44話
ギルドを出て、ミーナには、また明日とわかれた僕とアリスは、家に帰り着いた。
「お帰りなさいませ、アリス様、拓也様」
「「「おかえりなさいませ!!」」」
家に帰るとメイド長のキアラさんを始めたくさんのメイド達に出迎えられる。
「拓也様、荷物をお部屋までお持ちしましょう」
「キアラさん、いつも言っていますが別にいいですよ。僕は居候の身、なのである程度のことは自分でしますから」
「確かに、拓也様は、この公爵家で居候をしていますが、それ以前に客人です。客人に荷物を持たせるなどこの公爵家に泥を塗ってしまうのと同じになってしまいます。なのですいませんが」
「はー、わかったよ」
僕は仕方なく、鞄をキアラさんに渡す。
「お分かりいただけたようで、それから領主様から拓也様に話があるらしく書斎の方に来てほしいとのこと」
「ハンスさんが」
「はい、ですが領主様は帰ってきてから疲れているだろうから、すぐじゃなくてもいいとおしゃっていました」
「そうか、わかった。とりあえず、体を洗ってくるよ。汗で汚いままいっても失礼なだけだしね」
「わかりました。では、私は拓也様の荷物をお部屋に置いた後、他の仕事が残っていますので」
それでは、とそういってどこかへにいってしまった。
「さて、ハンスさんが呼んでいるらしいから、早く体洗いに行きますか」
僕は、入浴所に行く。この世界にも、風呂があったのはうれしかった、ついでにシャワーのような魔道具がついており、それを使って体を流すのだが、平民の多くはそれがなく、井戸の水を汲みそれで体を流しているというところもあるという。
「王都にいったら、家を買って、風呂をつけてもらおう」
入浴所について、服を脱ぎ、シャワーのような魔道具を使って体を流しているとき、思った。
このまま、ハンスさんの家で、居候になるのは失礼だ、家を買うお金に関しては、冒険者の依頼で結構な額を持っているし大丈夫だろう。それとダンジョンのことも気になるからな、どんな感じなんだろ、ダンジョンの中。
『この3カ月ずいぶん楽しそうじゃの』
「それはもう、ハンスさんたちは優しいし、冒険者ギルドのリーゼさんやギルマスのカルティアさん、それにドンたちは面白いしね」
『そうか、そうかそれは何よりじゃ、そんな君をここにつれてきた神様に感謝じゃな』
「うん、うん、神様には感謝って神様!!」
横を見れば、僕をこの世界に送った神様がいた。
「久しぶりじゃな」
よっと風呂の中で片手をあげ、軽いあいさつをしてくる。
「なんで、いるんでここにいるんですかー!!」
僕は、驚いた。だって、ここは、ハンスさんの家のお風呂であって、今は僕が使っているが、先ほどまで僕の他に人はいなかった。いや、いたらそれはそれで問題なのだが、そう思っていたら神様の方から口を開いた。
「君に伝えたいことがあるのじゃ」
「いや、真剣な顔をして言っていますが先になんで一緒に風呂に入っているのかを説明してもらえませんか」




