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どんな衣類もジャストフィィィット! でもオーガのパンツや犬の首輪って衣類なんですかね?  作者: 岸野 遙


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04 捜索 - 茶色い犬の黒い首輪

ディバイン・セイバー完結記念、クリスマスプレゼント企画!

短期集中連載でお送りしております。


短めなので、本日は2話投稿! 続きはまた夜に。

 立ち止まった犬がじっと視線を向けるのは、大きな屋敷だった。

 通りの先に門があり、傍らには見張りとおぼしき男が二人立っている。


「あそこに、イナリナが居るのか?」


 小声で尋ねるアエリエに犬は無言で小さく頷く。


「そうか、案内ありがたい。

 無事にイナリナを助け出したら、食事くらいは奢らせてくれ」


 相手が犬であることを忘れたか、当然のように言葉を掛けるアエリエ。

 そんなエルフの服の裾をくわえると、犬は後方へと引っ張った。


「む、どうした?

 まだ他に匂いがするのか?」


 アエリエの意識が自分に移ったのを確認して、犬は歩き始めた。

 数歩進んで止まると、振り返ってアエリエを待つ。


 少しだけ屋敷と犬を見比べた後、アエリエは黙って犬の後に続いた。



 犬が次に案内したのは、屋敷からしばらく離れた一軒の酒場だった。

 昼は食事を提供しているのだろう、店内から肉の焼ける香ばしい匂いがしてくる。


「礼の催促か?

 感謝はしているが、私は急いで妹を助けたいのだ。後にして――」


 己の言葉を遮るように、大きな音を立てるアエリエの腹部。


 エルフと犬の視線が、無言で(音源)に注がれる。


「……後にしてくれないか。

 確かに空腹だが、今は一刻も早く妹を助け出したい」


 やや恥ずかしそうにしながらも、己の空腹(生理的欲求)をねじ伏せて続けるアエリエ。

 妹を優先する心持ちは立派だが、肉体の方はそんな主に抗議するように先ほどより大きな音を響かせた。


 呆れたようにわふぅと鳴くと、犬は急に店舗の壁に顔を向けた。


「ん? うわっ」


 犬に釣られてアエリエが目線を反らした隙に体当たり。

 やや乱暴な手段で、華奢なエルフの身体をドアから店の中に突き飛ばす。


「おう、いらっしゃい!」

「ち、違う、私は客というわけではなくてだな――」


 間が悪いことに、店内でテーブルを拭いていた大柄な店員と目が合ってしまう。

 慌てて手を振るアエリエだったが――背後から続いた声が、アエリエの否定を遮った。


「大将、飲み物と手早く食べれるもの二つ。奥を借りるよ」

「なんだ、お前の客か?

 空いてるから好きに使いな」


 アエリエのすぐ後ろから入ってきたのは、人間の男だった。

 乱雑な黒髪に、少し細い黒目。背丈は高くも低くもなく、くたびれた黒いジャケットを着た覇気のない男。まだ少年と言っていい年齢か。

 なんというか、髪と目の色以外に、個性や特徴のない姿である。


「な、なんだお前は? 私はだな――」

「妹を助けるために、情報があって足りない事はないだろうよ。

 まずは情報交換だ、アエリエ」


ゲーム開始時点で死んでいるモブキャラが、独特のノリで死に掛けたり死んだりいちゃいちゃしたりと次々に大活躍!

だいたい100万PVの大人気御礼、遂に第一部完結しました!


ディバイン・セイバー ~ゲーム開始時点で既に死んでいる盗賊Aだけど、ヒロイン達だけは不幸にさせない~

https://ncode.syosetu.com/n8991iq/

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