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パーティ

「ふうぅ、さっぱりしたー。お金貯めていつかは自分専用の風呂つくりたいなぁ」


密かな目標を立てつつ浴室から出て部屋に戻る奏斗


服は予めネットショッピングでたくさん買っているから今は短パン半袖でラフな格好をしている


異世界感の雰囲気をぶち壊している


今から防具や行って装備を整えに行くかな。ギルドに寄ってモンスター引き取って欲しいし


これからの予定を立てていると、ふと視線を感じる


..........起きちゃったか。どうしよう


横から感じるジッとした視線に焦りつつ、心無しか涙が出そうになってくる


だって目が覚めたら知らないところにいるし、男性が目の前にいたら「監禁されたかな?」って思われるじゃん!


日本なら犯罪だよな、ギルティだよなぁ。ほんっとどうしよ!!


思考がぐちゃぐちゃになりパニクっている時


「.......えっとあなたがモンスターから助けてくれたひとですか?」


鈴のような可愛らしい声で問いかけられた


話しかけられちゃたよ、もう完全に無視出来なくたったよ奥さん!


いやいや振り返り視線を合わせて


「違います」


「え」


即答した


少女がとても驚いているが関係なく話す


「俺は森の中で倒れていたから君をここまで運んだだけだよ」


取り敢えず適当な嘘をつく


だって命の恩人とか言われてこれ以上関わられた気が重いし、何よりめんどくさい


「私これでも記憶力には自信があります。あの時モンスターを氷漬けにして助けてくれたのは間違いなくあなたです!」


うそん、どうしよう。俺のプランでは「そうだったんですね!運んでくれてありがとうございます」とか言われて早急に帰ってもらうはずだったのに


やばい、目をキラキラさせてこっちを見てきてる


「うぅ、えっと偶然助けただけだから別に気にしなくていいよ。それよりお母さんお父さんが心配していると思うからなるべく早く帰った方がいいよ?」


よし、完璧な返しだ!


時刻は空が段々と暗くなりもうすぐ夜になる頃合だ


親がそろそろ心配する頃だろう


自分の完璧な返しに心の中で得意げになっていると


「私、お父さんとお母さんもういないんです。それにもう帰る場所はありません」


地雷だったあぁぁぁ!!!


「ごっごめんね、嫌なこと聞いて」


「だ、大丈夫です!確かに辛い時もありましたけどいつまでも悲しんでいたらお母さんお父さんに申しわけないです」


やばい、もうこの年で達観していらっしゃいますこの子


「私アイリスといいます。年は12歳です」


「俺は黒鐘奏斗、奏斗でいいよ。年は16歳だ」


なんかお見合いしているみたいだ


会話が途切れて静寂が部屋を包む


すると少女もといアイリスが何やら覚悟を決めたか顔をして気合を入れてる


「え、えっと助けてくれたお礼になんでも言うこと聞きましゅ!」


とても顔を赤くしてそんなことを言うアイリスに俺の返答は


「じゃあ帰ってください」


「..........」


お互いしばらく無言になった


「.......助けてくれたお礼に何でも言うこと聞きます!」


今度はまっすぐ俺の目を見て答えるアイリス


うぅ!そんな純粋な目で俺を見るないで!!


当初で計画では目覚めたら帰ってもらうはずだったのに何故こうなった


改めてこの予測できなかった展開に内心ため息をつく奏斗






ーーーーーーーーーーー




唐突だが俺達はご飯を食べにお店に来ている


あのあと、アイリスが「きゅうぅぅぅ」と可愛らしい音をお腹から鳴らしたためだ


ちなみにアイリスは旅の途中で1文無しになってから3日ぐらい何も食べてらないそうだ


やばい可哀想すぎる!


と言うことで「取り敢えず俺もお腹減ったから一緒にご飯食べに行こう」となった


次々と並んでくる料理に手を伸ばし、小さな口にいっぱい食べ物を入れるアイリス


「そんなに焦らなくてもご飯は逃げたりしないからゆっくり食べな」


「ご、ごめんなさいツイ勢いで食べてしまいました」


恥ずかしそうに俯いて今度はゆっくりご飯を食べる


幸せそうな顔をして食べてくれるからこっちまで嬉しくなる


とっても可愛い妹ができたみたいだな


あれから料理を食べ終えてこれからの事を話す


「アイリスはこれからどうするの」


「えっと冒険者になってお金を稼いで生きて行こうと思います」


そっかぁ、こんな小さいのに色々苦労してるんだな


「もし良かったら奏斗さんと一緒にパーティ組みたいです。ずっと一緒に居たいです」


パーティと言えばあれだよな。一緒に冒険する仲間的なやつ


それとずっと一緒に居たいは重い


まあ、ここまでしたし情が湧いてしまったから仕方が無い


それにこの子1文無しだし、ほっといたら飢え死にしそうだからな


「いいよ。俺も冒険者になりたてだから余りしっかりしてないけどそれでも良かったら」


「はい!これからよろしくお願いします!!」


花が咲いたみたいな笑顔にドキッとしつつ答える


「こっこそよろしく」


こうして奏斗のパーティにアイリスが加わった



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