ep 4
レオは盗賊たちを全て捕らえると、ライオンの姿から人間の姿に戻った。
マリー「あ…あなたは…一体…?」
カーシャ「(まさか…本当に人間だったなんて…!)」
マリーとカーシャは、目の前に現れた青年に驚きを隠せない。
レオ「ああ、驚かせてすみません。オレは獅子田怜央。少しばかり、人助けをしただけですよ」
レオはにこやかに自己紹介をした。
マリー「わ、私はマリー。こっちはカーシャだ」
カーシャ「初めまして、カーシャと申します」
マリー「私達は冒険者で、この方達の護衛をしていたのだが、盗賊に襲われて、ここまでかと思ったが、ご助力に感謝する」
マリーは深々と頭を下げた。
馬車の中から、二人の少女が現れた。
リリ「レオさん!ありがとうございます!助けてくれてありがとうございます!」
ララ「本当に感謝しています」
二人はレオに駆け寄り、感謝の言葉を述べた。
レオ「礼には及ばない。困っている人がいたら、助けるのは当然のことだ」
レオは子供たちに笑顔を向けた。
リリ「あの…レオさん。私たち、お礼をしたいのですが…」
リリは少し恥ずかしそうに言った。
レオ「お礼ですか? 特に何も…」
リリ「いえ、そうはいきません。あなたがいなければ、私たちはどうなっていたか…」
リリはそう言うと、馬車の中から小さな袋を取り出した。
リリ「これは、ほんのお気持ちです。どうか受け取ってください」
レオ「…そうですか。では、ありがたくいただきます」
レオはリリから袋を受け取った。中には、銀貨が数枚入っていた。
レオ「ありがとうございます。大切に使わせていただきます」
リリ「こちらこそ、ありがとうございます」
リリはにっこりと微笑んだ。
マリー「レオさん、もしよろしければ、私達と一緒に街まで行きませんか? このままでは、また盗賊に襲われるかもしれませんので」
カーシャ「私も賛成です。レオさんのような強い方が一緒なら、安心できます」
マリーとカーシャは、レオに護衛を依頼した。
レオ「…分かりました。それでは、ご一緒させていただきます」
レオは二人の申し出を受け入れ、共に街を目指すことになった。
レオ「(この世界について、色々教えてもらえるかもしれないし、ちょうどいい)」
レオはマリーたちと一緒に馬車に乗り込み、街へと向かった。
道中、マリーとカーシャからこの世界の様々な情報を教えてもらい、レオは異世界での生活に必要な知識を少しずつ身につけていった。
こうして、レオはリリたちを救出し、マリー、カーシャと共に街へ向かうことになった。