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幸せな男の子の話

作者: 天海
掲載日:2025/12/06

ある村に、とても幸せな男の子がいました。


男の子はあなたの町からずっと離れたところに住んでいますが、

あなたのように笑ったり泣いたりする、とても可愛らしい子どもでした。


男の子は毎朝、鶏の世話をしたり、井戸から家へ水を運んだりします。

あなたが町を歩いているとき、男の子も歩いています。

今は雨季で、村の道がぬかるんでいて、少し歩きにくそうです。


男の子は、学校に行くことが大好きでした。

友達に会えるし、勉強は面白いし、ときどき給食も食べられます。

先週、ビニール袋を何重にも重ねた、大きな新しいボールを作ったばかりです。


太陽が真上にくると、家に帰って、お母さんの手伝いをします。

今日はお姉さんと一緒に薪を拾ってから、畑の雑草を抜くようです。

男の子は、2歳上の優しいお姉さんが大好きでした。


あなたがご飯を食べているとき、男の子もご飯を食べています。

家族みんなで夕飯の準備をして、家族みんなでご飯を食べます。

お父さんはいつも、

「家があって、ご飯を食べられて、家族がいる。これは本当に幸せなことなんだよ」

と言いながら、スープをすするのでした。

男の子もお姉さんもお母さんも、お父さんの言葉に頷いていていました。


ある日、男の子の村にあなた達がやってきました。

みんな、四角い箱を男の子たちに向けて笑っています。

箱を見せてもらうと、それは鏡のようでした。


その箱は、男の子にとって非常に面白い箱でした。

あなたは、男の子にたくさんの映像を見せました。


あなたの町には、大きな家がたくさんあって、道には土がありません。

学校には机と椅子と電気があって、子どもの半分くらいは女の子です。

みんな綺麗な服を着ています。


その映像は男の子を魅了し、同時にショックを与えました。


男の子の村には、コンクリートでできた家がありません。

道はぬかるんでいて、ゴミもたくさん落ちています。

机と椅子は少なくて、服はボロボロで、女の子はあまり学校に来ていません。


男の子は深く考え込んでしまいました。


その日の夜、お父さんはまた

「家があって、ご飯を食べられて、家族がいる。これは本当に幸せなことなんだよ」

と言いながら、スープをすすりました。

男の子は、黙って俯くばかりでした。


何日かすると、あなた達は自分の町に帰っていきました。

村の学校の机と椅子、それからノートが、いつの間にか増えていました。

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