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元気ですね。

完全にノリと道楽で書いているので不快になった方は申し訳ありません

目が覚めるとそこは真っ白な空間だった。

凄く居心地のいい空間だな…温度というか、湿度というか、明るさというか…まぁ全部か。

そして何より問題なのが


「目の前で凄く笑顔な美人さんだった。」


「ま、宇宙一の美貌だなんて、照れちゃいます!!」


「や、そこまで言ってないです。」


わ~なんだよ~、こんなのよく見るぞ?

何か次が予想できる感じ。

あれ…なんていうんだっけか…?


「おはようございます!!佐藤太郎さん!!」


「おはようございます。

元気ですね。」


「ハイ!!女神ですから!!」


「そうですか。」


ハイ女神キター。

キマシタワー。

というか質問に対する答えとしては整合性が少し感じられないんだけど…まぁいっか。

もうコレ分かったわ。

あれ、王道的展開のあれだろ?

なんて言うか今一時的に思い出せないけど。


「そして、あなたは地球で死んだのでここに来ています!!」


「はい、そうなんでしょう。

なんとなく分かります。」


「そうですか!!それは説明が楽で助かります!!」


「凄く元気ですね。」


「ハイ!!もちろん!!女神ですから!!」


「そうですか。」


やっぱ死んでたのか~。

記憶に無いから実感わかないけど、死んでたのか~。


「でも実は何かちょっと不具合怒ったみたいなんで救世主として違う世界に送り込みますね!!」


「…強制なんですよね、それ?」


「ハイ!!だけどお詫びに好きな力さしあげますから!!」


「そうですか。」


「ハイ!!なので、ちょっと能力決めちゃってください!!」


「分かりました、ちょっと考えるので待っててくださいね。」


「ハイ!!」


と言ってももう決まっているんだが。

こういうのを幾度となく読んだ俺はいつもこの能力にすればいいのに、と思いながら読んでいた。

だから、決めているのだ、王道的な展開ばっか出してくるアレ。

あれを、全ての場面で起こしてしまう力。

…しかし、問題はアレの名前が一時的に思い出せないことだ。

う~む…。


あ。


「ところで女神さん。」


「なんでしょうか!!」


「とても元気ですね。」


「ハイ!!そりゃあもう!!女神ですから!!」


「そうですか。」


――――――――――


「そうだ、あれだ。」


「思いつきましたか!!」


「はい。」


まったく、思い出せずこんなに悩んでしまうとは。

しかしやっと思い出せたぞ、アレの名前。


「大体何時間悩んでいましたか?」


「ざっと五時間ですね!!

こんなに悩む人は初めてです!!

この五時間の間に私太極拳をマスターしてしまいましたよ!!」


「流石女神様ですね。」


「ま、そんな宇宙一の太極拳マスターだなんて照れてしまいます!!」


「や、そこまで言ってないです。」


あれタコ踊りじゃなかったのか。

正直あれのせいで集中できず一時間は伸びた。


「じゃあ、聞かせていただきましょうか、その能力とやらを!!」


「じゃあいいますね。

俺は、『どんな場面でも必ず王道的テンプラ展開を起こす能力』が欲しいです。」


…テンプラ?アレなんか違う気が…


「分かりました!!」


「あの、やっぱりちょっと待ってもらって…「ハイ!!もうあげました!!」…。」


仕事が速いな。

有能だ。


「…速いですね。」


「ハイ!!ではこれがゲートです!!

どうぞ!!くぐってください!!」


「はい、じゃあ行ってきますね。」


女神様の速い対応にそれ以上正誤の判断を行う暇もなかった俺は考えるのをやめた。

王道的とは言ってあるし、よほどの事は起こらないだろう

仕方ないとりあえず最後にコレは言って、むこうの世界に行くとしよう。

そう思い、俺は後ろを振り向き女神様に呼びかけた。


「女神様」


「ハイ!!」


「この上なく元気ですね。」


「ハイ!!私は女神ですから!!」


「そうですか。」


最後にこのやり取りを終えた俺は新たな世界への一歩を踏み出したのだった。


「あなたに女神のご加護があらんことを!!」


この叫び声を聞きながら。


…普通ここ呟きじゃないのか。

というか女神あんただろう。

もし皆さんが感想をくれると作者は天ぷら食べます。

しかも海老です。

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