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遊人現代忍者、王国ニ舞ウ  作者: 樫屋 Issa
怪盗 王国ニ舞ウ
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第五十一話 海奇道化師ポーカー

怪盗回はタイトルをできるだけ20面相シリーズっぽくなる様に考えています。

聖メアリーの蜂蜜酒セント・メアリー・ミード号、かつて大商人メアリーが運用し蜂蜜酒貿易で財を成し多大な寄付金を聖ルブラン国に送っていた為、聖女に指定された事から名づけられた船である。現エルキュリア王国第三王女メアリの名前はこの人物に由来する。当時は60mそこそこの船だったが現アケチ皇国の皇女であり水の極星にして世界を股に掛ける大商人、ルミナス・アケチが船を買い取り分解、工業技術大国である母国の最新技術によって全長320mの超豪華貨物客船として生まれ変わったのである。

ぶっちゃけオリジナルパーツの含有量は全体から見れば微々たるもので、むしろ1から造った方が安く済む程であったのだが、趣味人である彼女のこだわりから旧聖メアリーの蜂蜜酒号のパーツが船長室を中心に使われる事となった。

さて、この世界の船は基本的に木造であるが、聖メアリーの蜂蜜酒号(新)は鉄船で客室は100を超え宴会場やカジノまである。領土で勝るコナン帝国やエルキュリア王国を凌ぐ技術力だ。とはいえ流石に苦労したのか一部に大きな欠陥があるのだが、水の極星であるルミナス自身がパーツの役目を果たす事でその欠陥も完璧にカバーしている。

この聖メアリーの蜂蜜酒号を旗艦とし、彼女の圧倒的な力で危険な海を軽々と乗り越え船団は世界を巡るのだが、そんな彼女は今、退屈していた。


「船長、パーティーの告知が完了しました」

「ほな、次はいつも通り金持ってそうな奴に招待状をばら撒いといてや」


どこか投げやりで面倒臭そうにしている船長を白髪で筋骨隆々な老紳士である副長が溜息交じりに確認する。


「やはり乗り気では無いですか?」


黒髪ロングで日本の着物に似たあおいドレスを身につけた小柄なドワーフの女性、ルミナス・アケチはソファーに寝転がり不機嫌そうに天井を見ている。


「ここ数年のエルキュリアはムカつくんや、アジオのおっちゃんはオモロイけど・・・特にアークド商会とかいう連中、めっちゃヤな感じするわ」

「しかし、星の智慧スターリー・ウィズダム社なる新しい商業組織が台頭し、たった一年でアークドに並ぶ組織になっているとか・・・」

「どうせ誇りもクソも無い汚い手でのし上がった奴なんやろ?まあ、そんなんエルキュリアに限った事でもあらへんけど」

「それと以前乗船されたロック・ダグザ様のお話もありましたし」

「例の魔法さえ盗むドロボーかいな?あんなんロックのおっちゃんのジョークやん」


給仕の女性が運んできた落花生を口に放り込みながら行儀悪く文句を言うその姿は皇国の姫のイメージからは程遠かった。


「おや、船長?落花生の皿の横に何か紙が」

「ん?これ手紙か?差出人は・・・多面怪盗ナイアール!?」


『敬愛する海姫様へ、次のパーティーにて【船団に一番大切なもの】を頂戴しに参上いたします。 ナイアールが多面の一つ“海奇道化師ポーカー”』


「こ・・・これは!?さっきの給仕か!」

「副長・・・おったんや・・・多面怪盗ナイアールはホンマにおったんや!ロックのおっちゃんの話はホンマやったんや!こうしちゃれへん」


ルミナスは船長室を飛び出した。


「船長!どちらへ!?」

「金のニオイや!ウチがナイアールを捕まえるトコロを見せもんにしてガッポリ稼ぐで~~~~~!!」


◇ ◇ ◇


~パーティー前日 エルキュリア王国ボニー港~


「何故(わたくし)が乗船出来ないのか理由をお聞かせ願えませんかしら?」


食って掛かるのは当然ナイアール逮捕に闘志を燃やすアイリーン・ショルメ公爵、対するは副長。


「失礼ながら招待状を持たぬ方はたとえ公爵位・・・いえ、王族の方であっても乗船は認められません」


本来ならば一商人が貴族に対して不敬とされる発言ではあるが、相手は世界最強の魔法使いの一人にして皇国の姫であり(これに関しては実は商人になった時点で皇国の地位は自ら捨てている)聖メアリーの蜂蜜酒号(旧)をポケットマネーの一括で競り落とした大富豪でもある・・・同格の筈のオデットが可哀想になるレベルの天才だった。ともかく相手が相手だけに王国貴族の権力は通用しない・・・もっともアイリーンならばお互いの権力なんぞ関係無く行動するのだが。

そんな時、副長の背後から小柄な女性が飛び出した。


「あんさんがアイリーン隊長さんかいな?大口叩いとるみたいやけど一寸チョット調べただけでも散々逃げられとるみたいやないか?港の警備位はさせたるさかい、精々頑張ってや」


結局、ルミナスがアイリーンを船内に招く事は無かった。


(皆、そう言って大損害を被りましたのよ)


アイリーンもこの言い草に腹が立ちリト副隊長に現場を任せて近くの宿に帰ってしまった。もしも、アイリーンを信用していたならば違う結果になっていたかもしれないが、ルミナスがその事を思い知るのはもう少し先の話であった。

宿に着いたアイリーンは意外な人物と顔を合わせる。招待を受けたパロット王子一行だった。王子と侍女のシャーロット、王国諜報部の女性の三人だ。


「よお、ショルメ公、元気してたか?」

「さっき港で最悪な気分になったばかりですわ」

「ははは、その様子じゃ断られたか?どうよ?俺の護衛の一人って事で入るか?」


今回王子達は無論ナイアールの見物に来たのだが、アイリーンに手を貸すのも面白いと考えた。余談だが王国諜報部の女性は段蔵の妻の一人ではあるが今回の件に関しては王子の護衛に専念するように厳命されているので作戦とは無関係である(ついでに王子に作戦をネタバレする事も禁止してある)。

そんな事は知らないアイリーンはその申し出を結局断った。


「どうせ乗船したって向こうが自由行動させてくれるとは思えませんわ、少し痛い目でも見ればいいんですのよ」

「そんじゃあ俺達は明日のクルージングを楽しんでくるぜ、事の顛末は教えてやるから楽しみにしてな」


そのまま宿の部屋へと帰ってしまった。


「宿の宿泊名簿でも探ってみようかしら?無駄でしょうけれど・・・・・王家にアジオ家に・・・ん?星の智慧社ご一行様?エンドー総帥の名前はありませんわね?モリヅル・エンドーとオデル・ペレンナ・・・オデットさんにユナ・ダンドレジー、モリヅル氏は初めて聞く名前ですがオデットさんは要人警護でしょうか?ユナというのは以前屋敷でお会いしたクラリースの義妹ですわね」


結局、何も判らず無駄でした。


(部屋に戻って港の警備計画でも・・・)


ふと、前からやってくる狸獣人の女性とすれ違った瞬間、ゾクリと、まるで全身を巡る血液を氷水と入れ替えられたかの様な異質な感覚が駆け抜け、後ろを振り返ったがそこには誰も居なかった。


「なんなの・・・」


答える者の無い無人の廊下でアイリーンは暫らく動けなくなっていた。


◇ ◇ ◇


~当日昼~


「お~、皇国の船ってスッゲ~のな!そんで?夜に海上でパーティーやって明日の昼には戻って来ると」

「予定ではそうなってますね」


王子は王国諜報部の女性に小声で訪ねる。


「先生が派手に暴れる予定なんだろ?特等席ぐらいは教えてくれよ」


その一方で漆黒の鎧騎士と狸獣人の女性に青髪エルフの少女も乗船する。


「船内カジノすごく楽しみ~」

「ユナちゃんはそればかりじゃのぉ、まあ妾も夫の仕事ぶりが楽しみじゃがな」

「あの人はスプリングを連れて来ているみたいだが、地下の守りは大丈夫なのですか御前様?」

「心配無いじゃろ、妾達も日々進歩しとる」


そんな乗客達を眺めながらホクホク顔のルミナス。


「ええな、ええなぁ、今年は例年に比べ客層も上品やし、どういうつもりか知らへんけど引きこもりの王子様まで顔見せとるし」


そんな中、一人の少女を先頭にした三人組がルミナスの目に留まった。


「んん?あの鎧兜に独特な風の魔力はオデルはん?それにあのお嬢ちゃんは?」

「どうやら噂は本当だったようですな、こちらの名簿によるとあの少女はユナ・ダンドレジー、星の智慧社総帥の義理の妹君だそうです」

「噂ちゅうんは?」

「極星オデル様の妹君、オデット様は去年ダン・エンドー総帥と御結婚されたそうで、その縁からオデル様は星の智慧社の重役になったとか」

「肝心の総帥が来とらんみたいやけど?」

「急速に成長した組織ですから忙しいのでは?我々も最初は随分無茶をしましたからな・・・そういえばペレンナ家もナイアールの被害に遭われたとか、お話を聞いてみては?」

「それもそうやな。お~い、オデルは~ん!」


オデル(モードのオデット)はルミナスの顔を見るなり、げんなりとした顔に(兜で隠れているが)なった。鼻息荒くドヤ顔を近づけてくるのがウザイ。


「オデルは~ん、儲かってまっか?未だに清貧騎士続けてまっか?ウチは自分の稼ぎでコレうたけど、あんさんはまだ貧乏なんか?魔法が強いだけじゃあきまへんで、世の中は金で動いとるんやから」

「五月蝿いぞルミナス、顔を近づけるな!」

「堪忍してや~・・・ってええ!?前に会った時よりもごっつぅ綺麗な鎧着てますやん。材質はダンジョンでも滅多にお目に掛かれない魔導金属製?いや・・・こんな金属見た事・・・黄金の紋章まで入れちゃって、どうなっとるん?」

「仕事の報酬として受け取った物だ」

「ふ~ん、ほんでこちらのお嬢ちゃんは?」

「総帥の義妹いもうと君であらせられるユナ・ダンドレジー様だ」


ユナは一歩前に出て可愛らしく礼をした。


「星の智慧社十人会のユナ・ダンドレジーです。お招きいただきありがとうございます。本日はお兄ちゃんの代理で来ました」

可愛かわええなぁ、楽しんでってや。そちらのご婦人は?」


タヌキ姉さんは扇子で口元を隠しながら優雅に微笑んだ。


「おほほほほ、ユナ様の護衛でございますわ。お気になさらず」

「ふ~ん。そや、ナイアールや、オデルはん、何か知らんか?」


タヌキ姉さんの瞳がスッと細められる。


「奴は誰にでも化け、どこにでも現れる。驚異的な身体能力を持ち芸術を愛し、数々の謎を読み解く智謀を持つ。侮るなよ、油断すればその瞬間付け入られるぞ、例え牢に閉じ込めた後だったとしてもだ」

「さすが二回も負けたお方の言葉は重みがありまんな、せやけどウチはあんたらとはちゃいますねん。ま、楽しみにしといてや(せや、どうせロックのおっちゃんもオデルはんも自分の力を過信して小出しにしとったんや、ウチはちゃうで、最大出力で仕留める。ちっと勿体無いけどアレも用意しとるしな)」


ルミナスと別れ客室でパーティーの為の準備をしながらタヌキ姉さんが楽しそうに笑う。


「ククク、あの女子おなごは全力で戦うらしいのう、段蔵も苦戦は必至じゃろうて」

「しかし、今回の計画では彼が出向く必要も無いのでは?」

「お兄ちゃんは遊びたいんです。こんな大きなお祭りに参加できなかったら寂しいと思う」

「まるで子供だな」

「子供が物陰に隠れてバッと人を驚かす。あれをやりたいんじゃろ?その規模は子供のソレとは段違いじゃがな、対象は国・・・いやそれこそ世界を相手にした一大ドッキリが理想なのじゃろう」

「ところで私達の目的はともかく今回のお宝って何なんだ?」

「ああ、それはのう・・・」


絢爛豪華なパーティー会場、装飾は煌びやかに、出てくる料理も極上、超一流の演奏家達が場内に心地好いBGMを奏でている。無論、集まる招待客も天上人、この規模の宴は世界でも珍しいだろう。


壇上にて蒼いドレスの小柄なドワーフの女性がグラス片手に機嫌良く挨拶をしている。

その背後には黄金に輝く船の操舵輪。


「今日のパーティーで多面怪盗ナイアールとやらは【船団に一番大切なもの】を盗むと予告状を送りつけてきはった。我等が船団の象徴、即ち【聖女メアリーの操舵輪】や!!」


材質で言えばそれ程高価な物でも無い、表面は純度の高い黄金でメッキ処理されているものの本体は木材である。しかし、歴史的価値・知名度による付加価値は材質による価格などからは計り知れないものがある事は想像に難くない。


「ナイアールはんは中々気の利くお人やなぁ、パーティーの為にこんな余興を用意してくれはったんやから」


会場から笑い声が上がる。


「そんじゃあ、メインイベント、ウチがナイアールを捕まえるかナイアールがお宝を盗み出すか、どっちが勝つか賭けたってや!!」


その瞬間、賭札を購入しに来客が動き始めた。


「なあ、シャーロット、どっちに賭けたら稼げると思う?」

「おや?王子はあの男に賭けるものとばかり思っていましたが?」


集まった人の中でもナイアールの活躍を直接見た事のある者達はナイアールに賭けたらしい、しかし王子は焦らずとある一団を観察する。星の智慧社御一行様達だ。

だが、ここでも意見が分かれていた。ルミナスに一泡吹かせたいオデル(オデット)はナイアールに賭けたが残り二人はルミナスに賭けたのだ。


(つまり、どっちに転んでも目的は達成されるって事か、こりゃ判断が難しい)


結局、向こうの多数決に合わせて負ける方に賭けてしまった。


「う~ん、展開が読めないから小額になってしまった」

「王子のご指摘通りナイアール対ルミナスは勝っても負けても計画に差異は出ないのでしょう。ですが、ユナ様はエンドー家・・・ん゛ん゛・・・もといダンドレジー家随一の賭け事の達人、そしてもう一方はダン様の第一夫人です。その二人が負ける方に賭けたのならば王子の判断も正しいと思います」

「シャーロットは?」

「あの男には負けて欲しいからルミナスに賭けましたよ」

「あっそ」


その時、船員の一人が慌ててルミナスに駆け寄った。


「船長!デッキに来て下さい!前方に変な岩が出現し、妙な人物が上に立っています!!」

「来たんか!!」


ルミナスは自身の能力で船を停めデッキに上がった。大勢の客もそれに倣った。当然王子達もそうだが、星の智慧社一行はその騒ぎを無視して船内カジノに向かう、彼女達にとってはこちらの方がメインイベントなのだ。

岩の上に立つ人物は真っ黒なタキシード上下に同じ色のシルクハット首には真っ赤なリボンタイとそれを止める黄金のタイピン、今回はピエロの仮面を付けている。


「海奇道化師ポーカー、予告通り【船団に一番大切なもの】を頂戴しに参上した」

「ほっほ~~~、アンタがナイアールかいな?残念やけど招待状の無い奴はウチの船には乗れんのよ、堪忍してや~」

「コレは失敬、うっかりと招待状を偽造するのを忘れていたよ、今から運賃を支払うから乗船を許可して頂きたい」

「別に無料タダかまへんで?アンタはウチに捕まって一生見世物として生きてくんやからな!!」


その瞬間海上から水柱が吹き上がり海奇道化師ポーカーの乗った岩が粉砕される。間一髪で飛び上がるポーカーだが船に飛び移ろうとする彼に向かってルミナスは片手を伸ばした。


「水の監獄!喰らいや!!」


空中に浮かんだ巨大な水の中にポーカーは閉じ込められてしまった。平泳ぎやクロールの動きで何とか水の外に出ようとするが脱出出来る気配が無い、窒息する前にポーカーは(ナイアール)の代名詞とも言える刀を腰から抜き放った。


「王子、もうよろしいでしょう。そろそろ特等席にご案内いたします」


他のギャラリーには気付かれず。その場を離れる王子達の姿があった。


~同時刻 船内カジノ~


カードゲームにダイスゲームにルーレット、ナイアールよりもこちらに情熱を傾ける者も大勢居た。


「モリヅルお姉ちゃん、これ全部私が遊んでいいの?」

「無論じゃとも、あちらの世界で鍛えた技を存分に魅せてやるが良い」


その言葉にユナの顔がまるで花が咲いたかのように笑顔になった。


「御前様、大丈夫でしょうか?」

「さあな、ドリームランドでは常識外れの豪運の持ち主達相手に常に上位の成績をキープしておる。並みのディーラーには負けぬとは思うがな」


ユナは喜び勇んでこの日の為に溜め込んだお小遣い(にはとても見えない金貨の山)をゲーム用のチップに交換している。


「危なくなったら妾がサポートするし、問題無いじゃろ」


詰まれたチップの山を見て他のギャンブラーが色めき立つ、そしてプレイヤーが幼い少女と知って二度驚愕したのだった。

ざわざわ・ざわざわと好奇の目を向けられたユナが向かったのはダイスゲームに着席しチップを一枚だけ賭けた。

勝って勝って負けて勝って負けて負けて。

結局、差し引き0で席を立って今度はルーレットに挑戦、小額を賭けて結局これも凡戦に終わってしまった。

観戦してもつまらないと思ったギャラリー達は早々に自分のゲームへと戻って行った。

最後にユナがポーカーの卓に着くとダンディーなライオン獣人のディーラーが出迎えた。


「やあ、お嬢ちゃん楽しんでるかい?」

「うん、思った通りすっごく楽しい」

「そうかい、それは良かったねえ(どっかの金持ちのご令嬢か?適当にそこそこ良い勝負演じてやれば満足するだろう)」


この世界にもポーカーがある。賭けられるチップに上限があり、勝った後のダブルアップが三回までと制限されているが、大まかなルールは地球のド〇クエでやるポーカーと変わらない。


「それでお嬢ちゃんは何枚賭ける?」

「一枚だよ」


チップを一枚卓に出してゲームを進める。


「おっツーペアかい?おじちゃんはワンペアだからお嬢ちゃんの勝ちだ」

「やったー」

「ダブルアップするかい?」

「うん」


ダブルアップはハイ&ロー形式、ユナは1回だけ挑戦して正解を出してゲームを降りた。

次も、その次も同じ様な勝ち方で勝利を重ねる。


(お嬢ちゃんには悪いがそろそろ良い頃合だろう。おじちゃんも勝たせてもらうぜ)


ディーラーが出した役はスリーカード対してユナは一段強いストレート。


(!?・・・偶然か?運の良いお嬢ちゃんだ)


相変わらずダブルアップは1回勝つと直ぐに降りてしまう。

次の勝負でディーラーはストレートで勝負したが、またしても一段強いフラッシュで負けてしまった。

何度やっても狙ったかの様に一段強い手札で負けてしまうディーラーは少しづつ焦りが見え始めた。


(おいおいフルハウスをフォーカードで返すか!?どうなってやがる)

「ねえ、おじちゃん」

「ん?なんだい、お嬢ちゃん?」

「おじちゃんは本当なら何回勝ってるの?」


ぞくりとディーラーの背筋に冷たいものが流れた。


「サイコロとかルーレットってディーラーの自由に出来てプレイヤーの介入が出来ないから中々勝てないんだってお兄ちゃんが言ってた。確率操作って言うの?」

(ここに来る前にダイスとルーレットを遊んでいたのは勝てる確率を調べていたのか!?)


確かにどちらにもある程度の仕掛けはしてある。しかし彼もプロだ。そんな事を指摘された程度では顔色一つ変えない。


「チップを増やすね」


ユナが上限いっぱいまでチップを積み上げる。ディーラーが気を引き締めて勝負に出るが、勝てない。必ず一つ上の役で上がられてしまう。おまけに・・・。


「やった~、また当たった~」


ダブルアップも上限の三回を毎回成功させる。


(何だ?何なんだ!?このガキは!!)


表情には出さないもののディーラーは苛立ち始めた。


(落ち着け、何か仕掛けがあるハズだ何か・・・)


その瞬間、ユナのドレスの袖からチラッとカードらしきものが見えた。見えてしまった。


(ソレか!舐めやがって!クソガキが!)


ディーラーはユナがカードを引いた瞬間にその腕を掴みドレスの袖を思い切り引きちぎった。舞い散るカードと布切れの奥でユナが一瞬笑った様に見えたのは気のせいだろうか?

ユナは顔をくしゃくしゃにして大声で泣き喚いた。

騒ぎを聞きつけたディーラーの上司がやってきて大慌てで止めに入る。


「おい!キサマは何をやっておるのだ!!」

「このガキが袖の中にカードを隠してイカサマしてやがったんだ!」


しかし、引きちぎった袖からは何も出てこなかった。


「バカな・・・」


護衛として後ろに控えていたオデットがドスの利いた声でディーラーに剣を向ける。


「おいキサマ、ダンドレジー家御令嬢であるユナ・ダンドレジー様のお召し物を破った挙句イカサマ師扱いとはどういった了見だ」

「い・・・いや、きっとまだ服の中に隠しているに違いない!俺は騙されねぇぞ!!」

「キサマ、まだ言うか!!」


泣きじゃくりながらもユナはオデットの手を引っ張った。


「何ですかユナ様・・・ふむ・・・ふむ、かしこまりました」


オデットはディーラーにユナのドレスを渡すとユナをマントで包み込んだ。


「従者の者が着替えを持ってくるまで好きなだけそのドレスを検分するが良い、もし何も無ければその時はわかっているだろうな?」


判り切っていた事ではあるがドレスからは何も出てこなかった。事ここに至ってディーラーは、袖の中のカードこそが自分を嵌める為の罠だった事に気付いたのだ。


「どうやらイカサマの証拠は出なかったらしいな」


ディーラーの上司が冷や汗を流しながら低い姿勢で謝罪する。


「まあ良い、間違いは誰にでもある事だ。今回はそちらが三つの条件を飲めば許してやろう」


どんな無茶な条件が出るか身構える上司に対して出された条件は案外優しいものだった。

一つ・ディーラーの変更

二つ・賭け金の上限の撤廃

三つ・ダブルアップ回数の上限撤廃


「それだけでよろしいのですか?」

「ああ、ユナ様の寛大なご処置に感謝せよ」

(いいのか?あのガキは絶対イカサマしてるぜ!?なのにそんな条件飲んだら・・・)

(キサマまだ言うか、今日からキサマは雑用係に降格だ!)

(・・・チッ、わかったよ。だが、後で泣きつくんじゃ無ぇぞ)


しかし、上司は理解していなかった。「例え青天井だとしてもずっと勝ち続けるのは不可能である。どれだけ多く賭けても一回負ければ0なのだ」と、そう考えていた。


「それじゃあお嬢ちゃん、あのおじちゃんと交代で今度は私が相手してあげるね」


交代したのは女性のディーラー、その顔を見てやっと泣き止んだユナが・・・。


「それじゃあコレ、全部賭けるね」


満面の笑みで総てのチップを賭けて勝負に出た。


~デッキ 水の極星ルミナス対海奇道化師ポーカー~


刀を取り出し水の牢獄そのものを切り裂こうと意識を集中するポーカー、気合一閃、見事魔力の源を刀で吸収した手ごたえを感じた。

その様子を見てルミナスは不敵に笑う。


「知っとるで、ウチの魔法を盗むんやろ?」


瞬間、強烈な疲労感がルミナスを襲うが決して彼女は焦らなかった。

懐から黄金の液体が入った小瓶を取り出し中身を飲み干した。無くなりかけていた魔力は回復し、全身に力が漲ってくる。これぞルミナスの奥の手、秘境の果てに住む賢者の一族にのみ伝わる魔力回復の霊薬、かなり珍しい品で、手持ちの数も限られているが出し惜しみはしない。


「オラァッ!!ここからが勝負やで!!」


一方のポーカーも奪った魔力が妖精に変化する。セーラー服を着て魚のヒレを思わせる独特な形状の耳を持ち青い海を思わせる色のボーイッシュな短髪、透き通る水色の肌に体型に不釣り合いな大きな乳房。


名称:ウンディーネ及びニンフに近い水の妖精


水中に潜む弱小精霊が“叢雲・改”の莫大な霊力の影響で異常進化した泉の貴婦人(クラス)のパワーを持つ水を司る大妖精。


「お前の名前は既に決めてある。頼むぞ、ウインター」

「作戦は?」

「ごにょごにょ・・・に任せて・・・」

「イエッサー」


その時二人に向かって巨大な水流が襲い掛かる。水の妖精であるウインターはその場に留まったがポーカーはそのまま流されてしまった。


「まだや!ウォータードラゴン四連!!」


掛け声と共に海中から吹き上がる水柱四本が、まるで龍の如く暴れまわる。観客達は圧巻の光景に誰もが言葉を失った。

やがて海が静けさを取り戻した時、ルミナスは呟いた。


「終わりや」


そしてその言葉を待っていたかの様に噴出す特大の水柱、その頂上にはタキシードにシルクハット、そしてピエロの仮面の男が腕組みして大股で立っている。


「ナイアール!!まだやる気かいな!!」


水柱の中から超高圧超高密度のウォーターカッターが放たれデッキを傷つけ置いてあった樽を真っ二つに切り裂く、デッキにはデカデカと『ナイアールの物』という文字を刻み付けた。


「あ゛~~~~~~っ!!何さらしてけつかっとんねん!!」


そこからは水流の撃ち合いだった。長い長い時間の押し合い、しかしその均衡もやがては崩れ始める。

ルミナスが最後の霊薬を使い切ったところで僅かにポーカーの水流が弱まり、ここを勝負どころと見たルミナスが残りの魔力を使い切る勢いで水流の出力を自身の知る限りで最大まで引き上げた。


「これで今度こそしまいや~~~~~~~!!」


海奇道化師ポーカーことナイアールは水流に飲まれ大きく弾け飛んだ。海面に落下した後にはマントとシルクハットだけがむなしく浮かんでいた。


「ハァッハァッゼェゼェ、か・・・勝った」


ルミナスは魔力を使い切りふらつく自分の身体を何とか支え、息も絶え絶えで自室に戻って休む事にした。最早観客に勝利を宣言する気力すら無い。海中で崩れ行くタキシードを着た土人形にはついぞ気付かぬままに。


~船内カジノ~


ユナの快進撃は止まらない、既に船内のチップは在庫が無くなり係員が手書きで記録しているといった有様だ。


「数字は12、HighかLowか?」

「High!!」


ディーラーの女性はやっと勝利を確信したが、めくられた数字に驚愕する。


「うそ・・・13でHigh!?そんなバカな!!」

「それじゃあ、更に二倍の積み増しね」


事の異常さにディーラー達の上司だけで無く副長まで騒ぎを聞きつけやってきたが、彼らに出来る事は絶望の眼差しでユナのミスを祈るだけだった。無論そんな願いは叶う事無く勝利を積み重ねていく。

ギャラリーに混じってたパロット王子は興奮で顔がついついニヤケてしまう。


「スゲーな、あの。イカサマの仕組みが解らんのもそうだが、この空気の中でそれを平然とやってのける胆力はバケモンだな」


同じくギャラリーに混ざり、ユナのサポート役として控えていた守鶴前も目を丸くして見守っている。


(失敗したら妖術で誤魔化してくれと頼まれたが、その必要も無かったか、今でこれなら将来はどんな博徒になる事やら)


そこへ、彼等の最高責任者がカジノへ顔を出す。


「せ・・・船長!!」

「何や副長、うちメッチャ膝が・・・あっ!いや、疲れとんねん、用件なら後にしてや」

「おや、ドレスを変えたんですか?」


副長の指摘通り今のルミナスは挨拶の時と違い薄紅色でフリルとレースをふんだんにあしらったフープ・スカートのドレスを着用している。


「ああ、ナイアールのアホウの所為で水浸しにされよったからな・・・って、おわぁ!!あの嬢ちゃんめっちゃチップ積んどるやんけ!何があったん!?」

「実は船長・・・かくかくしかじか」

「何ぃ~!青天井を許可したぁ~~~!?!?」

「既に勝ちは船団の利益十年分程となっております」


その瞬間またしてもギャラリーから歓声が上がる。


「失礼、二十年分ですな。ともかく今ゲームを降りられたら我々はあの少女に二十・・・四十年分の金を差し出さなければならなくなります」

「しかし、即金で八十年分なんて不可能やで」

「では百六十年分は無効に致しますか?」

「いや、先に不義理を働いて条件を飲んだんはこっちや、三百二十年分を無効にしたらそれこそ他の商売の信用も失ってまうで」

「それでは六百六十年分はどうすれば!?」

「副長、六百四十・・・もとい千二百八十年分や」


そして遂に運命の時が来た。


「それじゃあここで降りますね。チップを換金して下さい」


にっこりと笑顔で言うが既に天文学的数字にまで突き抜けてしまった勝ち点を換金出来るだけの資金は当然船には積んでいない、ここで最後の勝負に打って出る事にした。


「やあ、お嬢ちゃん儲かってまっか?確か星の智慧社総帥さんの妹のユナちゃんやったな」

「船長さん、今日は勝たせていただきありがとうございます。こんなに楽しいゲームなら何回でも遊びたいです」

「なはははは、何回でもは困るなぁ、色々あって(・・・・・)うちメッチャ貧乏になってしもうたさかい、せやから最後にもう一回だけうちと勝負してくれへんか?」


副長は祈る様に目を伏せる。


(あの少女が拒否すればその瞬間この船団は終わる。我々に少女の邪魔をする権利は何一つ無いのだから)

「うん!良いよ♪」


副長の祈りが通じたのかこの勝負を少女は快諾した。


「私が勝ったら全部もらうね」

「うちが勝ったら全部返してもらうで」


二人は握手を交わす。


「ただなぁ、うちはさっきまでドロボーと喧嘩しとったさかい、めっちゃ疲れとんねん。せやから勝負はこの砂時計(十分用)の砂が全部落ちてからにしてくれへんか?」

「待ってるよ」

「うん、ええ子やね。副長、ユナちゃんとその従者さんに最高級のお菓子と果物とジュースを用意したって、後はこの勝負の誓約書を準備してや、ほんならまた後で」


~十五分後~


ルミナスはベッドで深い眠りに落ちていた。ルミナスが眠った事で船の航行も止まっているが、その事を計算に入れた上での一日クルージングだ。予定に狂いは無い。

しかし何者かが船長室のドアを騒がしく開けた。


「ああっ!!船長!いつまで寝てるんですか!!とっくに時間は過ぎてますよ!!」

「んあ~~?副長かいな、ウチメッチャ眠いねん、用事なら後にしてくれへんか~~」

「そんな悠長な事言ってる場合じゃありませんよ!!早く行かないと不戦敗になってしまいます」


疲れきった寝起きの頭は軽い頭痛を引き起こし気分は最悪、正直吐きそうだったが、副長はお構い無しにルミナスの腕を引っ張りカジノまで連れて来る。


「あれ?船長、また着替えたのですか?」

「またって何やねん、ウチはずーっとこの格好やで?」


カジノのど真ん中に一台のテーブルと椅子が二つそしてテーブルの上にはトランプの山札、既に準備は整っている。

ルミナスは片側の椅子に座らされ、対面にはユナが既に着席している。


(ん~?この子は確かオデルはんと一緒に居た・・・誰だっけ?)


誓約書には既にユナのサインが入っている。わけもわからぬままペンを持たされたルミナスは言われるままサインをする。


(何や知らんけどこの子とポーカーで遊んであげなアカンらしいな?せやけど普通誓約書まで書かせるか?)


普段のルミナスならば副長に呼ばれた時点で異常に気付けたのだろうが、更にダメ押しとばかりに守鶴前がギャラリーに紛れて彼女に暗示を掛けた為、最早正常な思考は残されていなかった。


「勝負です!」

「どんと来いや(まあ、ちょっとは遊んだるのもサービスやな)」


ユナの役はキング四枚にジョーカー一枚の最上手“ファイブカード”対するルミナスはスペードAクラブAダイヤJスペード8クラブ8の“ツーペア”の最悪手(デッドマンズ・ハンド)、この瞬間全てが決した。

ルミナスの耳元でパチンと指を鳴らした様な音が聞こえた。


(あれ?何や周りが騒がしいな・・・確か女の子とポーカーしててそんで・・・!!誓約書!!せや、あの誓約書には何が書いてあった!?)


頭が急に覚醒し誓約書を掴み目を見開いて確認する。誓約書にはまるで数字を覚えたての子供がデタラメに書き連ねたかの様な数字の列が並んでいた。

そのまま脳の処理が限界を超えて・・・今度こそ深い眠りに落ちていった。


・・・・

・・・

・・


ルミナスが目を覚ますと自室のベッドだった。誰かが運んでくれたのだろうか?ソファーの方に何人かの人の気配がする。


「んあ?まだ夜中やん」


頭痛はだいぶ治まっている。しかし、ソファーの方を見れば未だルミナスとユナがポーカーで勝負している。その光景に自分はまだ夢の中に居るんじゃないだろうかと不安になってくる。


「お兄ちゃん、どうやって身長が低いルミナスお姉ちゃんに変装したの?」

「アレな、フープ・スカートん中で膝折り曲げながら歩いとったんや、膝が死ぬか思たわ」


そんな会話を聞きながらゆっくりと身を起こす。


「あ、ルミナスお姉ちゃんが起きたよ」

「ホンマか?中々起きへんから心配しとったんや」


ソファーの上のルミナスはさも可笑しそうにクックックッと忍び笑いをする。

部屋を見回せば例の水の妖精と褐色の妖精に狸獣人の女性にどっかで見た鎧を装備した見知らぬ女性まで集まっている。


「そっか、ウチはナイアールに負けたんやな。なあ、一つ聞かせてもろてええか?」

「一つと言わずなんぼでも答えたるで」

「おおきに、アンタの狙いは最初から【聖女メアリーの操舵輪】やなかったんやな?ほんなら【船団に一番大切なもの】て何やったん?」


もう一人のルミナスは悪戯っぽくぺロリと舌を出した。


「そんなモン【所有権】に決まってまっしゃろ?」


・・・・

・・・

・・



静かなデッキの上で皇国製補助翼を装備して船から飛び立つ一人の女性が居た。彼女は自身の主に事の顛末を伝える為、遠く離れたアケチ皇国に急いで向かう。その後姿を段蔵は薄く笑みを浮かべて船長室の窓から見送った。


◇ ◇ ◇


~アケチ皇国 皇城エドガワ城~


天守閣の部屋で長髪の優男と五人の女性が集まっていた。


「それで、ルミナスは借金まみれになった訳だ」


皇家御庭番衆筆頭にして龍皇ペンドラゴンの側室の一人であるセブンが資料を片手に額を押えている。


「エルキュリアに抗議しますか?」

「やめとけやめとけ、全部ルミナスがドジった所為じゃねーか」

「嬉しそうですね」


お盆に大量のお菓子を載せほっぺたを膨らませながら幸せそうにお茶を楽しむ龍皇専属メイド兼側室のエイトものんびりした口調で優男・・・龍皇に賛同する。


「ヒカリくんは~、昔ルミナスちゃんにお金を借りようとして断られたんだよ~。だから~ルミナスちゃんが負けて嬉しいんだよね~」


元帝国貴族の令嬢にして第三皇妃であるシルヴァーは呆れた声を出す。


「なんとまあ、龍皇ともあろう方が器の小さい」


第二皇妃の火炎魔法使いカークスは何も答えない。


「・・・・・」


第一皇妃で龍皇の幼馴染である女武将スケルツィも夫の意見には概ね同意だ。彼女も幼い頃にはルミナスに手を焼いていた一人だった。


「そも姫様は、船団を立ち上げた段階で国のまつりごとには関わらないという取り決めを行っている。我等が助け舟を出す義理も無いでしょう」

「それに打ち負かしたのは、前から御庭番衆が報告してくれている例の男らしいじゃないか、それなら下手に敵対するより手土産でも持って仲良くする方が利口だと思うがね」

「手土産ですか?」

「好色な男らしいからな、一番最初に彼と接触したって言うくノ一を嫁に行かせろ。多分悪い様にはならんだろう・・・ひょっとすればその男、ダン・エンドー氏が俺の悲願である古文書の謎を解き明かしてくれるかも知れんぞ」


この日、皇国の密偵に新たな命が下された。

好きでクトゥルー神話ネタを入れたりもしますが、この世界にも前の世界にもクトゥルー神話の邪神は存在しません、仮に登場したとしても神話やTRPGなんかとは違った形での登場になるでしょう。

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