6話
「次は、こっちか」
あれから、拓也は森の中を、茶色の魔導書の矢印どうりに進んでいた。右手には刀を持っている
この刀は拓也が作った魔導書によって召喚された武器であり、鑑定からは、ドワーフ国の武器と同等の強さをもっているらしい
「だいぶ、進んだはずなんだけど、魔物が出てこないなぁ、ま、でてこないならそれでいいけど」
気配感知スキルを使ってあたりを見渡すが、魔物が出る気配もなく、森の中は静かだ。
しばらく、進んでいくと気配感知スキルに何者かがかかった。
足を止め、近くの木に隠れ、気配を感じたところを見る
ガサ、ガサ、ガサ ポーン
出たきたのは黄色をしたスライムだった。
グギャ、ギャ、ギャ、ギャ、
しかし、それだけではなく、スライムが現れたところから次、次と人の形をした魔物がきっとあれがゴブリンなのだろう、5匹もいる。さっそく鑑定スキルで鑑定する。
ボルトスライム レベル:1
体力: 7/7
魔力: 10/10
攻撃力: 3
防御力: 5
俊敏性: 12
【スキル】
雷魔法
『スライムの突然変異、雷属性の魔法が使えるが、まだ生まれたばかりらしく闘うことができない』
ゴブリン レベル:3
体力: 20/20
魔力: 5/5
攻撃力: 15
防御力: 12
俊敏性: 11
『普通のゴブリン。棍棒をもって自分たちの縄張りに入ってきたスライムに対し、怒りを感じている』
あのスライムは突然変異したものだったのか、ゴブリン達は5匹とも同じようなステータスをしている。
それと鑑定スキルは相手の様子まで確認できたらしい、
「縄張りに入ったくらいでここまで怒るか普通・・・」
グギャーーーー!!、
そんなことを言っている間に5匹のゴブリンが、一度にスライムに襲いかかる。スライムの方はプルプルとおびえて?いた
「うーん、魔物だけど1匹相手に5匹同時とかちょっと卑怯だと思うな」
拓也は隠れるのをやめ、近くにいたゴブリンの首を刀で切った。
突然、現れた僕を見てゴブリン達は動きを止める。
だが、それは一瞬のこと、拓也が切ったゴブリンの首が地面に落ちる。
グ、グギャー
改めて自分の仲間が切られたことに気が付いたのだろう。
ゴブリン達は標的をスライムから僕へと変え襲い掛かってきた。
レベルは少し相手の方が上だが、ステータスでは、完全にこっちが上、振り回す棍棒を刀で受け、力押しでとばし、体をくずしたゴブリンを刀を持ち直し、切る。
残り3匹
背後から襲うつもりだろうが、気配感知スキルがあるのでまるわかり、棍棒をかわし、切る。
残り2匹
仲間がやられて、戸惑っているところ、一気に距離をつめて、切る。
グ、グギャーーー・・・
最後の1匹になってしまった、ゴブリンは叫んで逃げ出すが、足が遅いので、走ったらすぐに追いつき、とどめを刺した。
『レベルが上がりました。』
頭に文字が流れた。
ステータスを確認する。
浅井拓也 17歳 男 レベル:3
天職: 魔導書使い
体力: 1500/1500
魔力: 10000/10000
攻撃力: 100
防御力: 100
俊敏性: 100
どれも、上がったが魔力がかなり上がった。
『【スキル】魔物使役をおぼえました。』
レベルが上がってスキルをおぼえたらしい。鑑定使う
『魔物使役:魔物を従わせるスキル。自分のレベルそれ以下を従わせることができる。魔物自らが寄ってくる場合もある。』
「魔物を従わせるか・・・・」
ちらっ、と黄色い色をしたスライム(ボルトスライムだったよな)を見る
『スライムが仲間になりたそうにこっちを見ている』
突然、目の前に半透明のウィンドウが現れる。
「これも魔物使役スキルの効果か・・・・」
『仲間にしますか?
Yes/No』
ウィンドウにあったボタンでYesと押すとボルトスライムの体が光だし、すぐに消えた。使役が完了したらしい。
『名前を付けてください』
「君の名前はボルトスライムだからボルトだ、これからよろしくね」
そう言うと、ボルトはプルプルと震えて、喜んで?いた。
「さて、早く森を出ようか」
ボルトを自分の肩に乗せ森の中を進んでいった。
次回、町に入ります。