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2 返事

衝撃的すぎる印象を残したあの告白から九時間ほどたった。

「はぁ~……どう断るかな。進路以外の悩みが増えるとはなぁ~……」

鬱々とした気分でベッドに腰をかけながら思う。




あの告白の返事は待ってもらっている。その場で断る言い訳が見つからなかったからだ。





「は?何?え??」

俺は言葉にならなかった何を言ってるのかも理解ができなかった。

「だ、だからあなたの事す、好きなんだってば!」

「……本気?からかってない……?」

ッキと睨み俺の目を見てしっかりと言った。

「怒るよ?本当に好き。ここまで恥ずかしいこと言ったのは人生で初めてなんだから」

「……そっか」

いまだに整理できてない頭でそう答えた。

「で……あの返事は……?」

俯きながら聞いてくる。

「……ごめん、もう少し待ってくれるか、急すぎて戸惑っている。」

顔上げ怒っているとも悲しんでいるとも思えない顔で一言。

「うん、分かった。私本当にあなたの事好きだから良く考えてみて。絶対に幸せにする」

「なるべく早く返事返すよ」

といい彼女は自分の教室へと戻っていった。









「男が幸せにするってならかっこいいんだけどなぁ、女に言われる男って……はぁ~……」

朝に告白されたのでそのあと教室では大輔がしつこく「あの子だれ!?」と聞いてきた。


~~~♪♪ケータイが鳴ったメールの着信音だ。

「大輔か……」

ケータイを開いてメールを見ると

「力也あの子だれだよ?教えてくれよ!気になって寝れないんだよ!!古城佳奈とはどんな関係!?」

「……アイツ調べたな」

素っ気無く返信してやった。

「お前知ってるじゃん、古城佳奈。以上。」

その後もケータイが鳴っていたが無視をし、風呂に入り夕食を食べて寝ることにした。




◇◆◇◆◇◆◇

朝、眠い眼をこすりながらベッドから降り一階へと向かった。

扉を開けると、香ばしい食パンの焼いた良い匂いが俺を出迎えた。

だが…毎日同じものというのは正直飽きる。

「っはぁ~……また食パンか~母さんさたまにはご飯とか-」

ご飯とかが良いと言い切る前に言葉を遮られた。

「何言ってんの、食パン食べれないような人達だっていっぱいいるんだよ」

「分かってるけどさ~……」

「文句言わずに早く食べて学校行きなさい」

「……へいへい」

食事を済ませ、支度を整え自宅を出る。

俺には一個下の弟がいる。サッカーが強い学校に行き、毎日二十一時ごろに帰ってくる。俺は部屋にいるのでほとんど顔を合わせることはない。昔は俺もサッカーをやっていた……まぁ、いいか思い出したくもない。



大輔と合流し一緒に登校をする。

「昨日なんであのあとメール返信しねぇーの?!」

「あー……ケータイ充電切れたからそのまま充電してたら忘れてたわ……すまん」

「平気で嘘つくなよ!俺電話したら普通に繋がったじゃねぇか!出てこなかったけどよ」

っち、そういえば電話までかけてきていたな。

「……また今日の体育外周だってよ。嫌だよなあ~」

「何話すり替えようとしてんの?んで古城との関係は?」

正直俺も関係なんて言われたって分かるはずもない。

「俺が聞きたいっての……」

「何それ?まさかお前のこと好きだったり」

「……まさか、ありえないだろ」

「言ってみただけだっての」



そうこうしているうちに学校に着いた。

玄関で上履きを履き、教室に向かう時、階段から降りてくる古城の姿が目に写った。

「はぁ……はぁ……」

なぜだか浅く息を繰り返してる。走ってきたようだ。

「えーっと、おっす、どうした?朝から」

ひとまず挨拶をしてみた。大輔は隣で「え?また?!」って小声で言ってるのが聞こえたが今は黙っている。

「い、今教室からあなたが来るのが見えたから走ってきたのよ」

呼吸も次第に落ち着いていき、視線を合わせないまま言った。

(ヤバイ返事考えてないぞ、どうする……?)

すると隣の大輔が

「俺先行ってるな。」

……俺一人か……まぁ、一人のほうが良いかもしれないが……。

「えっと、返事のことなら-」

「こ、こっち来て」




と、また人気のない三階に連れてこられた。

「返事聞かせてもらえる?」

正面から眼を見つめながら言われた。

正直かなり照れる。

だが、正直に言うしかない、付き合う気はない……と

「古城さんごめんな、俺付き合-」

その時俺は思考が止まった。


彼女の柔らかな唇を俺の唇に触れさせてきた。

俺のファーストキス……いやそんな事考えてる場合じゃ……どうすんの?俺?意味わかんね。諦めるなよ俺の脳内回想……。





「っ」

と彼女は唇を離し可愛いらしい音を立てた。

「わ、私のファーストキスをあげられるのはあなただけ。これでも駄目なの?」

泣きそうな顔で俺に問いかけてくる。

俺は……彼女の行動が今だに整理がつかず声にならない音を出している。

それでも彼女は続ける。

「もっといっぱいしてあげるっ。これからもっと恥ずかしいことだって私は耐えられる!」

まだ続ける。

「だから私を彼女にしてそして一生を共にしてほしいっ!」

プロポーズ……逆プロポーズってやつか。かっこいいな、くそっ。

あぁ、なるほど昨日夢が覚めないなぁと思ってたらまだ続いてんのか!夢オチだっけ?これって意外と長いんだな。いつ覚めるんだろうな。

…………覚めない。さて……そろそろ真面目に考えないと取り返しがつかなくなる。

「ちょっと待て!古城さんの行動が俺には理解ができない!」


「これが私!これが私の愛情表現なの!もういいから付き合いなさいよっ!」

最後の言葉でとうとう泣き出してしまった。

俺は……俺は……。






「はぁ~……!!分かった!分かったから泣くなよ」

は……?どうしちゃったの俺?何言ってんの?今すぐ取り消せ今の言葉を……!




「な、なにが分かってっていうのよ……」

涙を流しながら返事を返してくれる。




「お、俺、白泉力也は今日から古城佳奈さんの彼氏にしてください」

はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???俺、何言ってんの?意味がわからない。こんな物語書いている人でもなに書いてんの?って思うような展開だぞ・・・何?女の涙に弱いってやつ?え?




「っ!!だ、大好き本当に愛してるっ嬉しい。どうしよう涙が……」

この光景を他の誰かに見られたらどう映るのだろうか?俺がいじめている?それとも修羅場?それはまずいと思いとにかく場所を移すことにした。

「とにかく泣くのはやめてくれ。俺が泣かせてるみたいだし……」

「あなたが泣かせたのよっ……」

……そうなるのだからなんとも言えない……。

ひとまず一限目は出られないな。放っておくわけにもいかないし。





俺は三階の一限目使われない様子の教室の中で時間を過ごすことにした。

俺の初彼女、古城佳奈と二人っきりで……。

「一生私を大切にしてね。私はあなた……力也君のことを一生大切にするから」

俺は「うん」としか頷けなかった。頭ん中ではなぜOKを出したのかが分かっていない。でもなぜかこの子のことが気になったらOKしてしまっていた。やっぱり涙にやられたんだろうなぁ……どうすんのよこれから。俺の脳内回想、仕事してくれこれからどうすれば良いかを教えてくれ。








俺この子のこと好きになれるのか?!どうすればいいんだ彼氏って何デートとかしたことないぞ?俺!

もうわからん。なるようになれ!!






楽しくかけました!(後半自分でも意味わからなくなっちゃいましたが……)

多少ギャグ的な会話が増やすことができればなぁと思うのですが、ギャグセンスない僕には厳しそうです……。


駄目だし、コメントお待ちしております。

特に駄目だしを……!もっと上手くなりたいです。アドバイスくださると嬉しい限りです、はい。

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