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…そうきたか。

「…ふむ。

そうきたか。」


いやはや参った。

やはりテンプラじゃなかったか。

うん。そうだよな。

テンプラって、天ぷらって、食い物だもの。


さて、考えがまとまったところでもう一度自分の体、主に装備を確認してみる。


まず武器だと思われるのが…

蟹天の爪の部分だ。

アッツアツだ。

両腰にぶら下がってる。

二つある上に盾がないからこれを両腕に着けて戦うんだろう。

…凄く頼りないが。


そして防具だが、頭には海老天の尻尾のところが被らされている。

アッツアツだ。

蟹天の爪でつんつんとしてみるが結構硬いようでまぁ少しは安心できる

そして靴は天カス。

これもアッツアツだ。

天カスて…と思うがこれはどうやら防具と言うよりは武器らしく、小さい天カスや油を飛ばして攻撃するようだ。

もちろんアッツアツ。

履いてても熱くないんだがどうなってるんだろ?

そして問題の鎧だが…いや、鎧と言うか衣と言うか…


まあ、天ぷらの衣でした。

カラッとあげてある。

無論アッツ(ry


「…ふう、どうするか。」


周りを見渡す。

大量の木々で囲まれた空間。

素晴らしく森だ。

さてどうしようか…出口がどちらかもわからない。

悩んでいても仕方ないのでその辺に落ちていた木の棒を倒す。

右に倒れた。

ふむ…


…よし、まっすぐにいくか。

そう決めた俺はまっすぐ歩き始めようとして…


「キャ〜〜ッ、だ、誰か助けてぇえっ‼︎」


と言う声に進行方向を変更させられるのだった。

…右だった。


ーーーーーーーーーー


悲鳴の方に行ってみるとそこにあったのは…


「王道的展開だ…」


女性が5匹くらいのゴブリンの群れに囲まれている光景だった…。

後ろ姿だが、スタイルは凄くいいし、何と無く美人な気がする。

…正直びっくりした。

また、ゴブリンじゃなくて天ぷらに囲まれてたりするんじゃないかと思ってた。

良かった。


「ギギャッ‼︎」


「誰かー‼︎」


とりあえずどうにかあの女性を助けないと…このかに爪で戦えるのかは疑問だけど。

とにかくやるか。

こっそりこっそりと一匹のゴブリンの背後に忍び寄る。


「そら」


そしてかに爪を装備した右手でゴブリンの後ろ首筋をチョップ。

これで、意識を落とすくらいは…


ーースパンッーー


…え、えー…首ちょん切れた…

しかも熱で傷口が焼けて血すらでねぇ…

この武器…強かったんだな。


正面のゴブリン2匹がその光景に瞠目しているが、声もあげさせず最初の1匹を倒せたおかげで、幸運にも両隣の2匹は気づいていないようだ。


「よいしょ」


今度は両手で先ほどと同じように両隣の2匹の首を落とす。

流石に2度目となると呆然ともしていられないのか正面の2匹が怒って襲いかかってくる。


「「ギギャッ‼︎」」


だからこんなときは…


「いけ、天かす」


足を振り上げ、天かすと油をとばす。


「「ギッ⁉︎」」


予想外の攻撃に怯んだ2匹を、ここぞそばかりに爪で挟む。


「チョッキン」


見事な切れ味。

2匹の首は明後日の方向に飛んで行った。


フゥ、初戦、完勝。

周りにもうゴブリンがいないことを確かめた俺はキメ顔をして振り返る。


「お怪我はありませんか、綺麗なお嬢さん?」


そこには突然の俺の登場に驚く美女の姿が…


「ま、宇宙一綺麗だなんて照れてしまいます‼︎」


「お元気そうですね、女神さん」


「ハイ‼︎お陰様で女神ですから‼︎」


って、おまえかーい。

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