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世界を繋ぐお仕事 〜非日常へ編〜  作者: na-ho
あくいのろんど
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141 取扱

 ◯ 141 取扱


 どうやら、トシからの連絡は今日は無理だという連絡だったみたいだ。部室のガラクタの中からエロ本が出て来て、それをどうするかで揉めたらしかった。たぶん、卒業する先輩の置き土産だろうとの話しだったが……まだそれがどうなるかは決まってないみたいだ。新しく届いたメールを読みながら、そんな事になってたのかとホッと溜息を付いた。

 僕の携帯は使い物にならないくらい壊れたので、スフォラに形を取らせる事にした。地球での実態化は省エネ効果で30分に増えている。地球で形を変えさせるのは無理だけど、アストリューで携帯にしておけば、体内収納から携帯を取り出して話すぐらいは出来そうだった。

 携帯会社は解約出来るのか考えたが、通話をしてるので本体はなくとも払った方がいいのか悩んでいたら、レイが、こっちの管理員用のネットワークラインを使えばいいと言ってくれた。何やら手続きをしてくれて、携帯会社には払わなくて良くなった。地球の連絡手段とも繋がってるからネットも通話も出来るみたいだ。アストリューの情報にもアクセスしやすくなったし、管理員用の連絡も来る様になった。


「研修も大分進んだし、次は情報の扱いにも慣れないとね。新人はまだアクセス権が低いからたいして面白くないかもしれないけど、普通の人からしたら、喉から手が出るくらいの情報だったりするんだ。それを覚えてもらわないとダメだからね」


 なるほど、確かに。僕は今回の事件を振り返って思った。情報を漏らすのは良くないと。


「そうだね、身に染みた気がするよ」


「そうだよね、今回は痛い目に合ってるのが分かってるから余り言わないよ。それで、他の人がその携帯に触ったら、危険だと思わない?」


「……そうだね、良くないよね。管理をしっかりしないとダメってことだね?」


「そうだけど、アキは攫われて抵抗出来ない事も多いから、それにロックを掛けるんだ。もしくは体内に入れる習慣を付けて相手に渡さないようにして欲しい」


「分かったよ。両方してみるよ」


 でも、また攫われるかもしれない、なんてフラグは立てないで欲しい。


「うん、その意気だよ。情報の取扱が分からなかったら、僕に聞けばいいからね」


「ありがとう。そういえば、事情聴取の時に、董佳様に色々映像を見せるように迫られたけど……」


 昨日の事を話した。


「見せたの?」


 レイがちょっと、眉をひそめて考えている。


「うん。良くなかったかな? でもなんか栗色の髪の女の人に興味を持ってたよ。見た事あるって」


「そうか……向こうも霊泉が狙われた事で興味があったんだろうけど……うん、いいよ。それについては仕方がない。次回からはボクに一言入れてくれる?」


「うん、そうするよ」


 さて、情報か……セキュリティーはどうするか、スフォラと相談してみる。スフォラが僕と繋がっているのを利用する事にした。僕から離れたら、どこに行ったかの位置情報が見れて、万が一に僕以外が許可なく使おうとしたら、電源がオフの状態で固定される仕掛けにした。急に電池が切れる感じだ。誰も見てないときに霊体に戻って帰ってくる仕掛けも付けた。その内、スマホに持ち替えよう……今はこれでいいかな。

 後は、緊急時の連絡先だ。もう二度とないと思うけど、取り敢えずレイとマリーさんには連絡を入れる事になっている。この前は夢縁とジェッダルの事もあったので雨森姉妹に連絡を取ったけど、どうやらちゃんと人界での事件受付があるらしい。まずはそこに連絡を入れるのよ、と董佳様に常識を叩き込まれてしまった。なので神界警察を登録し、同様に夢縁警察も登録した。

 僕が連絡出来ないときは、スフォラがレイとマリーさんに連絡を入れる事にした。こんなに準備してるのに、ちっとも巻き込まれるのを防げてない。何でだろう?


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