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どんな衣類もジャストフィィィット! でもオーガのパンツや犬の首輪って衣類なんですかね?  作者: 岸野 遙


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15 変身 - 魔法少女ブレイザー☆ピーチのキラキラマジカルドレス

ディバイン・セイバー完結記念、クリスマスプレゼント企画!

短期集中連載でお送りしております。


くらいまーっくす!!

変身(ジャストフィット)!!」



 呪文を唱えた少年の姿は、いつもの黒いシルエットではなく、内側から溢れ出す真っ白な光で染め抜かれた。


 触れた腕輪から吹き出したのは、白とピンクの光。

 二色の光がリボンのように幾本もの帯となり、白いシルエットの周囲を舞い囲む。

 どこからか、軽快でうきうきしてくるようなメロディーが流れ出した。


 やがて二色の光の帯の一本ずつが絡み合い、撚り合わさって少年の膝から下に斜めに巻き付いた。

 ブーツのように足を包んだ光は、最後に足の甲に達すると金色の光に弾けて消える。



「愛する人々が暮らす世界で、みんなの笑顔を守るため」



 両足が終われば、次は両腕。

 今度は巻き付くよりも肘から指先へと幾筋もの白い光が奔り、その上をピンクの光が小さな羽のように千切れて彩る。

 最後に手首にくるりと金の光が回り、全てが肌にぴたりと引き締められて装着完了。


 ただのシルエットだった姿が確かな質感を持って宙を舞い、身体を捻る。

 くびれた腰から丸く膨らみを帯びたお尻にかけて、白い光が波打つように巻き付いて短いスカートを為す。

 その腰には金の帯が光り、ピンクの光が自ら結びあって大きなリボンを形作った。



「小さな希望の灯火を、どんな闇をも超えていく大きな光に変えて」



 空中で正面を向いた胴体には、胸の辺りをきゅきゅっと白い光が包み込み、縁をピンクのラインが奔る。

 慎ましやかな胸の中央に、足の甲と同じように金色の光が弾けて星を描いた。


 柔らかくふんわりと白い光が肩を包み、首周りを彩りながら短いマントとなり。

 身体の細部に到るまでピンクと金の光が飾りを着けていく。


 まるで祈るかのように、なぜか空中で片膝を曲げて、両手を組んだシルエット。

 幾筋もの光る帯が前頭部に集い、金色のティアラとなり。

 残っていた全ての光が、吸い込まれるように組んだ両手の間に集い、一本のステッキを形作った。



「愛と勇気の魔法少女 ブレイザー☆ピーチ。


 悪い子はみーんな、桃園送りよっ!」



 コスチュームチェンジを終え、光のシルエットから全貌を現した魔法少女、ブレイザー☆ピーチ。


 手にしたステッキをばーんと振ってポーズを決めた。




「……え、ええ……?」


 目の前で変身シーンの一部始終を見届けたイナリナは、何が起きたのか理解できず、困惑のまま声を漏らした。


 なお、変身シーンに時間経過などない。

 そのため、ブレイザー☆ピーチはステッキを握りしめた手の甲で余裕をもって振り下ろされた魔剣を受け止め、ドナンの攻撃をはじき返した。


「うおわぁぁ、なんだおまえはぁ!?」


「聞いてなかったの?

 なら、何度でも名乗ってあげるわ」


 ドナンの動揺に、律義に返事を返すブレイザー☆ピーチ。

 その場でくるっとターンすると、ステッキをばーんと振ってポーズを決めた。


「愛と勇気の魔法少女 ブレイザー☆ピーチ。


 悪い子はみーんな、桃園送りよっ!」


「……よ、よくわかんねぇけど、やっべぇぇぇっ!」


 魔剣を持ったドナンは、よくわからないままに、天井を仰いで吠えた。


 だがどれほど叫んだところで、魔法少女に補足された悪党の運命など決まりきっている。

 もはや、事態が好転することは全くないのであった。




「う、うおぉぉぉ!」


「甘いっ、桃ジュースのように甘いわっ!


 くらいなさい、ラブリー・コメット・シュート!」


 駆け込んで斬りかかるドナンを、ステッキを振ってから彗星の如き右足でめいっぱい蹴り飛ばし。




「く、くそぉ、こんなもの」


「言って分からなければ、お仕置きよ!


 デンジャー・ハートフル・ボーコ!」


 必死に立ち上がるドナンに飛びかかると、ステッキを振ってから拳で心臓(ハート)たこ殴り(フルボッコ)し。




「ちょぉ、まて、まってぇぇ……」


「まだ懲りないのね。


 それならこうよ! ホライゾン・サンライズ・バースト!」


 ふらふらしながら待ったを申し出るドナンに、ステッキを振ってからラリアットで首を刈った。

 まるで地平線(ホライゾン)から太陽が昇る(サンライズ)が如く(※首から上が物理的に飛んだりしません。あくまで魔法少女の戦闘による映像イメージです)




 ブレイザー☆ピーチの戦闘力は、圧倒的だった。

 ドナンが手にしていた魔剣もいつの間にか萎れるように赤い光を失っており、彼を助けるものは何もない。


 部屋の中央に立ち尽くすドナン。

 彼の頭の上には星とひよこがぴよぴよと回っており、あまりにも無防備。


 すなわち、とどめのお時間である!


「さあ、これでフィニッシュよ。


 燃え上りなさい、私の拳と悪い奴! ダイレクト・ピーチ・パラパラパラパラパラパラパラパラパラダイス!!」


 必殺技名を叫ぶと共に、一度ステッキを振ってから拳を握りしめて殴り掛かるブレイザー☆ピーチ。

『パラ』と一回叫ぶごとに左右一発ずつのワンツーパンチを叩き込み、とどめのパラダイスアッパー!!


 ドナンは天井を突き破って打ち上げられ、星になったのだった(あくまで魔法少女の戦闘による映像イメージです)




 あっけにとられた顔をしたアエリエとイナリナ、どこかキラキラした瞳でブレイザー☆ピーチを見つめる少女達に向かって、ぱちりとウインク一つ。


 戦闘の終わったブレイザー☆ピーチはくるりと一回転し、ステッキをバトンのようにくるくると回してキラキラポーズを決めた。



「愛と勇気の魔法少女 ブレイザー☆ピーチ。


 悪党の桃園への出荷完了、これにてめでたしめでたしよ!」


悪党の出荷完了、これにて大団円です!

次回、最終回。


と言うわけで恒例のCM

ゲーム開始時点で死んでいるモブキャラが、独特のノリで死に掛けたり死んだりいちゃいちゃしたりと次々に大活躍!

だいたい100万PVの大人気御礼、遂に第一部完結しました!


ディバイン・セイバー ~ゲーム開始時点で既に死んでいる盗賊Aだけど、ヒロイン達だけは不幸にさせない~

https://ncode.syosetu.com/n8991iq/

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