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「君達は一つ、勘違いをしている」

 室内に散らばっていた木箱やレンガを組み、急誂えで用意された簡易舞台の上。急な招集にも関わらず欠けも無く集まってくれた魔道具達を見て、晶子は口元を引き攣らせていた。

「御使い様からのお話だって~」

「なになに? なんだろうねぇ~??」

「きっと女神様からの新たな御役目を伝えて下さるのよ!!」

(ちょ、ちょいちょい向けられる期待に満ちた視線が痛い……)

 ちらちらとこちらを窺ういくつもの視線に気まずさを感じて唇を噛みしめていると、ふと魔道具達の最後方に目がいった。

 部屋の出入り口に一番近い場所に、ラニアを筆頭に少数の魔道具が固まっている。相も変わらず笑みを絶やさずこちらを見つめているラニアの姿に、背筋を冷たいものが流れていった。

(あんなところに……うぅ、なんか知らんけど淀みの悪臭がここまで漂って来るんですが……ほんと何であの人、一切の悪意・敵意が無いんだろう。謎過ぎてマジで怖いんやが……)

 意図の見えないラニアの笑顔に、どうやればたった一体でこんなにも強烈な臭いをさせれるのかと思った晶子。

 だがよくよくその根源を辿ってみれば、どうやら彼女の周囲にいる魔道具達からも淀みが漏れ出ているようだった。

(のわりに、ラニアと一緒でえらく好意的と言うか……崇拝的??)

 じっと晶子だけを見ている複数の眼差しから感じ取れるのは、悪感情とは真反対なもの。神を崇めているかのような、何かを期待するようなそれらに、晶子はただただ困惑するしかない。

(少なくとも、あたしの事を妨害しようとしてるとかじゃないみたい。淀みは気になるけど、邪魔してこないならちょっと様子見してみよう。警戒だけは怠らずに)

 用心に越したことは無いが、今最優先なのは元研究所編のシナリオを無事にハッピーエンドへと向かわせることだ。

「御使い殿」

 ラニア達の動向にはより一層注意を向けようと決めた晶子の思考が、後ろからかけられた声によって現実に引き戻される。

 顔だけで振り返れば、精悍な顔立ちをした壮年の男性が、やや疲れた表情で真後ろに立っていた。彼以外にも、晶子の後ろに控えるようにして大人の男女数人が、困ったようなうんざりしたような顔をしていた。

 この男性、WtRs内でもNPCとして登場していた人物であり、研究所において人間側のまとめ役も務めている存在だ。

(てっきりゲームの時みたいな会話イベントっぽいことが起きるかと思ったけど、想像以上にすんなり女神の使者だって信じてくれた上に、ラニア達と同じで思ったより友好的なのはびっくり何だけど)

 元研究所編のシナリオにおいて人間達と魔道具達、双方の好感度の上下はシナリオの結末に直接関わってくる。

 特に目の前の男性と初めて対面した際に起きる会話イベントでは、人間側の好感度の変化が一際大きいため、ここで選択を失敗すると後々取返しが付かなくなる事が多かった。

 かくいう晶子も初見時から三度くらいやらかしているので、彼がその男性だと知ったときは口元が引き攣ってしまった。

(名前なしのモブNPCって、一部を除いて顔グラ無いから初見じゃぱっと判別出来ないんよね……人間なんか特に、同じの使い回してるとことかあったから……でも話がトントン拍子で進んで行くのは助かったや。それが果たして良い事かは分からないけど……)

「どうか、お願い致します」

「ああまあ、うん。やるだけやってみる、けど……」

 眼前に集った多くの魔道具達に改めて目を向けて、渋顔になる。晶子はこれから、この男性他、研究所に浚われここで世話を焼かれている人間達からの頼みで魔道具達にある事実を告げねばならなかった。

(魔道具達が女神を信仰……というか、自分達に御役目を与えてくれる上位存在直属の御使いになら、空回る魔道具達を抑えてもらえるのではって事らしいけど……)

 場合によっては魔道具達の心に多大なダメージを与えるかもしれないその矢面に、『女神の御使い』だからという理由で立たされてしまったのだ。

(うぅ……ゲームしてた時からちょいちょい魔道具達の言動に「違う、そうじゃない!!」ってツッコミを入れてはいたけど、いざ言わなきゃいけなくなると気が重い……魔道具達の数がこんな多いのは予想してないじゃんかぁ)

 ゲーム内で登場した魔道具達の総数は、会話の無い個体を含めて精々ニ十体程度。しかし、今晶子の前に集まっているのはその倍以上だ。

(会社のプレゼンである程度慣れてるとは言え……なんでこんな事に……)

 なんだか痛み始めている気がしている胃を押さえながら、晶子は内心白目をむきたいのを必死に堪えてなぜこんな状況になったのかと頭を抱えたくなる。

(はぁ、これもハッピーエンドの為。最悪な結末を回避する為に、ここにいる人間達と魔道具達の間を取り持たないと)

「お願いしていた物は?」

「えぇ、こちらに」

 晶子が一言尋ねれば、男性は少し草臥れてしまっているズボンのポケットからある物を取り出した。そうして差し出されたのは、サファイアにエメラルド、翡翠といった宝石がバランスよく配置され、中心には巨大なルビーが鎮座しているブローチだ。

「それにしても、なぜこんな物を? 彼らに渡すには数もありませんし、何より不要だと思うのですが……」

「ちょっとやりたい事があるので。それに、この一個で十分ですよ」

 そう言って、晶子は渡されたブローチを握り締める。

「というか言い出したあたしが言うのも今更なんですけど、よくこんなピンポイントなもん持ってましたね?」

「ふふ、実は私、以前は宝石関係の装飾品を扱うディーラーでして」

(は~ん? つまりあれか、帝都のフォルさんみたいな感じか)

 男性の語り口から大まかな予想を付けた晶子は、それならばこんな物を持っていても可笑しくは無いかと思う。

「……いや? それにしたって可笑しくない? なんでここに持ち込んでるの??」

「実は……色々と訳あって僅かばかりの荷物だけ渡されて勤め先を追い出されてしまいまして。途方に暮れて彷徨っていた所を、彼らによって連れてこられましてね」

 曰く、このブローチも勤め先を解雇される際に退職金代わりに渡された物の一部だったのだとか。

「待ってそれ何年務めてたの? 解雇理由は??」

「え? えぇと、大体二十年程でしょうか……解雇の理由は、店主のドラ……んんっ、息子が跡目を継ぎたいとかで、私は邪魔だと」

 しかも両手で抱えきれる程度の荷物しか持ち出す事を許されなかったらしく、魔道具達に攫われていなければ野垂れ死んでいたかも知れないとまで告げられ、晶子は自身の蟀谷に青筋が浮かんだのが分かった。

「何やそれ完全なブラック店舗やないかふざけんないずれ見つけ出して店主とバカ息子ぶっ飛ばす!!」

「お、おぉ落ち着いて……!!」

 ぎりぎりと歯ぎしりしながらどこにいるかも知らない店主親子に中指を立てて見せれば、男性は馬を落ち着かせるようにどうどうと晶子を諫めた。

「もう過去の事ですから、気にしておりませんよ。今は前よりもずっと充実した日々を送らせてもらってるんです。こんなにも穏やかな生活、昔では考えられませんでしたから」

 そう笑う男性の表情は酷く穏やかで、決してお世辞から言っているわけでは無いと分かる。

「それにしたってよそんなブラックな企業やめて正解だから良かったねここにこれて!!」

「ぶ、ぶらっく? が何かは分かりませんが……貴方様の言う通り、私は運が良かった。私以外の者も皆、この場所に来れた事は幸運以外の何物でもない……だからこそ、彼等とは良好な関係を築いていきたいのです。これからもね」

 男性の呟く様な言葉が聞こえていたらしく、他の男女も同意見だと頷いた。

 それを見た晶子はゲーム内での人間達の様子を思い出し、現状があれよりも大分マシだと認識を新たにする。

(WtRsじゃ、そもそも人間達から警戒され過ぎてほぼほぼ会話出来なかったからね。それにこの人との初回の会話選択をミスると、以降は他のモブの人とは完全に話せなくなるし、結果的に人間達との対立を助長する事になるなんて初見殺しのトラップが過ぎんのよ)

 尚、前述している選択肢のチャンスは十回ほどあるのだが、選んだ答えの比率によってルート分岐に大きく影響を与える事になっていた。

(この世界ではあんな事にならないよう、何が何でも魔道具達と人間達の関係を改善しないと!!)

「おっほん!!」

 男性から魔道具達に向き直った晶子がわざとらしく咳払いをすれば、騒がしかった室内が一気に静まり返った。

「っ……今日、集まってもったのは他でもない。諸君に話をしたかったからだ」

 一斉に向けられる視線に肩が少し跳ねたが、それを態度には出さないように注意して晶子は改めて語りだす。

「諸君は良くやっている。ここには多くの人間達が居るが、その一人ひとりに真摯に向き合い、世話を焼き、共に暮らしていこうと努力している。実際、人間達の多くは君達に感謝している」

 演説をしながら振り返れば、舞台後方で控えていた数名の人間達と目が合い、各々それはそうだとばかりにうんうんと頷いていた。

「おぉ~↑! 人間達に認められているという事ですなぁ~↑!!」

「Ureshii Hanashi Denna!」

「我々はそのために作られているのですから、このくらい出来て当然ですわ」

 晶子の言葉と人間達の態度に純粋に喜びを露わにする者もいれば、少しすかした言動をしつつも嬉しさを隠せていない者もいる。

 それだけ、晶子の発言は人間の為にと作られた意思ある魔道具達にとって、なによりも喜ばしい事なのだろう。

(半分は人間と魔道具の合成体だけどね……もしかして無意識に自分がして欲しかった事をやってる可能性もワンチャン……あ、やめよ。今考えると沼る)

 わくわくと期待を露わにした無邪気な様子にほっこりしたものの、その裏に隠されているかもしれない闇を思ってスンッと表情が抜け落ちる。

「しかし、だ」

 そのままなんとか心を奮わせて粛々と、しかして彼らにとって最も衝撃的な真実を告げねばと声を張り上げた。祝いムードで賑わう室内が、一瞬で緊張と静寂に包まれる。

「君達は一つ、勘違いをしている」

「かんちがい……?」

 不安そうに首を傾げるブリキの人形に、晶子は沈黙したまま首を縦に振った。

「確かに、世話を焼いてもらわねばならない者はいる。だが、全ての人間が必ずしも世話を必要としている訳ではないのだ」

(いや、後ろの人達。うんうん頷かないで、もっと主張してちょ!!)

 後ろで肯定する複数の気配を感じ、晶子は何とも言えない気持ちになる。が、長年ここで魔道具達のお世話になっている彼等からすれば、空回っていても一生懸命にこちらを想って行動をしてくれている存在に対し、あまり強く言えないのだろう。

「キサマら!! ぼくちゃんはこうきなキゾクだから、これからもてーちょうにうやまえ!! そしておせわすることをキョカしてやる!!」

「はいはい、坊ちゃんは向こうで遊びましょうね~」

(お疲れ様です乳母さん……)

 傲慢な態度を隠さないふくよかな少年を颯爽と連れて行く熟年女性に、晶子は心の中で労いの言葉をかけた。

 今しがた引き摺られていった子供は、元魔道具研究所編にて登場する『傲慢な少年』というNPCの元となったであろう人物だ。

(ぱっとみはまあまあ普通、の……普通……ふつうか?? まあ普通としとこう。普通のクソガキだけど、油断は出来ないよね。ここはゲームと違うんだから)

 シナリオのシステム上、ゲーム内の傲慢な少年は一種の進捗確認用の装置になっているらしく、状況に応じて話しかける主人公に対する態度が変化していくようになっていた。

(クソガキのままなルートの時は心底ムカついたけど、改心したら結構礼儀正しい少年になるから憎めないんよなぁ……あの子の両親、南の海域にある港町の豪商で邸宅を留守にしがちだって言ってたし、構ってもらえない寂しさから捻くれちゃって)

 この話も改心ルートで少年の口から直々に聞かせてもらえるようになる。

(っと、今はこっちに集中、集中!)

「君達は人間達の生活に必要以上に干渉し、生活を脅かしている。君達が良かれと思ってやっている事は、場合によっては……いや、大半の人間達から傍迷惑な行動だと認識されてしまっているのだ!」

 晶子がそう言い切った瞬間、室内は魔道具達の悲鳴やらなにやらで一気に騒がしくなった。

「そ、そんなばかなぁ!? 我々のやっている事が間違っているのであ~りますかぁ↑!?」

「Sonna Sesshouna!?」

「いじわる言わないで……? 困っちゃいますわ……」

 頭を抱えて嘆く者や、備え付けられているアイテムを振り回して困惑する者、悲壮感を露わにして絶望する者など多種多様に混乱する魔道具達に、晶子の胸が痛む。

 だが残念ながら、晶子が言った言葉に間違いは無く、要らぬ気遣いや余計なお世話で迷惑している人間がいるのが事実なのだ。

 ちらりと後ろを振り返れば、悲しむ魔道具達の声を聞いて切なそうに顔を歪ませる人間達の姿があった。

 彼らも本心では分かっているのだ。魔道具達が善意から行動し、己の役割を果たそうとしているだけなのだと。

(けど、このままじゃいずれ取り返しのつかない決裂が起きてしまう。そうなる前に、まずは魔道具達に人間達への触れ合い方とか、どういった事が迷惑になってしまうのかを叩きこまないと)

 晶子がこんな壇上に立って説教臭い事をしているのは、偏にこの物語をハッピーエンドへと導く為だ。

「良く聞け、魔道具達よ」

 その騒めきも、晶子が声を上げればすぐに静まる。

「人は与えられたものを甘受し続けていると、やがて自主性が薄れ、考える事を放棄し、生きる気力すらも無くしていく。誰かに縛られ続ければ、それを当たり前と思い正常な判断が出来なくなっていく! 今! この研究所内にいる人間達は!! 魔道具達に世話をしてもらわなければ、何もできない、何も考えられない愚鈍と同じになっていっている!! それは果たして、良い事か!? ただただ惰性に日々を過ごし、与えられるものを与えられただけ甘受する生活に、果たして真に人としての生と幸福を感じる事が出来ると言えるのか!?」

(ちょーっと大袈裟に、というか過分に言い過ぎてるかな!? てか自分でも何が言いたいのか分からなくなってきてない? 大丈夫?? で、でも、さっき後ろのおじちゃんから『ありえないくらい大袈裟に大見得切って欲しい』って言われたし、良いよね? ね!? なんも問題ないよね!?)

 当然ながら、普通のOLだった晶子には多少のプレゼン経験はあれど、ここまで大々的に宣教するような事はしたことが無い。

 いくら頼まれたからといえど、明らかに過分な事を言っている自覚がある晶子の心の内は冷や汗が止まらない状態だった。

(こ、こうなったらもう勢いで圧していくしかねぇ!!)

 表情が顔に出ないよう気に掛けながら、晶子は改めて魔道具達を見る。

「衣食住があれば、人々は生きていけるかもしれない。だが、それだけでは空虚な心は埋められない。ここにいる人間達は、地上に居場所がない所を君達が連れて来た者ばかりと聞く。そんな彼らにとって最も必要な物こそ、そういった心の隙間を埋め、拠り所となってくれるものなのでは無いか? だがどうだ。君達のそれはあまりにお粗末だ」

 実際、人間達を世話する魔道具達の行動は、彼らの事を考えているというよりも己の欲求を満たす為の自己満足に当たる部分が強い。

「人間を世話するのが魔道具の役割であり、人々の喜びこそ至上だと君達は言うが、果たして今の君達がそれをこなせていると言えるのか!? 残念ながら、あたしはそうは思わない! 今の君達は、ただただ己の目的を達成する為に人間を利用しているだけ。それは女神が望んだ事か? 人間を愛し、己が手元から逃がしたくないと世界を管理までした女神が君達に示した答えか? 否、否いなイナ!! 否である!!」

 ビリビリと、晶子の強い否定の言葉が空間を揺らす。キッと睨みつけるように魔道具達を見下げれば、誰も彼もが息を呑んだように怯えた動作を見せる。

 その姿はさながら、強者の威圧に恐れる人間のようだった。

「女神から告げられた君達の役割は、そんな自己満足と自己中心的なものでは無いはずだ! かの其が汝らに求めたのは、居場所を、行き場を失い彷徨う孤独者を導き安寧と平穏を与える事。それを私利私欲の為に使うとは何事か!!」

「で、ですが、この施設で出会った者と家庭を持ち、新たな家族をもうけた人間達も居るのですよ?」

 そう晶子に反論したのは、研究所に暮らす魔道具や人間達の相談役であり、知識豊富な梟型の魔道具だった。

「居場所の無い者ゆえに孤独だと言うのならば、彼らは既に孤独ではありませぬ。こうして彼らが新たな人生を歩む事が出来たのもひとえに、我々がここに招き、傍で支え続けたからであって……」

「笑止!!」

 晶子の鋭い声が響き、同時に握り込んだブローチが瞬く間に再編される。

 掌に収まるサイズだったブローチは、トップにルビーが輝くエメラルドとサファイア、翡翠が渦を巻くように埋め込まれた杖に姿を変え、晶子の手の中で圧倒的な存在感を示していた。

「その傲慢こそ、君達が人間を見下し、都合の良いように利用しようとしているという何よりの証! 真に尽くす者とは、決して驕らず、自身の利も欲も無くただ只管に他者の為に奉仕する者の事を指すのだ!」

 ドンッと杖を床に突き立てれば、梟は小さく悲鳴を零して沈黙する。他の魔道具達も、晶子から漏れ出る荒々しいマナに気圧されているようで、誰も彼も口を噤んだままだ。

「だが、君達の行いによって救われた者がいるのも事実」

 怯える小型の魔道具達とそれらを守るようにして前に出る大型の魔道具達に、晶子は溜息を吐きながら苦笑する。

「君達が彼等を傷付けるつもりがない事は、あたしも彼等も分かってる。けれど、やり方が強引すぎて、人間の彼等には少々重荷になっている事は否定しようが無いんだ」

「で、であれば、我々はどうすればいいのであ~↑りますか??」

 肩を竦めて続ける晶子に、シュトゥルム卿が困惑を浮かべたまま問いかけてくる。

「なに、簡単な事さ。これから君達全員に、人間の事を一から百まで叩きこむ!! このあたし直々にね!!」

 杖を魔道具達に差し向けながら、晶子は自信満々ににやりと笑って見せた。

次回更新は、11/14(金)予定です。

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