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僕は異世界で本を読んで成長していく  作者: 月裕 シンド
1章
8/53

8話

今回は、短いです。

兵士達は老人を馬車からおろし、草むらに横たえる。

老人の胸には、矢が刺さってる。


「いやー!お爺様!死んじゃやだー!!」


長い金髪の女の子は、怪我した老人を抱え、泣き叫ぶ。


「悪いな……アリス、わしはもう無理かもしれない…」


老人は、力のない声でポツリポツリとつぶやく。


「ルメーア公爵様!気をしっかりもってください」

「そうです、あなたはそんなとこで死ぬ方じゃないでしょう」

「今、光魔法を使えるものがあなたを回復させています、だから頑張ってください」


自分達も傷ついているはずなのに、兵士達は、全員その老人をはげましている。

ずいぶん、信用されているな、と拓也はそう思った。


「くっそ、怪我が酷すぎる。このままだと、ルメーア公爵様が…」


老人に回復をかけている兵士は悔しそうに下唇を噛みながらも、老人をなんとしてでも回復させよう必死な顔をしている。

だが、老人の顔色は暗いまま、治る気配を感じない。


「退いてください」

「な、何をする!?」


僕は兵士をどかせると老人の前に立つ。


「お、おお…お主が…我々を盗賊から…」

「喋らないでください、今、治します」


僕は本棚から白色の魔導書を取りだし、開いて唱える。


「魔導書よ、この者を癒せ、」


魔導書は白い光を放ち、老人の体も同じく光はじめた。


「こ、これは!」


その場にいた全員が驚いた。老人の体の傷は塞がっていき、怪我ひとつない、体に戻った。


「な、なんと…わしの傷が一瞬で」

「お爺様!!」

「おお、アリス、心配をかけて悪かったなこのとおり無事じゃ」


長い金髪の女の子が老人に抱きついた。


「お爺様…うわーーーん!!」


長い金髪の女の子は老人の無事を確認すると、今度は無事だったことが安心したらしく、大声で泣き叫んだ。


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