ココロアプリ
『 スマホが普及して10年以上過ぎようとしている。ある開発メーカーでは、毎日の身体的なケアとして健康管理が出来る大変便利なソフトアプリも世に出している。競争が激化したこの業界で異端な会社も数社ある、その中のK社。業績はそこそかだが、今回開発に成功したあるアプリケーションがあった。
K社代表取締役を務めるU氏、彼の親族に医療学博士号を得て学会に席がある人物が居る。年に数度会って雑談した中でU氏が提案した事があった。
その博士云く…
「ここは日本だろ?君もぼくも日本人だ、まぁそれは当たり前だがね。
その日本人の本質ってのは昔から変わっては居ない、大和魂ってのもその一つになるなぁ。魂=精神だな?
精神は目には見えないのは決まっている。脳で働いているだけの精神ならば、外国人でも真似は出来る。大相撲の最近の外国人力士がそうだろう?
とても凄い事で大変喜ばしい!だがね、持って生まれたものはやはり海外なんだよ、これが。
それでだ、それに比べてぼくら日本人には日本人にしか無いココロがある。
ちょっとな、近年気になっていて心臓の働きの詳細を調べてるんだがなぁ、協力できんかな?もし、成功したら、君の会社の利益にも繋がるし、良い取引にもなると思うぞ?…どうだ?!」
U氏も、この話はノッて来た。
出来たらこちらからお願いしたいくらいだった、業績が下降気味で先行き不透明な感じさえしていたからだ。
そして、この取引を境に月一度お互いの勤務滞在先を行き来する姿があった…そして半年が経つ。
ついに完成した画期的なアプリケーション、その名も『ココロアプリ』。
良い事悪い事を感じたり思ったりすると、その度にパルス波数が変動する事を利用して、ポジティブな波数のみに反応し数値や回数温感などを感知し蓄積、大手銀行や各クレジット会社へ連動させる。
数値がポイントとなり、換金が出来ると言う単純な仕組みだ。
また、人にとっての一番の柵とも言える人間関係で"信じる"と言う波数を解析できたのも幸いし、待つ事や信頼感と言う波数を取り入れ第一の売り文句にした。
このアプリケーションを世に送ったのを機に、犯罪減少、ボランティアの人手は足りて、本国の宗教的活動も昔の様な活気に戻った。日本におけるこれまでに当たり前に過ごしていた、アメリカ産、ユダヤ系、キリスト教関係の人口が減っていったのは言うまでも無い。
宗教的な絡みで一時は問題となったが、それぞれ本来の日本人と言う概念でそれもうまくすり抜けた。
国内ばかりでは無く、海外からもプログラムの公開を求む声が上がりK社は一躍、窓のプログラムで有名なM社や、日本でも人気端末であるA社を抜き世界一番の功績となる。 』
…と、2018年も暮れようとしていて便利な世の中と思うが、まだ今は足りないもので一番欲しいスマホアプリを妄想している自分がここに居る。
終わり




