2話
日が西に沈んでいく夕方
「到着!」
本屋についた拓也は、店の前に立つと自分の鞄から財布を取出し確認する。
ここの本屋は、品揃いは普通の本屋より豊富だが何時閉まるのか決まっていない土、日の休日も昼に閉まっていることがあるのだ。
「今日は、どんな本が置いてあるんだろ」
毎日違う本が置かれる本棚に期待を膨らまし拓也は店に入っていく
「うっ、な、なんだ!?うわーーー!!」
が、自動ドアが開いた瞬間、突然まぶしい光が拓也を包みこみ、拓也は意識を手放した。
『いらしゃいませー・・・あれ?』
その後、自動ドアの開いた音に気付いた店員が声をかけたが、そこには誰もいなかった…………
おー、--ろ
・・・・・・
おい、--ろ
う、うーん
おい、起きろと言っておる
「だ、誰?」
目が覚め、眠っていた体を起こし周りを見る。
「・・・え?」
目をこすり、自分のほっぺをつねってもう一度確認するが夢ではないようだ。
拓也がいるのは、物一つないなにもない白い部屋だった。
「ここどこ?・・・」
知らない部屋にいるが意外と落ち着いていた
「なんでこんなとこに・・・」
『やっと起きおったか』
「誰?」
背後からかけられた声にふりむく。
「わしか、わしは神じゃ」
・・・なに、言ってんのこのおじいさん?