第3話:魔物?村人?発見したけど…襲われてますよ。
初のバトルだよ。
歩きながらステータスを確認する霞。
霞神拳伝承者:戦闘時、相手を彷彿させる戦闘の型が自動に発動する。レベルが上がると闘気を纏う事ができる。さらに師弟関係も可能。一子相伝じゃないからね~by神様。
全知全能の神の加護:加護の効果によりステータスが補正される。ボールは友達、バナナも友達、神も友達!by神様。
「…そのまんまじゃねーか霞神拳。レベル上がるの怖くなってきたよ。それに神の加護、さらっと僕の前世の死後説明を入れてきやがった~くそっ。」
チャラ神め。クビに成ってしまえ!
霞は心の中で毒を撒き散らしながら歩いて行く。
すると大きな音とギャアギャアと喚く声が聴こえてきた。
「んっ?なんの音…煙が上がっている。まさか人か!よし!」
ダッシュでその場所に向かった。
そこには車輪を壊された馬車が傾いておりその先に村人と少女がモンスターと対峙していた。モンスターを鑑定で確認する。
ゴブリン
レベル:10
〈ステータス〉
攻撃力:80
防御力:50
魔力:5
魔攻力:5
魔防力:5
回避力:10
幸運度:8
〈称号〉
常習犯
ボブゴブリン
レベル:20
職業:剣士
〈ステータス〉
攻撃力:194
防御力:102
魔力:20
魔攻力:20
魔防力:40
回避力:40
幸運度:17
〈称号〉
リーダー
常習犯
なるほどコイツらがゴブリンか。その内の一体はボブゴブリンと鑑定表記される。
あっ、あの少女!弓矢でゴブリン一匹倒したぞ。
死んだゴブリンは光の粒子となり消えていった。
しかし2対11…数に勝るゴブリンが有利だろう。
「よし!助けるか。落ち着け、僕は救世主じゃない(×5回復唱)…行くぞ」
霞は中央に入り村人の楯になるようにゴブリン達を身構えた。
村人と少女は驚いてオドオドしている。
対してゴブリン達は獲物を横取りされたと怒り霞に向かってきた。
すると霞は自分の意思とは関係なく武術の構えを身体がとりはじめた。
「…流石にビックリだよ。僕の身体よ。」
敵ゴブリンの攻撃を避けて腕を真横に振る。
シュッ!ポロッ。ドサッ。
ゴブリンの首が胴体と離れた瞬間だった。
「マジか…シュール過ぎる光景だろ。」
残りのゴブリンが一斉に霞に襲うが…ぶつ切りの一途をたどった。
最後にリーダー格のボブゴブリンは剣で襲うが正拳突きが顔面を貫き息絶えた。
「霞神拳…やべぇ、マジ怖えぇよ!半端ねぇ。」
すると頭の中からまさかの聞いたことあるファンタジーなBGMが流れた。
「タタタッタッタッタッ タ タタァ~。レベルが上がりました。」
「BGM違くねぇ!?なんでレベルアップ!?」
霞のツッコミも虚しく響く。
「ジョブスキル:円月殺法を覚えました。
ジョブスキル:疾風正拳突きを覚えました。
ジョブスキル:霞変化を覚えました。
ジョブスキル:空風拳を覚えました。
ジョブスキル:昇龍掌手波を覚えました。」
「しかもかなり技覚えちゃったよ!僕って何なの?本当に人族?」
敵ゴブリン達をわずかな時間で殲滅した霞は未だに脳内処理に追われるのであった。
次回:ありがとうの行動がビックリ。村に着いたよ。
予告:どーも!神でぇーす。霞神拳サイコー!あれって一種のモンスターだよね~。プププッ。次回もよろしくね。