⑦旅82日目~91日目、旅105日目、106日目
旅82日目から91日目。
四国を走っています。
お遍路さんもいるからか、
四国の皆さんは旅人に慣れて
いるのでしょう。
皆さん優しい。
民宿には2軒泊まったのですが、
自分は素泊まりなのに朝食をいただいたり、
出発の時には暖かい缶コーヒーを
カイロ代わりにタオルで包んで渡してくれたりと
皆さん優しいのです。
とにかく優しさに溢れた土地なんです。
旅のルート上に、お遍路さんのための休憩所が
いくつかあって、そこに置いてある
旅の記念ノートにたくさんの
お遍路さんが
いろいろ書き込んでいました。
外国の方のお遍路さんもいまして
自分が挨拶したところ
「ジテンシャイイネ」と返してくれました。
これまた優しい人です。
愛媛には職場の上司だった方の妹さんが
住んでいるとのことで、もし近くを走る時は
寄っていきなさいと連絡をもらっていたので、
ご挨拶に伺うことにしました。
自分が妹さんの職場に遠慮しながら顔を出すと
大歓迎をされまして、自分のために
お弁当、みかん、チオビタを
いただきました。
こういう優しさが本当に嬉しい。
自分は皆さんに応援してもらっているんだと
あらためて感謝しました。
本当にありがとうございます。
自分は幸せ者です。
精一杯のお礼を伝えて、妹さんから「頑張って」と
温かい声援をいただいて再出発。
その後、道後温泉に浸かり、
香川で讃岐うどんを食べて、
高知では桂浜に行き坂本竜馬に会いました。
四国を旅している途中で2月に突入。
四国は到着した日を含めて
11日間で走りきりました。
ちなみにこの四国で総走行距離6000キロに到達。
四国は山並の風景もかっこいいし、
お遍路さんもいたり、人は皆さん優しいし、
とにかく旅人には最高の土地だと思います。
人生に悩んだら皆さん四国を旅しましょう。
きっと優しさが待っていますから。
これが旅人に本当に優しい四国を走りきった
旅82日目から91日目の話です。
旅105日目と106日目。
山梨から静岡、
静岡から神奈川へ向けて走りました。
山梨へ向けて峠を走っている途中に
雪を纏った富士山が姿を見せてくれました。
いやぁ、すごい迫力。
圧倒的な存在感。
峠から徐々に日本一の姿を見せてくれたので
思わず声が出ました。
やっぱり富士山はすごい。
別格です。
甲府に着いてからも富士山はずっと見えるんです。
毎日富士山が見えるなんて羨ましいところですな。
そんな羨ましい山梨を離れて
次は静岡に走って茶畑を見て
静岡から神奈川に向かうわけですが、
走るルートをせっかくなので箱根経由で
神奈川に向かうルートを選択しました。
ただし、この箱根越えルートが
想像以上に大変でした。
峠の斜度が厳し過ぎて
何度も立ち止まって休憩しながら、
ひたすら自転車を押して歩きました。
本当にただひたすら自転車を押します。
とにかく斜度が厳しく距離もやたらと長い。
箱根駅伝は好きで毎年観ているのですが、
ランナー達がどれだけの厳しいコースを
走っているのか、そこまで考えていませんでした。
コース的には箱根駅伝とは
反対方向だとは思うのですが、
それでも相当しんどい。
峠レベル9。
これまでの峠で一番大変でした。
峠レベルだけで言えば
この箱根がこの旅一番になります。
日本全国を探せば
更にしんどい峠もあるとは思いますが、
自分の旅ではこの箱根が1番です。
休憩を繰り返しなんとか頂上まで
たどり着いたのですが、ぐったりと疲れました。
頂上でしばらくの間休んでいると、
すぐ後からなにやらスタイリッシュな自転車に
乗った若者が登ってきます。
話し掛けてみると、自分のコースを
1度も足を着かずに登ってきたとのこと。
それは凄いことです。
峠レベル9なんですから。
若者にとっては、おそらくこの峠も
トレーニングの一環なんでしょう。
しかも若者は爽やか。
ホコリっぽい自分の姿とは全く違います。
若者よ、そのまま頑張ってください。
そんな若者と別れて峠は下りのみ。
ずっと下ってそのまま神奈川の小田原に到着。
ぐったりと疲れましたが、
箱根を走りきれたのは最高の思い出です。
これが静岡から箱根越えをして神奈川への
旅105日目と106日目の話です。