第4話:ありがとうの行動がビックリ。村に着いたよ。
霞!気合いダァー!
新しく覚えた技を見る霞。
円月殺法:両手を円状に動かし相手の攻撃を防ぎ手刀で切り裂く。
「怖えぇよ!」
疾風正拳突き:風の如し拳を放ち相手に打ち込む。相手に風穴が空くほど攻撃がアップする。
「だから怖えぇよ!」
霞変化:自分の影を回りに出現させて攻撃を回避する。レベル上がると影が増える。
「ビックリだよ。」
空風拳:拳圧の衝撃波で相手にダメージを与える。レベル上がると遠い相手にもダメージを与えられる。
「……」
昇龍掌手波:空中にいる相手に対して掌手を叩き込む。回りにも敵がいたら落下させる。レベルが上がると多数の相手を打ち落とす事が可能。
「もう、超人だろ!?」
どれもレベルが上がると間違いなく殺傷力が上がる技ばかりだよ!気絶とかの単語が出て来ねぇーよ!
殺人鬼も真っ青だよ!あぁ、悲しくなってきたよ。グスン。
メソメソしていた霞に村人と少女が近寄ってきた。
少女は霞の前に立ちお礼を言った。
「あ、あの!助けて頂いて…ありがとうございました。」
ビシン!
少女は頭下げて霞は横に向く。何故に!?
お礼と共に少女の平手打ちが霞の頬をジャストミートした。
「えっ!痛っ。な、何故に?」
「えっ?違うのですか?父に教わったのですが…」
少女も驚いて聞き返した。
「父が顔や鼻が赤くなりながらお礼のビンタは常識だ~。って言ってましたので…。」
「お父さん酔ってたよね!?冗談だよ!それ。もう止めようね。」
霞が間違いと問いただした。何吹き込んでんだよ!
霞が初めて異世界でダメージを受けたのはこのビンタに他ならない事が後々霞を落ち込ませるのであった。
馬車の壊れた部品は中にストックされており割りとすんなり修理が出来た。
「よろしければ村に案内しましょう。」
村人が声をかけてくれたので了承した。
途中またゴブリン達が現れたが霞の拳であっさり倒された。
「いやいやお強いですね。安心して村に積み荷を運べます。」
聞けば運悪く護衛の冒険者がさっきの戦闘で殺されたらしい。
ソイツの護衛金を霞が貰える事になった。ラッキー!
ステータス画面に所持金をタッチするとこの異世界の通貨事情が表示された。
銅貨:1枚1G(10枚で銀貨)
銀貨:1枚10G(10枚で金貨)
金貨:1枚100G(10枚で赤銅貨)
赤銅貨:1枚1000G(10枚で蒼銀貨)
蒼銀貨:1枚10000G(10枚で白金貨)
白金貨:1枚100000G(貨幣の頂点)
虹色宝玉:1個10000000000G(永久の富豪)
なるほど、って虹色宝玉スゲーなぁ!
村人に聞くとこの通貨を作った金持ちが手に入れたとの事らしい。
しばらくしてようやく村に着いたそうだ。
霞の腹の虫も限界が近かった。
村に着くと村人が護衛金を渡した。よし!飯屋へ!GO!
次回:飯屋にて輩に絡まれた。あの事件が起こりました。
予告:ハロハロ!神でぇーす。さすが霞ちゃん。モンスターにダメージ受けてないのに少女にビンタって。ハハハウケる~。
次回もよろしくね。