ep 34
温泉地での思索
温泉の湯にゆっくりと浸かりながら、レオは静かに目を閉じた。
湯の温かさが、体中に染み渡り、日々の疲れを癒していく。
しかし、レオの心は、まだ重苦しいままだった。
グランディ帝国を崩壊させた責任感。
多くの人々を不幸にしてしまった罪悪感。
それらが、レオの心を締め付けていた。
「(…このまま…逃げていても…結局…戦いになって…国を滅ぼす羽目になる…)」
レオは、自問自答を繰り返した。
自分の力は、人を守るためにあるはずなのに、なぜ、人を傷つけてしまうのだろうか?
どうすれば、この力をもっと有効に使えるのだろうか?
レオは、悩み苦しんだ。
マリーの提案
その時、マリーが、レオに話しかけた。
「…レオさん…何か…悩んでいること…あるの…?」
レオは、マリーに、自分の悩みを打ち明けた。
マリーは、レオの言葉を静かに聞いていた。
そして、しばらく考えた後、言った。
「…なら…国を作れば良いじゃないですか…?」
レオは、マリーの言葉に、ハッとした。
国を作る?
そんなこと、考えたこともなかった。
「…自分達の国を作り…何処からも…戦いを挑まれない国を作って…」
マリーは、続けた。
「…そうすれば…あなたは…あなたの力を…本当に…人々のために…使えるようになるんじゃないかな…?」
カーシャの賛同
カーシャも、マリーの考えに賛同した。
「…私も…マリーの考えに賛成よ…!」
カーシャは、言った。
「…自分達の国なら…自分達のルールで…人々を幸せにできるはず…!」
新たな光
レオは、マリーとカーシャの言葉に、新たな光を見出した。
国を作る。
それは、想像もしていなかった道だった。
しかし、それは、レオにとって、希望に満ちた道でもあった。
「(…国…か…)」
レオは、考えた。
そもそも、国とは、人が集まり、協力し、作り上げていくものだ。
自分たちも、同じように、自分たちの理想とする国を作ればいい。
「(…そうだ…!)」
レオは、決意した。
自分たちの国を作る。
そして、その国を、誰からも攻められない、平和な国にする。
それが、レオの新たな目標となった。
「…ありがとう…二人とも…!」
レオは、マリーとカーシャに感謝の言葉を述べた。
「…君たちのおかげで…新たな道を見つけられた…!」
レオは、再び、立ち上がった。
今度は、自分の力で、人々を幸せにするために。
彼の旅は、まだ続く。
今度は、国作りという、新たな舞台で。




