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世界を繋ぐお仕事 〜非日常へ編〜  作者: na-ho
ゆけむりのむこう
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31 療養

 ◯ 31 療養



 次の日から、メレディーナさん指導のもと、僕の治療が始まった。何たらの実のオイルのマッサージだとか、スパだとか針の様な物から霊石を使ったもの、光の中でぼんやりしたり、アロマから食べ物に至るまで色々された。ただ音楽を聴きながら眠るだけみたいなのもあった。5日もすると大分慣れてきて、どうやらここでの治療も終わりに近い感じだ。


「少々、症状の方が複雑に出るため、ご不安にさせる事もありましたが、大分落ち着きましたわ。後は安定させるため、もう少々おつきあい下さいね。後はお時間だけですわ、ゆっくり安定させていきましょう。それからこれからは、一般の方の温泉の方にも入っても問題ございませんわ。そちらの方も是非お試し下さいね。サレーナが案内しますわ」


 メレディーナさんにそう言われて、僕はホッとした。この5日間大変だった。どうやら、長く受けていた呪いの上に強い瘴気を一度に浴びたせいで、施術の度に変な症状が出て振り回されたからだ。しかも、何故か恥ずかしい症状ばかりで、僕は羞恥に耐えなくてはならなかった。終ったと聞いて内心やっとあの羞恥心から解放されると思うと、肩が軽くなる思いだった。


 [ありがとうございます。色々お世話になりました]


「まあ、まだ治療は完了ではないのですよ。油断してはダメですわ。でも、感謝の気持ちは受け取らせてい頂きますね。こちらこそ、大変手応えのある仕事をさせて貰えて興味深かったですわ、次はお体も一緒の治療もありますし、また是非こちらをご利用下さいね」


 メレディーナさんが言う手応えって、きっとあのこととか、色々やらかした事だ……いや、確実にあれの事だ。


 [う……色々すいませんでした]


 僕は顔が火照るのを感じながら頭を深く下げた。土下座した方が良いくらいかもしれない。


「まあ、気になさらないでと言ってますのに……それこそいつでも胸をお貸ししますわ」


 と口元に手を当てて笑ってこっちを見ている。


 [ああううあ]


 その様子に言葉にならない事を口走りながら、俯くしか無かった。ひーもう勘弁を。


「そっかーじゃあ、一段落ってことでソウシ達にでも会いに行ってみる? 環境も少し変えた方が気分転換になるし。あそこの温泉饅頭は名物だよ。確かそうだよね?」


 レイが何やら誘ってくれている。助かったあの話題にはもう触れたくない。……色々と忘れたいよ。


「ええ、とても人気がありますので、ぜひご賞味下さい」


 [うん。温泉饅頭はいいね。伊奈さんはもう大丈夫なの?]


「もうすっかり良くなってるみたいだよ」


 それを聞いて安心した。


 [良かった]


「まあ、鍛えてるからね、ソウシ達は」


 [う、僕も鍛えた方が良いかな]


「きみは病人みたいなもんだから、治ってから考えた方が良いよ」


 [そ、そうかな]


「ええ、まだ無理ですわ。まずは健康になる事からです」


 とメレディーナさんに言われてしまった。


 [そ、そうだね、頑張るよ]


「では、またお会いしましょうね」


 メレディーナさんが見送ってくれた。


「では、日本風のお宿へとご案内させて頂きます」


 サレーナさんが僕達を案内してくれた。


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