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第3話 僕と希持☆

前書きって書くこと悩むな……。


「やぁ、遊。もう帰るの?」


放課後、僕が帰りの支度をしていると、横から声が聞こえた。


「うん。部活もやってないしね。希持は何か部活やってたっけ?」


そこにはサラサラの髪、整った顔立ちの肩書きに美少年と付くだろと思われ男、伊達希持(だて きもち)がいた。


「ああ。俺は、ナマコ研究部の部長だ」


ナマコ研究部!?


「え、えーと……。それは何をする部活だったっけ…?」


「ん?そのまんまだぞ?ナマコを研究する部活だ」


ナマコ研究してどうするつもりだろう……。


「そ、そうだよね!活動内容は謎だけど……」


「さぁ!今日も部活だ!頑張るぞ!!」


「う、うん…ガンバッテ…。ところで、まだ1年生なのに部長なんてすごいね」


「……いや、部員俺しかいないんだ……」


「…あ、何かゴメン……」


「いいんだ……。俺が創ったんだ。ナマコ研究部。だから、まだ部員いなくて当たり前なんだ…」


「へ、へぇー」


勇気あるなぁー。

てか、1人でも部活創れるんだ……うちの学校。


「……!そうだ!!…遊!俺の部活、ナマコ研究部に入らないか!?」


えぇぇえぇぇぇ……!?


「…え、えーと……」


何で僕なんだ……。

何かすごいやだ、ナマコ研究部……。


「頼む!!」


「え…いや、でも……」


「頼む!!」


困ったなぁ……。


「でもほら、僕なんかが入っても役に立たないと思うし…」ナマコのことなんて、さっぱり分かんないし。


「役に立たなくてもいいから!」


あ、役に立たないことは否定してくれないのか。虚しい。


「頼む!!!」


こう迫られると、断りきれないなぁ……。


「分かったよ……」


「え!入ってくれるのか!?」


「いや、そうじゃない。僕の友達を紹介するから、そいつらを勧誘してみたら?」


「例えば?」


「君も知ってるだろうけど、佐藤とかみちるちゃんとか」


あと、マイケルとか……。


「佐藤って、バカの方のか?」


「うん、そうだよ」


「あいつかー。でもあいつバカすぎるから、間違って俺の大事なナマコちゃんを殺してしまう恐れがあるからなぁ……」


「いや、いくらバカでも、間違ってナマコ殺したりはしないと思うよ……」


「いや……、昔あいつに殺されたんだ。俺の初代ナマコちゃんが……」


「………。間違って…食べたの?」


「ああ……。あいつ許せねぇよ……!俺のナマコちゃんは食いもんじゃねぇ……家族なんだ!!」


あーあ。佐藤、お前は希持の家族の仇だったらしいよ。


「ってことで、佐藤は却下だ」


「じゃあ、みちるちゃんは?」


「みちるちゃんってあの猟奇的な娘のことか?」


「うん、そうだよ」


「…………………」


僕と希持はみちるちゃんがナマコ研究部に入ったことを想像してみる。


『あは!ごめぇん!あんまりナマコが気持ち悪いもんだから捨てちゃったぁ………ニヤリ』


『部費?あれみちるのお小遣いじゃなかったのぉ?ちなみに全部使っちゃったよぉ………ニヤリ』


『てゆうか、ナマコ研究部なんてある意味あるのぉ?改名してSMクラブにしようよぉ………ニヤリ』



「………却下」


「だろうね……」



「じゃあ……マ…………なんでもない」


マイケルと言おうとしてやめた。

まず、この学校の生徒であることすら謎だし……。

てか、人間でもないし……。


「何なんだ?マって?」


「いや、気にしないで。それよりどうする?」


「……やっぱり、遊!お前しかいない!お前が入ったくれ!」


………いやだぁぁ……ナマコ研究部いやだぁぁ……。


「と、とりあえずさっきの2人連れてくるから」


僕は、2人を探しに教室を飛び出した。


「いや、だからさっきの2人は却下だって………行っちまった……」


僕は、ナマコ研究部に入らないために必死だった。

ただ、必死だったんだ。






「というわけで、連れてきました……」


「……ああ。つーかこいつらは却下だって言ったろ?遊」


「まぁまぁ」


僕は、ナマコ研究部に入らないために必死だったんだ。


「何なんだよ、遊?俺は教室なんかに用はないぞ?」

と、佐藤。


「何の用かな、遊?早く帰りたいんだけど?………チッ」

と、みちるちゃん。

あ、舌打ちした。恐いよぅ……。


「まぁまぁ」


僕はナマコ研究部に入らな(ry


「えーおほん……」


僕は、改まり2人に告げた。


「ナマコ研究部に、入らない!?」


結構テンション高めで言ってみた。


「嫌に決まってんだろ」


「嫌だよ。ナマコ研究部って何?存在意義が問われるんだけど………ニヤリ」


「だ、だよねぇ」


ショックを受けていた希持を、見て見ないないフリをした。


そんな可哀想な希持を見て、佐藤が言った。


「田宮、お前入ってやれよ」


「…………殺すぞ。てめー」


恐い!ついにみちるちゃんの本性が!!


それにも怯まず、佐藤は続けた。


「お前、部活も何もやってないんだから暇なんだろ?だったらいいじゃねぇかよ」


あわわ……。佐藤、お前はある意味すごいよ……。それと、お前も部活何もやってないんだから人のこと言えないよ?


しかし、みちるちゃんの口からは意外な応えがかえってきた。


「………分かったよ。入ってあげるよ………ニヤリ」


それだけを言い残し、みちるちゃんは去っていった。


「ふ……」


佐藤は希持の肩を叩き、言った。


「良かったな、希持。これでお前は1人じゃないぜ!」


これで一件落着。






ではなかった。






「佐藤、てめー……!何てことしてくれたんだ、コラ」


「何だよ、希持?これで一件落着じゃねぇのか?」


「お前もあの娘の性格知ってるだろ!?」


「ドSだろ?」


「………………はぁ……。終わった……ナマコ研究部」


希持は、魂の抜けたような表情で去っていった。


「………………」


僕は救われたわけだけど………罪悪感が………。


「今日もいいことしたなぁ!」


佐藤、いいことどころか、かなり悪いことしちゃったんだよ。


希持、ご冥福をお祈りいたします。




その後の、ナマコ研究部のことは…………………………………まぁまた今度ね!

希持は、三度の飯よりナマコを愛しています。

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