消えました、死後探偵です。
「えっ。」
振り返ると、あのかわいい事務所は闇に溶けるように消えていた。
・・・。今日はいったい何なのだろう。
死後探偵そのものが、なかったのだろうか。
悪い現実な夢を見ていたのだろうか。
早く家に帰ろう。
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・
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ギィィー
「ただいま」
誰もいないが、形だけでも言わないとさみしくて潰れそうになる。
はぁぁ。
私の一人暮らしのアパートは、ため息で充満している。
大学の授業は、わかるけど面白くないし。
友達も少ない。
彼氏もいない。
千昭が死んだ前の日は、二人でもさみしくなんかなかったのに。
もう遠い過去だ・・・
そうだ、レポート書かないといけない。
明日提出のレポートだ。
筆箱を出さないといけない・・
カバンの中をごそごそあさった。
カサッ
指に触れるものがある。
取り出してみると、死後探偵の名刺だ。
名刺があるということは夢ではなく、やはり現実のはずだ。
ふと疑問に思った。
あの消えた事務所の住所はいったいどうなっているのだろうか。
そもそも、あの事務所はいきなり私の前に出現した、ととってもおかしくはない。
そして事務所を出ると消えた。
住所は本当にどうなっているのだろう。
もちろん名刺には、連絡先、住所、さらにはホームページのアドレスまで書いてある。
一人でさみしさを感じていたのか、夜のテンションでおかしくなっていたのか
私は、死後探偵のホームページをパソコンで開いた。
できたら、改善点などお願いします。