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世界を繋ぐお仕事 〜非日常へ編〜  作者: na-ho
ちのあじはこいのめいそう
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103 解析

 ◯ 103 解析


 骨の再生の薬は黄色とオレンジのドロッとした粘りのある薬だった。二つを一気に飲みながら、苦みに顔を顰めた。


「ほんとにま、ずい……う、う」


 飲み下すのにもなんだか妙に気合いがいる。そのくらい不味かった。しかも、なんだか収まりが悪くて逆流して来そうな感じだ。気持ち悪い……。


「全部飲まれましたね? この量を飲むのは今日だけです。後は半分だけで大丈夫ですよ」


 今日はメレディーナさんではなく他の人で、いつも、メレディーナさんに付き添っている人だ。明日も飲むのか……ちょっとげんなりしながら、飲み終えたコップを見た。


「今日も午後から家に戻っても大丈夫ですか?」


「ええ、伺っております。移動の際はお気をつけてお進み下さいね」


「はい。ありがとうございます」


「あ、後、この薬の後はアルコールは飲まない方がいいので、しばらくはお避けになって下さい」


「はい、分かりました」


 飲む事は無いけど、説明も面倒なので返事をした。


「では、失礼致します」


 そう言って彼女が頭を下げたので、僕も頭を下げた。


「ありがとうございます」



 マシュさんが迎えに来てくれた。忙しいんじゃないんだろうか……謎だ。そう言えば、瘴気の入っていた容器は解析出来たんだろうか。聞いてみた。


「ああ、あれか、三重に封じてあっった。ご苦労なことだ」


「三重に……それはまた手間がかかってそうだね」


「そうだな……そんな暇があったら他の事に力を注いで欲しいもんだ」


「確かに」


「今日はメレディーナさんは出かけてるみたいだね」


「そうか、多分、本部に呼ばれたんだろう」


 スフォラ経由で運転出来る動力付きの車椅子で移動しながら、話しをした。マシュさんが調達してくれた。というかこれも実験だったみたいだ。これなら、車の運転も出来そうだ。


「異世界間管理組合の本部だよね。前に行った所?」


「ああ、あそこだ。多分、重要な決定があったか、有益な情報が出たか……何かあったんだろう。気になるが待つしかない」


「ハンシュートさん達の事かな」


「そんなのは些細な事だ……もっと大きな事だろう」


「そ、そうなんだ」


 それは失礼しました。


「あいつらは確か、そのハンシュート? あー、ミレイユにアキを落とさせてから、どこかに連れ出して自分達がやった犯罪をアキに被せる計画だったみたいだ。如何にも鈍臭そうだったから、ちょろくて楽勝だと思われてたみたいだぞ」


「ぐ……ちょろいって……」


 でも、僕は乗らなかったんだから、大丈夫。そんなにちょろくないってことだ、よね……。どこら辺りがちょろく見えてたんだろう。


「結局、ミレイユは計画の半分も知らなかったみたいだ。……自身の気持ちを仲間の言葉で余計に分からなくしてしまったみたいで、哀れだとメレディーナが言ってた」


「メレディーナさんが……そっか。本当なら自分で気が付かないといけないところを、惑わされたんだね」


 確かにそれを聞くと、可哀想な気がして来た。人って怖いな。


「そうみたいだな。仲間も選ばないと怖いな。……後輩があんなだとはな。直接の担当ではなかったが……後味が悪い」


「そういえば、後輩の面倒も見ないといけなかったんだよね」


 確か、審判にそんな事を言われたって聞いたけど……。


「今、見てるだろうが。ちょろい後輩だから楽だぞ」


 そう言ってくっくと笑った。なんかビシッと心に傷が入った気がする。ちょろいは止めて……。


「ちょろいですか?」


「冗談だ。本気にしたのか?」


 ちょっとからかうような、人の悪い笑みを浮かべている。


「ち、違うよ」


 誤摩化したけど、バレてるみたいだ。


「気にするな、そこが好いところだろう。取っ付きやすいってことだろ? 言い方だ」


 マシュさんからそんな言葉が聞ける日が来るとは……。


「槍でも降ってきそうだ……」


 驚きで声に出してしまっていた。


「なんだと?! 喧嘩売ってるのか? 人がアドバイスをくれてやってるのに」


 ムッとした表情でこちらを睨んでいる目と合った。はっ、仕舞った。


「ううん、その、違うよ。ごめん、じゃなくて……あ、りがとう」


 絶対、威圧が掛かってたに違いない……なんとかお礼を言ったら、分かれば良いと言ってフイッと横を向いてしまった。


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