第七十一話 小ネタ小話
ちょっとメメタ~な内容かもしれません。
【この世界について】
今、段蔵が居る惑星は『ユグド』と呼ぶらしい、この惑星は文明こそ地球の中世っぽいが惑星が球形である事は多くのユグド人が認知しているし、ユグド儀(地球儀みたいな物)だって高価ではあるが一般販売されている。
言語や文字は国によってある程度違うものの単語で見れば惑星の反対側同士の国であっても共通する部分が多く見られる。
恐らくこれは太古から存在した極星を筆頭とした魔法使いの存在によって長距離移動が容易だった事が原因だろう。彼等はその力で海や山を越え、灼熱・極寒・水中等の厳しい環境でもある程度自由に活動出来たからだ。
段蔵の妻の一人である極星オデットも単独飛行ならば惑星一周は数日で可能らしい。
段蔵の眼下には蒼く輝く惑星ユグドが見える。
「以上の事を踏まえてだが、この世界って何なの?」
彼の対面には魔法使い新堂英一が立っている・・・正確にはお互いに宇宙空間で浮かんでいる。
「どっかのバーチャルでリアルなネトゲの中とか?」
「ゲームの中に入るとかwファンタジーやメルヘンじゃないっすかwww」
「ファンタジーやメルヘン筆頭が何言ってんだよ!それじゃあ平行世界の地球とか?」
「平行世界なんて無いっす」
「無いのか?」
「あ、いや説明が雑すぎたっすね。正確には“あったとしても自分は認知不可能だし相互の影響力は一切無いから存在しないのと同義”というのが正解っすね」
「それじゃあ異次元や未来の・・・」
「先輩、それよりももっとシンプルな答えがあるっす」
「シンプル?」
「単純に遠い場所って事っす。地球と直線で結べるっす。まあ、その距離は文字通り天文学的な数字になるっすけどね」
「各国の名称や一部人名なんかが地球の小説に関連しているのは何でだ?」
「偶然っす」
「だけど」
「偶然っす」
「でも」
「偶然っす」
「アッハイ」
どうやら触れてはいけない話題らしい。
「俺をこの惑星に転移させたあの宝玉は何だったんだ?」
「おそらくたまたま低確率ながらも波長が合って繋がったらしいっすね。あの街は龍と深い関わりがあり、あの宝玉も龍に由来しているらしいっすからこっちの宝玉もドラゴン由来の物だった可能性は高いっす」
「俺以外にアレを通じてこっちに来た奴はいるのか?」
「なはは~、無理無理、あれは俺がサポートして初めて可能な転移っす。万が一の事故を考えて破壊はしたっすけど正直そのままで問題無いと思うっす・・・けれどもあの街はその万が一が起こりえるっすからね~。もし、仮に発動しても肉体そのものが転移する事は不可能、運良く魂のみで転移したとしても転移中に磨り減って原形は留めていない可能性が高いっす。また、何らかの力(魔力・霊力・妖力等)を持って磨耗を耐えたとしても時空が安定しないっすから滅茶苦茶な時代に飛ばされると思うっす」
「ふむ、過去に誰かが転移した可能性は極めて低いか」
「転移したとしても消滅してるっすよ」
「・・・何故だろう、すげーフラグに聞こえる」
「・・・気のせいっす」
【厄介な病】
「御前様、ダンゾー様は感情が無いというのは本当なのでしょうか?とてもそうは見えませんが」
「そりゃそうじゃ、段蔵にはちゃんと感情があるのじゃからな」
「え?」
「感情の無い人間が女を抱きたいだの美術品をコレクションしたいだの考える訳がなかろう?アレはそう思い込んでおるだけじゃ」
「その事はダンゾー様には伝えたのですか?」
「無論、何度も伝えたがその度に『自分は他者の感情を真似ているだけだ』などと言って認めようとせんのじゃよ」
「それは・・・」
「ある種のトラウマによる被害妄想じゃろうな、魔法使い達の作った万能ナノマシンは心の病にも効果はあるのじゃが、効いていないところを見ると相当根が深いか、無意識では理解しているのかも知れぬな」
「治す方法は無いのでしょうか?」
「納得するまで妾達で愛してやる。何、治る下地は出来ておるのじゃ、後は好きに甘えさせてやれば時間が解決してくれるじゃろう」
「私達はダンゾー様に助けられたのに・・・もどかしいです」
「妾も含め段蔵は多くの人を助けてきた。時には世界の危機と思える事件を解決した事だってあった。本当なら残りの人生をずっと遊んで暮らしてもバチは当たらんじゃろうに・・・否、だからこそ妾達が必要なのじゃ」
「そうですね、ダンゾー様が心から幸せを感じられるように私達が寄り添いましょう」
「何、息子が産まれ明らかにテンションが上がっておるから、自分の内なる心を認めるのにさほど時間は掛からぬじゃろうて」
【ファンタジー世界につきものなアレ】
ファンタジーでエロスな内容ならば当然の如く存在する奴隷制、この国にもありました。大抵の異世界モノだと奴隷解放の為主人公が武力だったり政治だったりで奔走するのですが無論この物語の主人公である彼もソレを行いました。
いや、本当は時間を掛けて是正する予定だったのですが、彼の第二夫人クラリースが弱者救済をお題目にして奴隷の女の子を買い漁・・・もとい助け出した為に、これ以上妻が加速度的に増える事に恐怖を覚えた彼が急遽奴隷制の廃止に動かざる負えなくなってしまった。
まあ、詳しい政治的内容は偉大なるラノベの先達にお任せするとして金と権力と忍びのテクニックを駆使して自領と賛同した領では奴隷制は廃止となった。クラリースの恩師である学院教授陣から意見を求めたり職業訓練学校や寮を建てて支援したりと色々やったが、今は何とか落ち着いている。
屋敷に来た元奴隷の女の子も今では元気に暮らしている・・・のだが。
「私は淫乱だけど公平です!差別は許しません!貴族・平民・元奴隷・魔物娘・正妻・側室・愛妾なんて肩書きは全て等しくプレイを盛り上げるフレーバーです!」
「「「アイアイマム」」」
「頭がイッちゃうほどファ〇クするまでヤりなさい!〇の穴でミルク飲むようになるまでヤり倒しなさい!」
「「「アイアイマム」」」
「気に入りました!部屋に来てお母様を〇ァックしてもいいわよ・・・割とマジで」
アンジェリカ「おいバカやめろ!!」
なんて光景が繰り広げられているとかいないとか。
【カエル娘VSキノコ娘】
屋敷内では同じ趣味の娘達が集まってグループを作っている。無論、全てのグループが仲良しなんて都合よくはいかない、今日もどこかで無駄に洗練された無駄の無い無駄な議論が行われていた。
「・・・・・という理論で最強は多次元獣バルムなわけですよ」
「いや、最強はアゲハウーマンケロ!神蝶の娘でスーパーヒーローバタフライマンを唯一止められる可能性のある公式に弱点無しの最強キャラケロ!」
「弱点が無いだけで最強とは聞き捨てならんケロね、幾多の宇宙を滅ぼした獄炎王こそ最強ケロ」
「ああ、ギャグ要員だと思っていたロボットの所為で負けたあの爆笑王ね」
「それはちょっと擁護できないケロ」
「融合合体で無限増殖するエビル・ドラグーンケロ!」
「チート戦士ことセラフマン・マイソロジーは?宇宙再生とか可能ですが何か?」
「勇者アンクケロ」
「誰?」
「誰ケロ?」
「今読んでるラノベの主人公ケロ」
「何々・・・異世界転移装置【トラック】の起動事故で死亡した高校生の主人公が神様からもらったチート能力でファンタジー世界に転生して無双&ハーレム生活・・・プ」
「ぶわっははははは」
「ケロケロケロケロ」
「今時異世界でハーレム物とか超ウケるケロ~」
「女の子が集まってちょっと助けてもらったから2コマ堕ちとか安い設定よね~、DTの妄想も甚だしいわ」
「ほう、そうか・・・お前達はそんな風に思ってるのか」
その声に一同ビクッと後ろを振り返ると異世界でハーレム作ったニンジャが立っていた。
「今夜は覚悟しておけよ」
その夜は、全員仲良くダブルピース状態にされたという。
そんなこんなで対立グループであっても根底ではお互い認め合ってケンカする程仲良く生活しているのであった。
感想・評価アイル ビー ウェイティング。合ってんのかこの英語?あっ、それとこの前別の小説にタヌキ姉さんの過去編を一話投稿したのでそっちもよろしく。




