こんにちは、死後探偵です。
「いらっしゃいませ、死後探偵ですっ。
お客様のお兄さんが亡くなられた謎、解決いたしますよ。」
極上級の笑顔で、彼女は私にこう言った。
「はっ?」
「詳しいことは言わせてもらいますので、どうぞ。」
「はい・・・。」
「紅茶でいいかしら?あっ、そのソファに腰かけて。」
「はぁ、ありがとうございます。」
よく見ると全体的に統一感があり、お洒落な事務所だ。
私がきょろきょろと事務所を見回していると、彼女がくちを開いた。
「あなたは岡野美菜さんですよね。
私は、こうして死後探偵を営んでいる浅倉美鈴といいます。
単刀直入に聞きますが美菜さん、あなたはお兄さん、
いや義兄さんを3年前に亡くしましたよね。
確か、夕闇川で変死でしたよね?
事故なのか、自殺なのか、殺人なのか、すべてがわからないまま
捜査が打ち切られましたよね。
あなたは、その真相を知りたくてここにいる、違いますか?」
「えぇ、大体はそうですが・・・」
やばい、勝手に口が滑ってしまった。
こういう手の人は誘導尋問がうまいのだろう。
口が滑ってしまう。
最近は若い人でも、お金の欲しさに人を詐欺ッたりする。
ここは早めにごめんなさいをして、家に帰ろう。
夜も遅いし、何より明日は大学のレポート発表だ。
よし、きりだそう。
「あのぅ、私帰っていいですか?」
すると彼女はにこっと微笑みこう告げた。
「えぇ。もちろん。
ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。
それとこれ、私の名刺です。何かあったら連絡とか自由にどうぞ。」
「ありがとうございます、じゃあ失礼します。」
カランコロン
私は事務所を出た。
寒い。
11月だが雪が降りそうな寒さだ。
今日は月が出ておらずどことなく暗い。
危ないし今日は早く家に帰ろう。
でも、あの浅倉美鈴さんなぜ千昭のことを知っていたのだろう、
大学の子にも、誰にも言ってないはずなのに・・・
振り返って事務所を見てみた。
やっぱりかわいい外見だ。
ヨーロッパの一軒家をモデルにしたのだろう。
中の家具もかわいかった。
美人な浅倉美鈴さんには、ぴったりだ。
でもどこか今日のどことなく暗い雰囲気に似ている。
なぜだろう。気になってしょうがない。
「えっ。」
決心をしもう1度振り返るとなぜか、あのかわいい外見の事務所は消えていた
こんにちは、一之瀬凛です。
またまた下手でごめんなさい。。。
コメント、待ってます(゜゜)