表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンの支配者  作者: はやし
3/7

第2話

彼らは『アイアンハート』という5人編成のパーティーで、個々の戦闘能力が高く、個人技で敵をなぎ倒していくスタイルだ。


面倒見が良く、荷物持ちしかできない俺をよくダンジョンに誘ってくれた。Cランクに上がってからも何度か誘ってくれていたが、俺を守りながら戦闘するには、本来のパーティーランクより低いダンジョンでなければならないため、俺の方から徐々に離れていった。


そんな俺をまた誘ってくれる本当に良い人たちだ。


「よう、久しぶりじゃねーか!こうやってまた一緒にダンジョン潜れてうれしいぜ!」


パーティーリーダーのダンさんだ。アイアンハートの中でも信頼が厚く、俺みたいな低ランク覚醒者にも分け隔てなく接してくれる。どこか兄貴のような存在だ。


今回の依頼は、新規ダンジョンの調査。ダンジョン管理局の事前調査では、Eランク判定の弱いダンジョンだ。


ダンジョンは世界中にあり、Eランク~Sランクまである。ダンジョンについて分からないことが多く、地球上に存在しない素材も多く取れることもあり各国が血眼になって素材の研究にあたっている。

素材のほとんどは、宇宙に行くためのロケットの部品や、核開発の材料など、最先端の分野に使用されることが多く、もはや人類に欠かせないものになっている。


ダンジョン管理局が存在するのも、こういった素材の流出や独占を防ぐことは勿論、間違って高ランクのダンジョンに入ることを防止するために管理している。その他にも、覚醒者の犯罪抑止などの管理も行っている。


新規ダンジョンが発生したのが3日前で、管理局の事前の測定ではEランクで、ちょうど空いていたのがアイアンハートだった。そして俺が指名された形だ。


「よし!準備はいいか?」


俺は、無言で頷いた。


ほぼ毎日やっている作業だが、色んな気持ちが入り混じり、足取りも重く感じた。


「さあ行こうぜ!」


ダンさんの指揮でダンジョンに踏み込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ