13ー絶雷の天使ー
新エピソードが始まると書きましたが…その間に一話挟みます。
まあ新キャラが出るのには変わりないですが。
この世界でも最上位の種族である神霊獣。その中でも【竜王族】、そして神霊獣全てを統べる王。世界の始まりと終わりを告げる黒き覇王【バハムート】。
俺とソフィはその黒龍の啓示を受け、彼の試練に打ち勝ち、俺は剣と魔力を手に入れた。
そんな壮絶な戦いから、既に数週間。俺とソフィは今まで通りに、再び神霊獣を探す旅を続けていた。
黒龍の時、謎の頭痛に襲われてから、ソフィは神霊獣の魔力や神気、遠くの気配に敏感になった。今回もその導きの元、神霊獣を探している。
「…うーん…、この先から十二神クラスの神気が放たれてるんだけど…。」
「…祭壇…?…でもこれ以上は何も無いよな…。」
そう、俺たちの目の前にはただ祭壇があるだけ。何かがいるわけでもないし、出て来る気配は無い。今のソフィが間違えたりはしないと思うんだが。
「…とりあえずここの文字でも見てみたらどうだ?」
「…そうする。………!!」
ソフィは、驚いた顔で息を吞んだ。ソフィは祭壇にある謎の紋章を凝視しているようだ。もちろん俺には何の紋章かさっぱり分からない。
「…これは?」
「…【天使族】…その中でも最凶と呼ばれる者。その力は十二神クラス…と思う。」
「そんなにか…。」
俺はもう一度紋章を見てみる。線だけで書いた星マークのようで、少し違う。全く分からない。こういう時にすべき行動は一つ。
「とりま干渉してみなよ。」
「…うん。とりあえずね…。」
今の俺の「とりま」という意味も理解したらしいソフィは、祭壇に向けて魔力を集中させ始めた。彼女は人類語、というか日本の若者語をどんどん理解していく。俺にだいぶ侵されたな。
ソフィの魔力がどんどん高まり、それと同時にその場の空間が歪んでいく。空間、時空、その他もろもろが捻じ曲げられているような感覚。付近の神霊力も大きくなる。やはりこの場所…、
「…来るよ!」
ソフィが魔力を集中させたまま、後ろにいる俺に言った。
刹那ー、
俺たちのいた空間そのものが消え、
先程とは比にならない程のすべてが歪んだ感覚が体を襲い、
俺が目を覚ました先にあったのは、
眼下に、はるか遠くまで広がる雲海、そして眼前にある【空中神殿】だった。
そう、まさにバハムートと戦った時、一瞬で俺たちが別空間に転移させられたのと同じような感じで。だがもうここがどこかも分からない。文字通り【天空】だ。「人がゴミの様だ!」と言いたくても、真下には何も見えない。高度が高すぎる。
俺は再び目の前にある巨大な神殿へと目を向ける。美しい、そして神々しい。中からは膨大な魔力と神霊力が感じられる。常人ならば潰れてしまいそうだ。
「入ってみるか…。」
「そうね。ここに神霊獣がいれば私たちが来たことぐらい分かってるでしょうし。」
俺たちは神殿の中へと足を踏み入れた。古さを感じられない程綺麗で美しいが、書かれてある古代文字などは、遺跡などで見ているものと同じ旧天使語。とても古い。1000年以上前の神殿だろう。
そして俺たちは最奥にある広間へと辿り着いた。教会の祈りの間、もしくは王宮の玉座の間のような造りをした部屋だ。そしてその奥には…、
「この神殿に神霊獣以外の種族が来るとは…862年と83日振り…でしょうか…?」
少女がいた。俺やソフィと外見的な年齢はなんら変わらない。美しい金色の髪と翡翠色の眼を持つ、神秘的で露出度の多い装束を着た驚くほどの美少女だった。
「…あなたは天使族…ですね?」
ソフィがそう聞くと、部屋の奥、空中に鎮座していた彼女は、大きな翼を広げ、一礼して答えた。
「いかにも…私は天使族、権威序列3位・ゼルエル。…地上に暮らす人類が天を統べる私に何の御用でしょう?」
「私は【白の巫女】ソフィリア・エルレイン。【絶雷の天使】ゼルエル、あなたに我々への力の一時的譲渡と協力を求めます。」
ソフィが真剣な顔でそう言うと、ゼルエルは今までは抑えていたのであろう【敵意】を少しだけむき出しにして答えた。
「まさか無条件で手を貸す…なんて思っておられませんでしょうね…?」
やはりそう来たか。他の神霊獣との戦いの時とは違い、恐らくこの天使は手加減なんてものを知らない。十二神クラスの神霊獣とまともにやりあって勝てる可能性は低い。だが今の俺には…、
「まさか…、それなりの覚悟はしてきたつもりだ。」
「その異質で並外れた魔力…あなたは?」
「自己紹介が遅れたな…俺は黒羽夜瑛斗。」
「…あなたのような人間が覚悟した程度で…私に勝てる…いえ、数秒でも立っていられるとでも?」
さらに敵意、いや、殺意を放って、俺を睨みつけるゼルエルに、俺は余裕と平然さを装って言った。
「勝てるなんてほぼ不可能だろうな…【ほぼ】…な。すなわち不可能じゃない。不可能なんてのは絶対に存在しない。やれるだけやるさ。」
俺がゼルエルを見据えて、狩人のような目で見ながら言う。ゼルエルは蔑むような目で俺を見下ろし、そして言った。
「良いでしょう。あなたのその度胸を買い、決闘を受けましょう。フィールドは私が創り出した幻想空間、その中では瀕死になれば強制的に決闘終了、無傷でこの神殿に戻されます。あなたの勝利条件は私を倒すこと、もしくは10分間の生存、私の勝利条件はあなたを戦闘不能にすること。どうです?」
「…了解した。その条件を呑もう。」
俺の同意を確認し、ゼルエルは指をパチンと鳴らした。すると、この神殿に来た時の様に世界が歪み、別の世界が現れる。
俺とゼルエル、そして魔法障壁に護られたソフィが転移させられたのは、俺とソフィは全く見たこともないほど幻想的な都市だった。
人間のものとは全く違う家の建築、密集した家と、起伏に富み、入り組んだ都市の構想と地形。人間では到達できないような上空にも建造物。実に複雑な都市だが、これはこれで芸術品の様だ。
「どうでしょう?これが天使族の首都・エネスフィアでございます。」
なるほど、ここのような複雑で起伏に富んだ地形とあらば空中戦フィールドにもってこいだろう。飛行に不慣れであれば追尾はしにくく、追いにくい。だが飛行に慣れておりこの地形をしらなければ、逆に相手を撒きやすい。実際、このような空中戦フィールドは見たことがある。
「では…今から私が撃ち上げる信号弾が約10秒後に爆発します、それが開始の合図です。」
「ああ、了解した。」
俺はゼルエルに向けて賛同の意を示す。すると、魔法障壁の中にいるソフィがこちらに向けて声をかけてきた。
「エイト!」
「大丈夫だよソフィ、負けはしない。」
俺はそう言って、こちらを防護魔法の内部から心配そうに見つめるソフィに頷く。それを見届けたゼルエルが、手を垂直に上げて信号弾を放った。
それがどんどん上昇する中、ゼルエルはリラックスした風に言う。
「私だけ飛ぶと一方的になってしまうので…あなたにも魔法で翼を授けましょう。あなたがイメージすれば出現するはずです。それと天使族の首都と言っても私が創り出した幻想世界に過ぎませんので存分に大暴れしてください。」
もとよりそのつもりだったが。…そう俺が答える前に、ゼルエルの口元が獰猛に歪んだ。
「無論…最初から私も全力で行かせてもらいますが。」
ゼルエルがそう言った直後、信号弾が上空で爆発した。それとほぼ同時に、ゼルエルの両手には一本ずつの禍々しい漆黒の槍が出現した。魔力で創られたらしい天使のものとは思えないそれを、ゼルエルは両方同時に放った。
「何っ!?」
地面にいた俺の方へ、目視不可能レベルの速さで二本の槍が飛来する。俺は即座にワープして【どうにか】攻撃を回避した。その槍が都市の地面に激突し、ほんの一瞬前まで俺がいた場所を邪悪なまでに黒い雷が凄まじい勢いで襲う。バハムートの放ったブレスと同格か。こいつ本当にヤバイ奴だな。
魔力が増幅したためか、ワープ距離も伸びている。以前の俺のワープ距離なら確実に死んでいた。生きている俺を見たゼルエルが心外そうな顔をする。
「…人間が私の【絶雷】を目視できるとは思えませんが…よもや私の【十分の一もの力】を出した絶雷を回避するとは…少し甘く見すぎていましたね。」
そう言ってゼルエルは目を閉じる。
そして次に目を開けた時、ゼルエルの眼に宿っていたのは凶悪な天使などではなく、
まさしくすべてを根絶する【死神】そのものだった。
ゼルエルは大きく翼を広げると、左右の手に一本ずつ、自身の周囲に四本、計六本もの槍を創り出した。
「ここからは全力で相手するとしましょう…!」
「クソッ…!」
そして、ゼルエルの絶雷が次々に放たれる。俺は連続に、そして不規則にワープを繰り返した。どうにか先程を超える威力の六発の絶雷を全て回避し、【翼】をイメージする。
そして俺の背中に、魔法でできた、だがしかし実物の黒い天使の翼が出現する。そしてその場で軽く動かしてみる。完全に使いこなすには時間がかかりそうだが…まあなんとかなるだろう。
俺はそのまま飛翔し、剣を携えてゼルエルに突撃した。ゼルエルは特に何の武器も持っていない一度近接戦闘に持ち込めれば。
…そう考えた俺が愚かだった。彼女は再び絶雷の槍を精製し、今度はそれを近接武器として扱い、俺の剣を受け止めたのだ。それに、彼女の槍は投擲武器として使っていた先程よりもしっかりとした実態を持っている。ったく、何でもアリか。
「セヤアッ!」
「ッ…!」
ゼルエルの攻撃を二刀をクロスさせてどうにか防ぐ俺。だが、そのあまりの威力に大きく吹き飛ばされてしまう。俺はその流れに逆らわずにそのまま翼を広げて高速で飛翔した。それを追尾するようにゼルエルも飛ぶ。
「私から逃げ切れるとでも思っておいでで?」
ゼルエルは飛行しながら再び絶雷の嵐を降らせた。先程よりも威力は小さい、だがその数が尋常ではない。回避しきれない。
俺は前方を確認すると、絶雷の雨に向けて叫んだ。
「【魔法障壁】!」
黒龍の力によって絶大なまでに増大された魔力の障壁がそう簡単に破られるはずもなく、俺の障壁は見事、量産型の絶雷を防いでくれた。かなりギリギリだったが。
全ての絶雷を防がれたのを確認すると、ゼルエルは少しばかり驚いたように目を見開いた。
「たかが人間ごときが私の絶雷が防がれるとは…完全に想定外です。」
「…ッ!」
さすがは【天使族】の中で最も高い戦闘能力を持つ者。恐ろしいほどの戦闘性能だ。えげつないの一言に尽きる。
だがさすがにいつかはあの異常なまでの威力を誇る絶雷も放てなくなるはずだ。無限の魔力などあり得ない。ならばそこまでどうにか凌ぐしかない。
再びゼルエルは周囲に10本ほどの絶雷を出現させた。顔には殺気を宿らせながら、ゼルエルは全ての絶雷を撃ち出すべく右手を掲げる。俺はそれに対抗すべく、周囲に魔力を解放した。
ー【剣創】ー
相手の絶雷と全く同じ数の剣を周囲に浮かべる。黒龍の魔力によってか、これほどの数を創造しても何の負担も感じない。それにこの剣は恐らく、一つ一つがSランク相当に強い。
ゼルエルの絶雷が撃ち出されると同時に、俺も剣の群れを一気に射出した。双方の凶悪で無慈悲極まりない飛び道具が飛翔し、そして激突。凄まじい衝撃と共に俺の剣もゼルエルの絶雷も砕け散った。
「あなたを侮っていたことを謝罪し、侮辱の発言を全て撤回しましょう…。」
そう言うとゼルエルは魔力を勢いよく放出した。翼は漆黒に染まり、元々あったその翼の下からもう一対の翼が生えてくる。
「天使族序列三位にして絶天使ゼルエル、絶翼の力を解放。あなたを最大級の相手と認識いたします!」
言い終わると同時に、ゼルエルは勢いよく空を蹴った。絶雷のように魔力でできた、重たそうな両手剣を二刀流で構えて飛翔してくる。俺は黒と白の双剣でどうにかゼルエルの一撃をガードする。
案の定、ゼルエルは二刀流で連撃を放った。俺も同じように連撃を放ってゼルエルの攻撃を相殺し続ける。互いに剣戟の威力で吹き飛び、それを一気に飛翔して追随し、そんな空中戦が繰り広げられる。
「愚かですね…純粋な身体性能と魔力的性能では天使族には及びませんよ?」
ゼルエルの全力の斬り下ろしを二刀をクロスさせて受けとめる。それを全力で弾いて、二刀を同時に振り下ろした。ゼルエルの大剣は、たった一本で俺の神器を受け止め、すぐさま反対の剣で反撃してくる。
俺がゼルエルに苦戦している理由。
まず、相手が純粋に強い。これがもちろん第一の事。
次に、相手の攻撃手段が厄介だ。近接戦では重たい大剣を二本同時に振るい、俺が距離を取れば絶雷による遠隔攻撃を行ってくることだろう。
俺にも剣創という遠隔攻撃手段があるものの、さすがに一撃の威力ではゼルエルの絶雷に遠く及ばない。物理攻撃と魔法は基本魔法の方が強い。
「(…!俺は根本的なことを忘れていた…。さっきあいつが言った通り、純粋な接近戦で人外の存在である天使族には勝てない。唯一戦えるところがあるとすれば…。」
そう黒龍の魔力。それだけが俺がゼルエルに対抗するための唯一の手段。
俺は一瞬で頭の中で数多のパターンや手段を考え、最善の方法を見出した。
ゼルエルは今、ある程度の魔力は消耗している。敵が絶雷を放つまでの一瞬の間で、全ての魔力を込めた強大な一撃を撃ち込む。最適かつ神霊獣に単身で勝つことが出来る唯一の手段。
ゼルエルが再び俺に向かって飛翔してくる。ここからは相手に絶雷を放たせ、それを最も少ない魔力消費で凌ぎ、タイミングを見計らう。
俺はゼルエルの攻撃を弾くと、後方に大きく飛翔した。ゼルエルは目論見通り絶雷を三発ほど放ってきた。俺は二刀を構えると、絶雷の槍の先端の一点だけを狙って剣を振り下ろす。
俺が三発の絶雷を全て斬ると、その絶雷は爆散した。ゼルエルもさすがに生身の剣戟にこの技を防がれると思っていなかったのか、驚愕に目を見開いている。
「私の絶雷を剣だけで斬りますか…やはり恐ろしいほどの剣技を持ってらっしゃる…。」
「お褒めに預かり光栄だ…この凶悪天使が…。」
俺は再び放たれた絶雷を飛翔して回避していく。時に剣で斬り落としながら、降り注ぐ絶雷の中を飛び回る。ゼルエルは少しイライラしてきたのか、表情が確実に不快なものになっている。
「あなたのような強者を消すのは残念ですが…そろそろ死んでいただけますでしょうか?」
そう言うとゼルエルは、今までとは桁違いの魔力の絶雷を創造し始めた。あまりにも強大で、凶悪な漆黒の槍。当たれば死。
だがここまでも想定内、というか予定通り。
「(恐らくこのレベルの絶雷なら創造に時間がかかる…なら俺はその間に…。)」
俺は、黒龍の魔力を一斉に解放すると、ゼルエルの物のような、だが醜悪ではなく、美しく神々しい、黒い神槍を創造し始めた。俺の周囲に漂っていた魔力がどんどん集まってくる。
そして最強クラスの絶雷を放とうとするゼルエルに向けて、獰猛に笑って俺は言った。
「お前のその槍…真似させてもらったぜ…!」
「…!無駄なことをっ…!」
そして俺とゼルエル、双方同時に手に持った槍を勢いよく投げた。その二つの槍は真正面から衝突する。
「…!何故!?」
…と思われた。そう思っていたのはゼルエルも同じようで、驚愕の声を上げる。
「(…まあこれも俺の予定通りなんだが。)」
恐らく、双方の槍がぶつかり合えば、どちらが壊れるでもなく、双方同時に爆散し、相打ちに終わる。それならばあえて相手の攻撃には命中させず、標的だけを狙ったほうが良い。
だが…、
「あり得ない!そうすれば自身にも被害が出るはず!」
そう、恐らくあの絶雷が命中すれば俺は死ぬ。事実、ゼルエルの絶雷はまっすぐ俺に向かって来ている。
しかし、俺は飛翔しようとすらせずに、驚いた眼で俺を見るゼルエルに、ただ微笑だけを残した。
そして次の瞬間、双方の槍が同時に大爆発を起こした。
相手の槍が命中し、長く長く感じられた数秒の後、ゼルエルは目を覚ました。その数秒の内に考えたこと。
まず自分は敗北した。もう魔法も使えず、戦闘はほぼ不可能。こんな状況、敗北以外の何と呼ぼうか。第一、彼に絶雷が命中しているのであれば引き分け、もしくは勝利だろうが。
ゼルエルは先程自分が絶雷を飛ばした場所、かの剣士がいた場所を見た。あの距離で絶雷を回避することは不可能、また、生身での耐久も不可能。勿論そこにその姿は…、
「…!まさか!?」
ゼルエルが見たもの、すなわち、片手一本で絶雷を受け止め、手に絶雷を握ったままの漆黒の剣士。
この短い戦闘の中で、彼は気づいていたのだ。絶雷の性質、先端が何かに命中しなければ発動しないという性質を。それを気づいたところで普通絶雷を受け止めようなどとは思わないだろう。恐ろしい人物だ。本当に人間かどうか疑いたくなる。
ゼルエルは降参の意図を示すように、戦場を一瞬で元の神殿に戻した。それに気づいて黒髪の青年はこちらに向かって来る。
「俺の勝ち…ってことで良いよな?」
「…はい。完敗ですね。もはや言葉も出ません。」
そう言うとゼルエルは頭を垂れ、瑛斗の前に巨大な大剣を出現させた。
「この神器【絶翼大剣】と共に、我が力をお使いください。私、天使族序列三位、絶雷の天使ゼルエル、黒羽夜瑛斗様、ソフィリア様の力になれるよう、全てを尽くすことを天に誓います…。」
「ああ、頼むぜ。」
「よろしくね、ゼルエル。」
こうして俺たちは、絶雷の天使・ゼルエルとも契約を交わしたのであった。今後、俺たちは彼女の多彩な魔法と知識量、圧倒的な戦闘能力に助けられることとなる。
次回、第一章 第二部です。
あ、そういえば。非常に勝手ながら題名を変えさせていただきます。皆さんが検索しやすいように【闇夜】という言葉は残しておこうと思います。名前が変わったからといって見失わないようにご注意を。