ep 21
ドラゴンとの死闘
レオはマリー、カーシャ、そしてラックと共に、火口へと向かった。
火口に近づくにつれて、空気はますます熱くなり、硫黄の匂いが鼻を突く。ついに、ドラゴンの姿が彼らの目に飛び込んできた。
「グルォォォォォ!!!」
轟音と共に、ドラゴンが火炎をレオたちに吐き出した。
「熱っ!!!」
レオたちは咄嗟に魔法で防御壁を展開し、火炎を防いだ。
「くそっ! やっぱり、強い…!」
レオはドラゴンの圧倒的な力に舌を巻いた。
ドラゴンは巨大な翼を広げ、空へと舞い上がった。そして、上空からレオたちに魔法を放ってきた。
「マリー! カーシャ! 気をつけろ!」
レオは二人を庇いながら、魔法をかわした。ドラゴンの魔法は強力で、範囲も広い。下手に受けてしまえば、大怪我は免れないだろう。
「百獣の王!」
レオは再び百獣の王のスキルを発動した。今度は、空を飛べるグリフォンへと変身した。
「(グリフォンの力で、ドラゴンと互角に戦う!)」
レオはグリフォンの鋭い爪と嘴で、ドラゴンに攻撃を仕掛けた。しかし、ドラゴンの鱗は硬く、グリフォンの攻撃はほとんどダメージを与えられない。
「グルォォォォォ!!!」
ドラゴンは再び火炎を吐き出した。レオはグリフォンの翼を使い、火炎をかわした。そして、急降下し、ドラゴンの背中に爪を食い込ませた。
「(今だ!)」
レオはドラゴンの背中から飛び降り、剣を構えた。
「ドラゴンスピアー! 力を貸してくれ!!」
マリーが伝説の槍を手にドラゴンに向かって突進した。
「グギャァァァァ!!!」
ドラゴンスピアーがドラゴンの鱗を貫き、深々と突き刺さった。ドラゴンは苦悶の声を上げ、暴れ狂った。レオは剣をドラゴンの首に突き刺した。
「(今だ!)」
レオは剣に力を込めた。
「(百獣の王!!)」
レオの体が再び光に包まれ、巨大なライオンへと変身した。ライオンはドラゴンの首に噛み付いた。
「グギャァァァァ!!!」
ドラゴンは最後の力を振り絞り、火炎を放った。しかし、ライオンは火炎をものともせず、ドラゴンの首を噛み砕いた。ドラゴンは力尽き、地面へと倒れた。
「…やった…!」
レオは元の姿に戻り、地面に倒れ込んだ。マリーとカーシャはレオに駆け寄り、抱き起こした。
「レオさん、大丈夫? ラックもありがとう!」
「ああ…なんとか…」
レオは二人に笑顔を見せた。
しかし…レオたちが安堵したのも束の間だった。倒れたはずのドラゴンが、再び立ち上がったのだ。
「グルォォォォォ!!!」
ドラゴンは全身をマグマに包まれ、巨大な火竜へと姿を変えた。
「な、なんだ…!?」
レオたちは突然の事態に驚愕した。火竜は全身から炎を噴き出し、周囲を焼き尽くした。
「(くそっ! まだ生きていたか…!)」
レオは再び剣を構え、火竜に立ち向かった。マリーとカーシャも武器を構え、レオに加勢した。
「(今度は、どんな姿になれば…!)」
レオは百獣の王のスキルを発動しようとした。しかし、体が動かない。
「(…だめだ…!)」
レオは力尽きた。
その時、ラックがレオに駆け寄った。
「レオさん! 私の力を使ってください!」
ラックは小さな体から不思議な光を放ち始めた。
「(ラック…!?)」
レオは驚いた。ラックの光はレオの体に流れ込み、力を与えた。
「(この力…!)」
レオは再び百獣の王のスキルを発動した。
「百獣の王!!」
レオの体が、光に包まれた。光が収まると、そこに現れたのは、巨大な不死鳥だった。
「(みんなの力…! ありがとう!!)」
レオはマリーとカーシャの力、そしてラックの力、自身の百獣の王の力を合わせ、不死鳥へと変身した。不死鳥は空へと舞い上がり、灼熱の炎を吐き出した。炎は火竜を包み込み、焼き尽くした。今度こそ、火竜は完全に消滅した。
レオは元の姿に戻り、地面に倒れ込んだ。マリーとカーシャはレオに駆け寄り、抱き起こした。
「レオさん、大丈夫? ラックもありがとう!」
「ああ…なんとか…」
レオは二人に笑顔を見せた。




