5話
「ステータスオープン」
頭に流れた情報どうりにステータスオープンと唱える
すると、目の前にステータスと書かれた半透明のウィンドウが出現した。
浅井拓也 17歳 男 レベル:1
天職:魔導書使い
体力: 1000/1000
魔力: 3000/3000
攻撃力: 70
防御力: 70
俊敏性: 70
【スキル】
魔導書作成 本棚 鑑定 言語理解 全属性適正 全属性耐性 無詠唱 気配感知 魔力感知 隠蔽
【称号】
創造神の加護 神の魔導書に選ばれし者
コレカンゼンニチートジャナイカ??
一度、ステータスから目を離し、今度は鑑定スキルを使って、自分が気になった所を鑑定していく。
天職:魔導書使い
『魔導書使い:神に選ばれた者にしかなれない職業であり、自らが作りだした魔導書を扱うことができる上級の職業。』
スキル:魔導書作成
『魔導書作成:自分が考えた魔法を魔導書として召喚できる。』
スキル:本棚
『本棚:魔導書限定で出し入れできるアイテムボックスみたいなもの』
称号:創造神の加護
『創造神の加護:全属性の能力、耐性がレベルによって何倍にも上昇する』
称号:神の魔導書に選ばれし者
『神の魔導書に選ばれし者:創造神が作ったとされる人格をもった魔導書に認められた証』
一通り見終わりステータスを閉じる。
「うわー、あのおじいさん、本当に神様だったんだね・・・・」
おじいさんには、悪いことしたな・・・と、心の中で謝罪し、手に持っている本に意識を向ける。
「それとこの黒い本、おじいさんからもらったてことは魔導書なんだよね。まぁ、なんとなくすごそうな気がしたんだけど」
鑑定、と黒い本を見る。
『神の魔導書:創造神によって作られた人格をもつ魔導書。今は、力をためるために眠っている』
眠っている?らしい、仕方がなく、神の魔導書を本棚にしまう。
スキル本棚はそのままの意味で目の前に本棚が現れ、魔導書を棚に置くと消えていった。
「とりあえず、近くの村か町をマップや地形が確認できる魔導書を作ってさがし、しばらくそこを拠点としていくか」
やることが決まり、さっそくスキルを使う。
「えっと、無詠唱スキルによってイメージだけで唱えられるから・・・」
この世界の情報を使ってより詳しくイメージして・・・・
「『いでよ、魔導書』」
そう唱えると、茶色した魔導書が現れるがそれと同時に体の中で何かが抜けっていった感覚があった。
魔力: 1700/3000
ステータスを確認すると1300ほどの魔力が減っていた。
作った茶色の魔導書を手に取って読んでいく、いろんな町や森など、地形に関してさまざまなことが書かれていた。
「『魔導書よ、ここから近い人が住んでいる町のところまで案内せよ』」
そう言うと、茶色の魔導書は光だし開いていたページから半透明の矢印が浮かび上がった。
なるほど、矢印の向く方に進んでいくといいらしい
矢印は左側の森の方に向いている。森をぬけた向こうに町か村があるのだろう
「魔物も出るって情報ではあったし、何か武器が必要だな・・・魔法に関しては先の魔導書で魔力が減って回復するのに時間がかかるとあったし、・・・そうだ、回復系の魔導書を作ればいいんだ」
この世界では光属性の魔法が回復をもっていて各町の教会の方々が使えるがあくまで体力だけ、魔力は睡眠を取るか、魔力を回復させるポーションのようなものを飲まないと回復しないのだ。
だけど、僕が作るのは体力と魔力を同時に回復できる魔導書
「『いでよ、魔導書』」
目の前に、黄色の魔導書が現れ、自身の魔力も減っていく感覚を感じた。
魔力: 200/3000
今度は、1500もの魔力が減った。魔導書を作るにもそれ相応な、魔力量が必要ということらしい。
「『魔導書よ、我を癒せ』」
すぐに、黄色の魔導書で自分の魔力を回復させる。暖かい黄色い光が包みこんで少しして消えていった。
ステータスで確認
魔力: 3000/3000
すっかり全回復。成功だ
「次は、いろんな武器が召喚できる魔導書を作るか、これで武器の心配はなくなるはず、残る問題はお金か」
さすがにお金がなければ、町についても入ることができないだろう。町の壁を守る門番の人に身分証明がない、なくした人は、銀貨1枚しはらなければ、町に入ることができないのだ。
この世界の貨幣価値は
鉄貨1枚 → 10円
銅貨1枚 → 100円
銀貨1枚 → 1,000円
金貨1枚 → 10,000円
大金貨1枚 → 100,000円
白金貨1枚 → 1,000,000円
と、なっている。
外で魔物を狩っても町の中に入れなきゃ買い取ってもらえないからどうしようもない
どうしようと、考えていると、ふと、あることを思い出した。
一緒に転移された鞄だ。すぐに鑑定スキルでその鞄を見る。
『アイテムボックス:創造神が拓也専用に作ったもの。なにかを取り出したいときは、それを念じたら手元にくる。容量は大きさ関係なくたくさんのものが入るそれがたとえお城でも、
ボックスの中:スマートフォン ノート 筆箱 金貨10枚 神の手紙』
拓也の鞄はなんと、アイテムボックスに変わっており、この世界の貨幣も入っていた。
そして、神様の手紙を取り読んでいく、
『浅井拓也君へ
そのアイテムボックスはわしが君専用に作った物じゃ、自由に使ってくれ、それと、ボックスに入っている金貨もな、とにかく、君は自由に生きてくれ、また近い内に会えるじゃろう。その時の君の成長を楽しみにしているぞ
神より』
手紙をそっと閉じ、青空に顔を向け心の中で答える。
おじいさん金貨ありがとうございます。うまく使わせていくので安心してください。
こうして、拓也は、町がある方へと森の中に入っていった。
いよいよ、町に向かって森の中に、