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スーパーニートプラン 〜おとぎ草子血風録〜  作者: 海山馬骨
桃から生まれた武士の王
27/65

@11の1 『湯上りほかほか旅気分』

「で? 舎弟になってどうするんですか? 私は桃太郎さんを排除してくださいってお願いしたんですが」


「そうですね」


「桃太郎さんのせいで、弘前近辺の上客人口はストップ安ですよ。みんなカタギの仕事を始めてしまって、その人たち全員が学歴もない元チンピラですからしみったれた貧乏人ばっかりです。それなのに女の子たちは桃太郎さんが店に顔を出すだけで大喜びですから処置なしですよ。各店の経営陣がどんなに頭を抱えてるかわかりますか、あなた」


「そうですね」


「そうですねじゃないです」


 ビンタが俺のほっぺに炸裂した。痛い。というかこいつもう完全にヤクザだ。


「俺にどうしろと…」


「仕事に失敗したんですから、他で責任取るしかないですよね」


「いや、責任もくそも桃様なんて俺にも誰にもどうしようもないでしょ」


 試合後に発覚したことだが、どうみても正業に就いてない量産型中○翔軍団は、その3分の1が青森県警弘前分署の野球部であった。桃様はすでに警察権力とマブダチなのだ。どう考えても法的には完全アウトな方法で生計立ててる人なのに、それでいいのか弘前市警。


 ただでさえ武力での勝ち目は微塵もないのに、そんなバックボーンさえ持った男を、馬鹿力がある程度の一般人である俺がどう出来るというのだろう。


 禁軍を指揮する呂布対、部下が一人もいない陳勝って感じの対決である。


「桃太郎さんのことはもういいです。誠意を見せてください」


「誠意ってなんすか」


 わかんねえ。俺にわかるのはこの女が誠意って言葉ともっとも縁遠い場所で生きてるってことくらいだ。


「損害金を補填してください。今までは6割でした。これからは九割五分でいいですよ」


 いうまでもないが、それは俺が地下洞窟で稼いできた財宝の換金比率のことと思われた。これから五分しか残らないというのもすごいが、何気に今まで6割も取られてたの? そのとき俺に電流走る。


 そして、結局はカネなのであった。なんか弘前の飲み屋全体のため的なことを言っといて、結局自分の稼ぎが確保されるならそれでいいのだ。魔王かこの女。


「ああ、それとレベルアップしてますね外崎さん。『視て』あげます」


 オトヒメさんが俺の額に手をかざし、その手がぼわっと赤く光る。神秘的な光景だがやってる人間が目を背けたくなるほどの俗物なので、ひとかけらの神秘性もないのであった。


「今度の戦闘能力は…『逃げ足+1』…すごいですね外崎さん。また逃げ足ですよ。どんな生き方をしてたらそんな風になれるんですか?」


 人の形をしたタイフーンと追いかけっこしてみろやクソアマ!


 という本音を押し殺し、俺はなるたけ穏やかな笑顔を作ろうと努める。大人の余裕ってやつだ。


「うわ、その笑顔気持ち悪いですね。やめてください」


 念じるだけで人を殺せる力が欲しい。


 その後、ライアードリアルのほうも選ばせてやるというのを丁重に断り、自分のアパートに逃げ帰って俺はベッドへ飛び込んだ。


 冗談ではない。俺が何をできて何をできないかとか、その手の情報をこれ以上あの鬼女に一片たりとも持たせるわけにはいかん。まあウラシマのアホ経由であっさり発覚しそうだが。


 もういい。今日は何も考えたくない。とにかく桃様問題は解決したんだから、俺は寝る。泥のように寝る。おやすみサンセット。



 今日も一日よく働いたなー。


 明日は休みだな。何すっかな。やっぱフォールアウト4の続きかな。今度は近接武器縛りでやろうかな。今回もシシケバブ作れるのかな。俺あれ大好きだった。


 まあ何はともあれ、明日のことよか今の疲れだ。これを癒さねばならん。


 弘前にしては妙にぬくい日が続いた秋だったが、それでも12月に入った途端に震えるほど寒い。しかし、悲しむなかれ。幸いなことに俺はこの苦痛を至上の快感に転化する方法を知っている。いやマゾヒズムに目覚めるとかそんなウルトラCじゃなくて。


 弘前というのは何気に温泉郷なんだぜ。市内だけで30、周辺あわせれば50近い温泉施設があるのだ。しかもそれはてんでばらばらの場所に散っていて、酸性泉やアルカリ泉や、多種多様な温泉が弘前周辺だけで楽しめるのだ。


 ただし、弘前都市圏自体がクソ広くて東京23区が収まりかねないというのはここだけの秘密だ。つまり弘前付近の移動だけって言葉面にすると散歩コースのような気楽さだが、実際は車で端から端まで約1時間かかるのが弘前って都市なので、車かせめてバイクなしにはどこへも行けないし暮らせないから安心してもらいたい。


「こんばんわー」


 けどあれだな。さすがに原付で温泉まで行くのもだりいな。寒いし。弘大も仕事引けてるはずだし、ア○ア借りようかなあ。拝借料として潰れ梅干でも買っていけばいいだろ。対馬弘大という男は食い物は燃料としか感じてないフシがあって、もらって喜ぶ食い物の基準が栄養価が高くて値段が安いものだ。戦後の焼け野原で生きてる人かな?


「あのー…」


 うむ、コトは決まった。


 車借りれるかの電話は弘大ん家に歩きながらするとして、とりあえずお着替えを用意しなきゃな。今年は最近までずっとぬくかったからギリギリまで引っ張ってたけど、さすがにそろそろアレの出番かな。


 バーン


 つって俺が取り出しましたるはズボン下である。モモヒキともいう。


 関東から西の地域じゃおじさんしか履いてない代物だろうが、東北で冬でも野外仕事をする人間にはなくてはならんものである。え? スーパーで働いてるのになんで野外仕事かって? うちのオーナーは人間のクズだから冬だからってまともな暖房なんかつけないのだ。なんのための空調機能かと思うよね。


 ただまあちょっとこのモモヒキもリーサルウェポン的な趣があって、これに足を通しちゃうとそっから先の防寒対策が切ないことになる。去年の冬はクソ寒かったのと11月に入ると同時に体調不良になって、早々にモモヒキを履いてしまったので冬の厳しさに耐え切れず、最終的にモモヒキの二枚重ねとかしたものだが。


「ね、ねー」


「僕はねねさんじゃありません」


 太閤はんの嫁にTSした覚えはない。


「聞こえてるならちゃんと返事してよー…」


「いやなんか常日頃のウラシマくんとはとても思えんような後ろめたさが充満した蚊の鳴くような声だったんでな。これは絶対聞かないほうがいい話だと思ったんだが」


「うぐっ」


 図星かよ。


「まあそんなことより温泉行こうぜ! 明日は休みで気分いいからおごってやるよ! 特別だぞ!」


「そ、それより大事な話が」


「俺にはないな」


「わた、私にはあるのー。あるんだよお。聞いてくださいお願いします」


 ベリショの緑頭を深々と下げやがる。


 こうまでされて無かったことにしたらちょっと俺も下種すぎることになるじゃねえか。


「ちっ。しょうがねー聞いてやるよ。なんだよ」


「しゅ、集金に来ました。話をつけてから三週間たつからもらうものもらってこいってお姉ちゃんが」


「あ、もしもし弘大? いやー、今から金太郎温泉行きたくてさー。今時期原チャリじゃちょっと悲しいからア○ア貸してくんね? あ、おk? サンキュー、したら今からそっち行くわ」


「話をっ、ちゃんと話を聞いてタツオさんっ」


「よし、んじゃ弘大ん家行くべ。今日はもうシャワー浴びたか?」


「う、うん」


「なら着替えはなくてもいいな。バスタオルは貸してやるよ。はいレッツゴー」


「いや、そーじゃなくて、話を、話をー…」



「う、ううううううん!? さむ、なんか寒くないこれ!? 人肌より明らかに温度低いんだけど!」


「うるせえ」


 公共の場で喚くんじゃねえバカタレか。どんな躾け受けて育った。


 まあ、『プールなみに広い超巨大露天風呂が自慢の金太郎温泉だ!』つって誘い出した俺も俺ではあるのだが。


 もともとの湯温があまり高くなく、夏場でもそれこそ温水プール程度の湯温なのに、そのうえ面積がプールなみに広々としてるのでその分冷めやすく、季節によっては入ってるだけでどんどん体温が奪われていくと名高い露天風呂が自慢の金太郎温泉だ。なんも知らずに突撃したやつは凍死する。いやさすがにそれは話を盛った。風邪引くくらいだ。


「む、無理! こんなの入ってられないよー! 私もう中に行くからね!」


 なんでいちいち了解を求めるのか。他にお客さんそこそこ居るんだから静かにしろよ。黙って行けや。


 で、馬鹿のリアクションを十分楽しんだので、俺も内湯に行くことにした。


 金太郎温泉は泉質だけで勝負してる温泉が多い弘前の温泉施設のなかでは設備が多岐に充実してるほうである。多少年数がたって古びてはいるが、打たせ湯とサウナは標準装備だし、湯船の中央に木のベンチが設置してあり、湯船の内側から外に向かって腰掛けられる珍しい仕掛けの大浴槽もさることながら、金太郎温泉といえばコレという最大の特色が、今から俺が入るこの湯船だ。


 今から俺が…。


 俺が…。


 順番が空かねえ。大浴槽に浸かってるけどこのままじゃ湯だってしまう。


 俺が入ろうとしてるのは人工炭酸泉というやつだ。通常の温泉に一定量の炭酸を溶かしこんであるという触れ込みで、血行促進に効果絶大という謳い文句である。


 確かにこの温泉に入ると5分程度の入浴でも体が芯からほぐれてあったまるような気分になる。本当に効能があるのかは知らん。知らんが金太郎温泉中の全設備のうちで、この全然広くもなく定員5名の浴槽だけが常に満杯の入れ替わり立ち代わりイモ洗い状態であることを考えると、みんな効いてると思ってるんだろう。


 俺はいつでも右に倣う式の人間なので、自分以外のみなさんの感覚を信じる。信じればより効き目が増すこと請け合いだ。温泉ってそういうもんである。


 一種の寝湯のような形になっていて、ここに寝転がってだらーっと10分から15分くらい目を瞑るのが、ここ数年の俺の最高のリラックス法なのだ。


 あ、やっと空いた。もうこの場所は譲らねー。俺の場所だから。取ったから。


 さあーリラックスすっかあー。



「ふぁー。いいお湯だったぁ。ありがとねタツオさん」


「どーいたしまして。なんか食うか」


「え、うーんどうしようかな…。いちおうウチ帰ったらつまむものくらいはあると思うんだけど。でもこれから仕事だしあんまりお腹いっぱいになってもなー。ていうかそろそろ帰らないと」


「ごちゃごちゃうっせえ。これでも食ってろ」


「ごへいもち? わ、これしょっぱい! お餅なのに甘くない! しょうゆ味かー」


 そうか。これからお正月が来たら嫌ってほど甘くないお餅を食べることになるよ。飲み屋なんか付き合いで縁起物とか死ぬほどもらう商売だし。


「うわー新鮮。こういうのも美味しいね。私はこっちのがさっぱりして好きだなあ。このしなっとしてる海苔がいいよね」


 喜んでもらえたようで何よりである。


 弘大への土産も確保して、ア○アに乗り込む。


「むぐむぐ」


 まだ食ってんのか。腹いっぱいにしたら駄目なんじゃなかったのか。まあ育ち盛りは食べ盛りだからな。いっぱい食べて大きくなるといいと思う。岩木山くらい。それが無理ならメイジ屋ビルくらい。メイジ屋ビルとは魔法使いの派遣業を営む会社の自社ビルではもちろんなく、鍛治町で一番有名な飲み屋専門の雑居ビルである。弘前人がメイジ屋という単語を聞くと、アルコールの匂いを鼻の奥に感じるというパブロフの犬効果が実証されていることでも有名だ。


「ついでだし土手町あたりまで送ってやるよ」


「ありがとー」


 すっかり外は夜の帳に覆われている。もうすぐ冬至、一年で一番夜の長い日だ。それを過ぎれば毎日雪と格闘する日々が訪れることだろう。それもまた弘前で生きるうえでの風物詩なのかもしれない。


 とっくに暗い弘前の夜は、国道を飛ばすア○アの車窓に過ぎ去る夜景のように深く深く、更けていくのだった。


「…いやいや、ちょっと待ってタツオさん」


 ハッ

 と隣でほかほか湯気を立てて餅をパクついてたお子様が、なにかに気づいた。


「どうしたウラシマ。人類に恒久平和をもたらす方法でも見つかったのか?」


「そんなものあるわけないでしょ! いや話そらさないでよ! そもそも私が話そらされすぎでしょ! 何やってんだよ私!」


 御伽噺の住人に平和など夢幻だとか断言されるのは痛切なまでに悲しい。そして突っ込みに忙しいやつである。


「や、あのね? 集金の話をしに来たんだよ。もらうものもらわないと帰れないんだよ私」


「なんの話だかまったく見えねえ…だって集金っていわれたって俺差し出すものがなんもないし…」


 ここ三週間ほどは、真面目に働いて休みの日はおうちでおとなしく休んでという日々を暮らした俺である。カネの無心などされても無い袖は振れない。


「ま、またまたー。ほんとはあるんでしょ? あの、きらきらした、角ばってる、きれいなやつ」


「…その条件に該当するものは今うちに瓶ビールの王冠しかないんだが…持っていく?」


「え。いや、いやいやそんなもの持たされても困る。じゃなくて。え? この三週間で一度も地下洞窟に行ってないの?」


「そうだよ。だって俺、お前に一度も声かけてないだろ? 俺一人で高照神社行ったってしょうがねーべ地下に入れねーもん」


「…そーいえばそうだったあああぁぁぁ!」


 ここにアホが居ます。つける薬のないアホです。


 だがこいつがアホなおかげで俺はしたくもないことをせずに済んでいたのだから、これは感謝すべきアホだとは感じています。


「どうするのタツオさん! お姉ちゃん来週から一週間くらいヨーロッパ旅行するっていってもうお店から休みもらってるんだよ! そのお金どうするのかなって思ったらタツオさんが出すから大丈夫って言ってたんだよ!」


 気でも狂ったか。


 なんで俺がまだ実際稼いですらいない金を、見込みの収入のように扱ってるのか。しかもその使途が海外旅行て。人の労働予定を勝手に組んでそのアガリで物見遊山て。


 公費で視察に行って勝手に休み設定して会議すっぽかして相撲見物行くと名高い我がA県内のとある自治体の市議ですら、そこまでの暴挙には及ぶまいものと思われる。悪魔かな?


「俺にはそれを大丈夫にしてやる義理はこれっぽっちもないんですが…」


「同じことをお姉ちゃんに面と向かって言える?」


 言えるわけねえーだろ。何されるかわかったものではない。桃様みたいなヤクザ同然どころの騒ぎではなく本物のヤクザだぞおめえの姉ちゃん。異世界のお姫様って設定はどこに雲隠れしたのか問い詰めたいくらいだ。


「…ううう…うううぅぅぅ」


「ほ、ほらそんな頑張らなくてもさ、明日ちょうどお休みでしょ? 明日ちょっとだけ地下行ってさ、またいつもの感じで分身を放ってくるだけの簡単なお仕事でしょ?」


「その手もう使えねーんだよ」


「え? どゆこと?」


 毎週休みのたんびに高照神社の地下へ行って分身を放ち、定置網漁のごとく分身に引っかかって勝手に死んだバケモンどもの遺産をせしめてたわけだが、それを繰り返すうち俺はあることに気がついた。


 回数を重ねるに従って、あきらかに財宝ドロップの量が渋くなっている。


 最初のころは一回で10万を越える収入になって(いま考えればそれでさえ六割抜かれてて本当は25万近い稼ぎだったわけだが)、こりゃいいわパチンコで勝つより百倍効率いいわ、この調子ならもう仕事やめていい勢いだわとか思ってたのに、最終的には1万ちょっとの収入にしかならなくなり、しかもそのドロップ場所が入り口階段からちょうど円周を描くように遠ざかった地点になっていってる、とくれば、つまり答えはひとつしかない。


 バケモンどもの湧き(スポーン)が分身ちゃんの狩り速度に全然追いついてない。


 しかもだ、ドロップ場所が入り口から遠ざかってるってことは、それを回収するために当然そんだけ奥まで入らないといけないってことでもある。そしたら、バケモンとうっかり遭遇する危険性だって否めない。ふつうに命がけの仕事だ。


 よって俺は止めた。どんくらいでまたバケモンが復活してくれるのか知らんが、また昔のように元気な姿を取り戻してくれるまで僕はもう高照神社さんとは会わないつもりです。


 で、思えば、最初っからオトヒメさんのほうでも高照神社は大したことない規模だ、的な口ぶりではあった。


 じゃあ恐山に行けってか? もしくは東京まで行けってか? 馬鹿言ってんじゃねえ。これから俺の取り分は四割じゃない。五分だ。5%だ。休みをまるまる潰してまで、県の反対側どころか東京まで遠征して、その収入がうちの店の休出手当てに達しない可能性すらあるのに、誰がそんなもん行きますか? おかしいと思いませんかあなた?


「だから俺はもう行かない。わかったか?」


「いや、うーん、いや、事情はよっくわかったけど、うちのお姉ちゃんはそれで済ます人じゃないと思うよ…」


 俺もそう思うわ。


「手切れ金つーか、最後のご奉仕って感じでじゃあ明日もう一回だけやってやるよ地下探索。でもその金額についてごちゃごちゃ言わせねーからな」


「うん、まあ、仕方ないかなあー…」

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