表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/62

第1話:神様はチャラくてひどい。後異世界転生します。

よければ見てください。

僕の名前は吉野 霞《よしの かすみ》。小学校から今の高校までひっそりと人生イベントをこなす地味で暗い高2です。


これと言って特技も無ければ友達との友好関係も嗜み程度、彼女も無ければイジメもない。


家に帰れば好きなアニメやマンガで過ごす日々…内心ニートになるんだろうと不安と諦めが脳裏に浮かぶ。そんなネクラな僕が……


交通事故で亡くなった――――



………なんだかふわふわした綿菓子のような空間が目の前に広がっていた。


「あれ?…ここドコ?ん~確かランニング中のラグビー部から端に避けようとしたら…あれ?わかんない。」


「その答えは僕が教えてあげるよ~!」

「!」


上からピッカーンと光が降りると中世ヨーロッパの衣装姿の男性が現れた。


「死んでモーニン! 天と死との狭間によーこそ!吉野 霞君。」

やたらハイテンションで声をかけられた謎の男。


「なんだかテンション低いよね~!あっ!やっぱりゴッド的なオーラ感じちゃった系?参ったな~。」


「いやいや違うから!なんかわかんない場所で誰だかわかんないアンタを見て戸惑ってるだけだから!」


「ぷっ、ウケる~。」


なんかチャラいヤツに絡まれてる!? はぁ、厄日だわ。


「自己紹介遅れたけど~僕…神なんだよね~。後それから君死んでるから一応よろしく~テヘッ。」


ツッコミ満載な会話に反応しまくる霞。


「ちょ、ちょい!えっ!アンタ神様!? って僕死んでるの?マジで……だぁぁぁああああああ!訳わかんねぇ!」


落ち着く事10分―――――――――――――


「いや~急にパニクるからマジで焦っちゃたよ~。まっ、分からなくないけどね。あと、君が死んだ経緯を話すと…ぷっ、マンガみたいな死に方だったんだ~。」


ニタニタと話す自称神様。チッ、笑いやがって…


「ラグビー部を避けたらね~隣の校舎から野球ボールが頭に直撃してふらついた時にバナナ踏んづけて車道に倒れてジ・エンド。スピード違反の車に跳ねられたんだ~マジウケる。」


ムカつく神様の話はさておき…マジかよ…死んだ原因はボール!?バナナ!?……神も仏もいねぇーよ。自称神様はいるけど。


「なんか暗いな~!もっとハッピーにいこうよ。」


「どこにハッピーな話があった?逆に恥ずかしいよ!うぅ…ぐすん」

くそ~人の不幸を笑いやがって…涙が止まらないよ!


「そんなメソメソボーイにハッピーなプレゼントがあるんだな~。今の世界には戻れないけど~違う星、君たちで言う異世界で第2の人生…エンジョイする気ある?吉野 霞君。」


「えっ、異世界…ってもしかして…転生?」


真っ赤な眼で言葉を返す霞。


「わかってるじゃなーい!君マジヤバイほど面白いからさぁ~僕からの粋なプレゼントしちゃうわけ!どお?マジ尊敬?神?神だけどね~プププッ。」


普通に話してくれたら尊敬するのに、会話がチャラくて尊敬できねぇーよ。本当に神様か?

すると神様は指パッチンすると古い用紙に羽ペンが現れた。


「転生させるのマジでお久だから~奮発しちゃうよ~。あっ!向こうの異世界って剣と魔法でドラゴンとか魔王とか戦っちゃてる系だからね~。」


「まっ、魔法!?ドラゴン!?ファンタジーなの!?…ちょっとテンション上がって来たよ。」


元気が出てきた霞。


「ん~ん~っと。あっ!ミスった。……ふん~ふふん♪」

「ちょ、ミスったってなんだ?流してんじゃね~コラ!」


「ゴメンね~。今君の能力値、ステータス書いてたら~魔力0で登録しちゃった。ぷっ。」


「なっ、書き直せ!魔法使いたい!」

必死に叫ぶ霞。


「これやり直しNGなんだよね~。やり直したら神様クビだ・か・ら諦めて。」


愕然とその場にしゃがみこむ霞。


「その代わりに僕が最近ハマってるマンガの技や奥義を出来るようにするね~。あのマンガマジで面白いから。」


「…マンガ?何?」


「えっ知らない?指ひとつで男の頭が飛び散るヤツ。あれマジでウケる。最高。」


それって某世紀末マンガの救世主の格闘家の話?マジで!いやいや危ないでしょ!


「そら、そら、よっと!最後にアドバイスあげちゃうよ。その歳で異世界に転生されるけど~特に使命とかお願いとかないからフリーダムに過ごしてよ。向こうに行ったら君は…おっと!時間だね~。それじゃ~ね~!」


霞は全身光に包まれて光速で移動するようにバシュン!と音を残してその場から消えていった。





次回:神様はチートが好きでした。ってこれじゃ怪物じゃねーか!

予告:どもー!神でぇーす。彼ってマジでウケる。魔法の世界で魔法使えないとか~ある意味チート。プププッ。

そんな彼が異世界で色々調査しちゃうよ~。次回もよろしくね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ