも? いいんですか?」

「お姉ちゃんなんだから、妹を甘やかすのは当然の義務だよ!」


 ライバルではなく、敵でもなく、仲間でもなく。

 ただの姉として自分を慕うルージュの瞳に、リリアは泣きそうになった。

 彼女を傷つけた自分を、また姉と呼んでくれるとは思わなかったから。

 リリアは震える声で、おずおずと手を伸ばす。


「はい、これでいいですか?」

「ん! 一日一回はあたしを撫で撫でする事。これ、約束だから!」

「……どうしましょう。わたしの妹が可愛すぎるんですけど」


 リリアは眦に涙を浮かべ、ぎゅっとルージュの手を握る。

 反対の手をつなぐジークも、同じようにした。

 二人の真ん中で両手を繋ぐルージュは嬉しそうに笑った。


「えへへ」


 死闘を繰り広げた姉妹にわだかまりはなく、妹の胸中はスッキリしていた。

 まだ振り切ったわけではない。確かに恋心は残っているけれど……。

 兄と姉に向ける想いも本物だと、そう思うから。


「ね。あたし、お兄ちゃんとお姉ちゃんが大好きだよ」

「わたしもルージュが大好きですよ」

「……これからも、いっぱい甘えてね。僕も兄として頑張るから」

「うん!」


 ルージュは、満開の花が咲き誇るように笑った。



 ーーこうして、最果ての方舟(オルトゥス・アーク)の一行は常闇の都を後にする。


 この日以来、悪魔教団はその活動を一切止め、テロ活動は終わった。

 やがて彼らは人魔保護団体『英雄の祈り』へと変貌し、

 常闇の都は『英雄の都』としてジークを神の如く崇める都市に変わっていく。

 そして世界で唯一、種族の差別なくあらゆるものを受け入れる奇跡の都となるのだが……。



 今はまだ、誰も知らない話である。


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― 新着の感想 ―
[一言] すいません。今日くそ眠くて最初っから見れませんでした!! そして!今日も面白かったです!特にジークがナシャフを圧倒する所がとても好きです! 次回の更新待ってます!
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