夢の中で、死後探偵です。
なぜか男の声がする。
「美菜、おい俺が誰だかわかるか?」
誰、てかこれ夢だよね。
現実だったら私が危ない。でも眠い寝よう。
「おいっいい加減、美菜てめえ起きろや、兄ちゃんだって・・」
えっ、千昭?
どうして、なんで。
3年前に私を一人ぼっちにしたはずなのに。
放心状態の私をよそに千昭は嬉しそうにしゃべりだした。
「美菜、綺麗になったなあ。
ごめんな俺死んじゃって・・
でも俺死んでから、成仏できなかったみたいで、
なんかねーずっとふわふわしてたんだよって美菜聞いてる?」
「千昭さ、死んだんだよね。
いなくなったんだよね、今日会えたのもどうせ夢の中だから、
私が作り出している幻想だから、
すぐに消えちゃうんだよね、
なんで私今頃思い出しているんだろ・・」
気づいたら私は泣いていた。
千昭が口を開く。
「美菜、今この状況は美菜の夢の中だけどな
お前は幽霊が見えるようになる。
多分何らかの力も手に入れるだろう。
今日美菜は『死後探偵』に行っただろ?
あの場所はな、詳しくは言えないんだけど・・・
ごめん美菜時間が来た、じゃあな」
「えっ千昭どういう・・」
ふっ
千昭が私の夢の中から消えた。
少し変えました。