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世界を繋ぐお仕事 〜非日常へ編〜  作者: na-ho
えんをたどればゆめのふち
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 ◯ 79 設定



 霊泉風呂から上がってきたら、マシュさんが家のメインシステムをまた弄っていて、見ると庭に続いていたガラス窓の位置が変わっていた。そこからだとカシガナがよく見えた。と言うか丸見えになっていた。自分の部屋からも見える設定をしていたそうで、もうじき終ると言われた。

 お風呂上がりの飲み物を飲みながら、眠る前にトシに頼まれてやりかけだったゲームのキャラクターを設定しておく事にした。僕がスフォラの画面を睨みながら悩んでいたら、お肌の手入れが終ったのかレイが声をかけてきた。


「お腹でも痛いの? そんなに唸って……」


「あ、いや、スフォラの画面を見てただけだから……」


「そうなの? そんなに眉間に皺を寄せてたらダメだよ?」


「うん、そうだね。そんなに悩まなくてもいいか」


「で、何見てたの?」


「うん、ゲームのキャラクター作りだよ。スキルとかなんか選べるみたいなんだけど、何か情報が押さえられすぎで意地悪な感じがして、どうすれば良いか悩んでたんだ」


「ふうん、どんなの?」


 スフォラの画面を可視化して、キャラクター画面を見せた。


「……随分とアキとは違う雰囲気のキャラだね」


「そ、そうかな、でも架空だし良いかなと……」


「何〜? あらぁ、今はやりのゲームね〜?」


「マリー、知ってるの?」


「ええ、ちょっとトラブルが起き始めてるゲームよ〜。今、このゲームのIDは中々手に入らないはずだけど、どうしたの〜?」


「う、うん。友達の従兄弟がやってて、友達が攻略に必要だから誘われたみたいで……。僕は攻略はしなくていいけど、友達の好意でゲームに参加しても良いっていわれて」


「そうなの〜、10人登録させようとするのよね〜、そのゲーム。課金させる為の仕掛けもすごいらしいの」


「ふうん、アキがキャラ作りの段階で意地悪だって思ったのなら、そういうゲームだと思った方が良いかもね」


「う……そうなんだ。あんまり楽しめないかな?」


「そうねぇ、まだ表には出てないけど、プレイヤー同士でかなり揉めててね、一件は裁判沙汰にもなってるのよ〜。最初はただで良いから二ヶ月だけ助けてくれ、って言われてたのに、後から使ったアイテムの分のお金を請求したとかなんとかで。その同じ内容のもめ事が全国で10件ぐらい重なってて、気持ち悪い感じがするから董佳ちゃんが調査するとか言ってたわ〜」


「二ヶ月間はただで出来て、アイテムも渡して貰ったって、トシは言ってたけど……」


「あらぁ、まったく同じねぇ」


「これはもう、偶然じゃないね?」


「何かあるわねぇ」


「う、どうしよう、今更断れないし……」


「お友達はなんて言ってたの〜?」


「ええと、地球時間の一週間後にボス攻略に行くから、それまでレベル上げを従兄弟達と一緒にするんだって言ってたかな。それが終ったら一緒に遊ぼうって約束してて、それまでにチュートリアルぐらいは終らせておいて欲しいって」


「そうねぇ、このID借りても良いかしらぁ、そんな危険なゲームにアキちゃんを参加させれないわ〜」


「どうするの?」


 レイがマリーに聞いている。


「捜査課に聞いてみるわ、検証用のIDは多い方が良いし……」


「ごめんねぇ? アキちゃん、一週間はこのID借りても良いかしらぁ?」


「う、うん。良いよ、聞いてたらすごく怖くなっちゃったよ」


「そうねぇ、何も無ければ早めに返すわね」


「一応、進めてるクエストの名前か、ボスの名前がわかれば良いんだけど、お友達にそれとなく聞いて貰っていいかしら?」


「え、あ、うん」


「捜査の事は黙ってて欲しいの。それもお願い出来る? お友達は悪い様にはしないから、ね?」


「うん、何かあった方が怖いから、しっかり調べて下さい」


「任せて〜、もう張り切っちゃう〜。あらぁ? このキャラは……アキちゃんのイメージじゃないわねぇ」


「そうだよね、違い過ぎだよね?」


「これは無いと思うのよ〜?」


「そんなに酷いかな?」


「酷くはないけどぉ、ワイルド過ぎよ〜」


「うん、これで中身がアキだと、ギャップが酷すぎると思うんだ。多少は似せた方が良いよね?」


「そうよねぇ、まずこの薄汚い髭は合ってないわ〜」


「それにこんなに目がつり上がってたら、ダメだよ」


「体格もこんな骨太じゃなくて〜、華奢な感じに……身長もそろえた方が良いわ〜」


「肌も褐色じゃなくて……そうだねこのくらいかな?」


「髪もこんな汚い茶色はダメよ〜、サラサラのイメージで色は黒かしらねぇやっぱり」


「どうせだから、長くしとく?」


「いいわねぇ、このくらいでどうかしらぁ?」


「…………」


「すごく可愛くなったね。アキらしくなったよ」


 どうやら、二人から見たイメージがあんな感じらしい。ちょっぴり悲しかったけど、そうなんだと受け入れる事にした。


「うん、わかったよ……」


「キャラの外観はこれで、スキルは適当に決めておいたげるわ〜」


「じゃあ、もうこんな時間だし、眠ろうか」


「うん」


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