第6話:救世主と呼ばれたのでダッシュで村を出ていきました。恥ずかしっ!
霞は強いね~。大軍にGO!
宿屋の2階から大軍の魔物を見た霞の一言。
「あれ、一人で倒したらいい金になるよな~。」
霞は金銭面で悩んでいた。
〈ステータス〉
所持金:330(金貨3枚、銀貨3枚)
「でも救世主扱いが目に見える~はぁ、恥ずかしい…目立つのやだ。ん!ならこっそりやっつければ…よし!」
村人side―――――――
「皆!今こそパロッサの村の危機である。この戦いに敗れれば村は焼かれ、モンスターの食料となり村が滅びるだろう…しかし!我らの眼が黒いうちはモンスターの好き勝手はさせぬ!今こそ奴等に後悔させてやるのじゃ~~~!!!」
村長の演説が終ると村人が士気を上げた。
(ふっ、これで今年の村長選は間違いなしじゃ。)
村長はニタニタと黒い笑みを浮かべた。
村人が外に出るとさっきまで多く見かけていたモンスターが少なくなって…否!明らかに減っている。
村長のニタニタ顔に驚き顔に変化していた。
「な、な、な、何が起こったんじゃ?」
霞side―――――――――
次々と霞向かって襲いかかるモンスターの集団。
しかしぶつ切りに切り裂かれ、風穴を空けられ、挙げ句のはては弾け跳ばされる始末にあった。
「…クククッ。我が金銭の糧となれ。」
端から見た光景は正しく『鬼』と見られる霞が…魔物を次々と光の粒子に代えていく。
そしてさらに霞を暗黒面に向かわせるアナウンスが鳴る。
「タタタッタッタッタッ タ タタァ~。レベルしました。」
チクショウ!またレベルが上がっちまった。どんどん人から怪物に成ってくぜぇ!それもコイツらのせいだ!クソがぁ!
身体は空風拳を放ち遠くの敵を殲滅させる。
すると羽がついた魔物が霞に襲いかかった。
「おっと、見たこと無い奴だな。鑑定。」
ガーゴイル
レベル:39
職業:魔法使い
〈ステータス〉
攻撃力:405
防御力:332
魔力:199
魔攻力:211
魔防力:230
回避力:480
幸運度:180
〈スキル〉
火魔法、水魔法、風魔法、多種言語
〈称号〉
軍団隊長
リーダー
「何ぃ~魔法だと!」
霞のイライラがこの一匹に向けられた。
知ってか知らずか霞に話しかけてきた。
「われに歯向かうなど滑稽。死して償え人…いや人モドキが。」
飛びかかろうとした瞬間、霞はガーゴイルの距離を潰しそして
「昇龍掌手波!」
ガーゴイルが地面に叩きつけられた。この一撃で決まったが霞の怒りは収まらなかった。
「人が気にしてる事を!!疾風正拳突き!!!」
ガーゴイルの身体は蜂の巣状態に風穴が空けられ消え去った。
「……フゥ~こんなもんだろう。んっ」
霞が辺りを見渡すと村長と数人がこちらを見ていた。
「きゅ、きゅ、救世主じゃ!」
「!!!」
霞はその場所から全力で逃げ出した。
「や~め~て~!救世主じゃないから!」
自分の失態を責めながら夜の闇に消えていった。
こうしてとある消え去った救世主に村が救われたのであった。
村長曰く「パロッサの奇跡」と村に伝わっていった。
その頃霞は…木の上で一晩明かしたそうなぁ。
現在、霞ステータス
名前:吉野 霞
種族:人族(異世界人)
歳:17歳
職業:格闘家(固定)
状態:やや凹み
所持金:5850G
体型:普通
アイテム容量(39/10000)
〈ステータス〉
HP/MP:2500/0(+1500)
攻撃力:1000000(Max固定)
防御力:1000000(Max固定)
魔力:0
魔攻力:0
魔防力:11500(+1500)
回避力:11500(+1500)
幸運度:11500(+1500)
〈ジョブスキル〉
空風拳
円月殺法
疾風正拳突き
指崩点
霞変化
昇龍掌手波
〈ジョブ〉
全種族言語日本語変換
全鑑定
あの日…僕は…
〈称号〉
全知全能の神の加護
霞神拳伝承者
伝説を告げる救世主
次回:いざ王都に向かいます。身近な所からチェンジしました。
予告:いやいや、神でぇーす。霞ちゃん人が嫌いだなんて…マジで笑える~プププッ。そんで人が多い王都目指すって…ウケる~。
次回もよろしくね。