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「……っ見つけた!!」

「さあ、行け! 《潜む者(エンヴィスネーク)》!! 全てを深淵に呑み込め!!」

 未來の号令で、影で出来た二体の大蛇が飛び掛かって来る。瞬時に反応した鑪が斬り伏せると、黒い蛇は黒煙を上げながら消滅した。

 しかし、蛇は未來の足元の影から湯水のように溢れ出し、漆黒の濁流となって押し寄せる。影から生み出される蛇の大きさは様々で、鑪を丸呑み出来そうなものもいれば、細い紐のようなものもいた。

(どうする……どうする!? まさか未來さんが敵になるなんて想定もしてなかった……!! 落ち着け、落ち着け晶子……焦ってたら良い案も浮かばないだろ!!)

 鑪の脇を抜けてくる小物を何とか倒していた晶子であるが、未來が敵対したという状況が想像以上にショックだったらしい。思考が纏まらない自身の頭に、だんだんと焦りと苛立ちを募らせていく。

 次から次へと出現する蛇の数はどんどんと増えていて、この通路が黒に埋め尽くされるのも時間の問題だった。

(このまま戦っていても、こちらが消耗する一方なのは明確……何か、何か無い!?)

「どうすんだ晶子!?」

「ちょっと待って! 今必死に考えっうわっ!?」

 急かすアルベートに反論しようと晶子が反論した時、急にぐいっと腕を引かれる。

「皆様! こっちです!!」

 そう言って、スーフェが晶子の腕を掴んだまま走り出した。引っ張られる晶子と、必死に走るアルベート、殿(しんがり)で《潜む者》を適度に往なしながら追いかける鑪が続き、一同はどんどん通路の奥へと進んで行く。

「お、お姫ちゃん! こっちの道から入口に続く道でもあるの!?」

「いえ、入口への道は、あの蛇のモンスターの後ろにしかありません!」

「はぁ!? じゃあ何でこっちに走ってんだ!? こっちにどっか、外に繋がるとこでもあるのかよ!?」

 今の所、晶子達が分かっている地下通路への進入箇所は、墓場からの入口か、城の倉庫へ続く出口しかない。だが、出口側はダイアナとの戦闘によって塞がれ、入口側は未來と《潜む者》の真後ろにある為に進む事は不可能。

 必然的に通路の奥へと追い込まれる形になってしまう訳であるが、晶子やアルベートにはそこがどんな場所なのかとんと見当が付かない。

 このままでは行き止まりに追い込まれてしまうのではと晶子は不安になる。それを払拭するように、腕を強く握って走り続けるスーフェが力強い言葉でこう続けた。

「ですが、この奥に、天井から光が漏れている空間があった筈です! 差し込む日の光が神秘的で、度々足を運んでいたのを思い出しました!!」

 聞けば、そこはこの地下通路の中で最も奥まった所にある、広場のような空間なのだという。空から注ぐ光と立地からして、そこは地下通路で唯一帝都外に存在する場所らしかった。

「この光が差し込む場所から抜け出せば、国の外へ行けるのでは、なんて考えた事もありました。でも、もう何年とあの場所へ行っていません。もしかしたら、私の勘違いだったのかもしれません。だとしても、僅かでも可能性があるのなら……!!」

 力強く言い切ったスーフェの背中に、晶子は静かに息を呑む。入り組んだ地下通路を迷い無く進み続ける少女の背中からは、先程までの弱々しさは感じられない。自分よりも頭一つ分低いスーフェが、とても頼もしく見えた。

 彼女を支える筈が、逆に支えられていると気付いた晶子は、フッと苦笑を零す。

(さっきと立場逆転しちゃったや……今のお姫ちゃんにはあたし、ううん。あたし達しかいないんだから、もっとしっかりしないと)

 晶子が気持ちを切り替えようと前を向くと、一瞬だけこちらを振り向いたスーフェと目が合った。笑いながら頷けば彼女も笑顔を返し、走るスピードが上がる。

「ちょ、おい俺様を置いてくなよ~!! どわっ!?」

「失礼する」

 それによって遅れはじめたアルベートが情けない声を出すも、最後尾にいた鑪が回収してくれたらしい。肩越しに後ろを見れば、彼は鑪によっていつぞやのように小脇に抱えられていた。釣り目形になったオレンジ色の目が、自身の扱い方への不服を訴えている。

「俺様は荷物じゃねーんだけどな!?」

「アルベート、手足短いんだから仕方ないじゃん!」

「じゃかぁしぃ!! 手足が短くて悪かったなこのやろー!!」

 馬鹿にしたつもりは無かったのだが、晶子の言葉が癪に触ったのだろう。犬が威嚇をするように反論するアルベートに、なんだか肩の力が抜けてしまう晶子だった。

 そんなくだらない会話をしている間にも、晶子達はどんどん通路の奥深くへと入り込んでいく。しかも、敵は依然つかず離れずな距離で晶子達に迫って来ており、何時追い付かれてもおかしくない。

「こうなりゃあの手を使うしかねぇ! 鑪! アイオラ乗せてるのとは反対の肩に乗せろ!!」

「ふむ? 相分かった」

 鑪は首を傾げつつも、アルベートを自身の肩にまで持ち上げる。速度を落とさず走る鑪の肩でちょうどいい踏ん張りどころを見つけたアルベートは、後ろの蛇を睨みつけると。

「食らいやがれ! ホーリービーム!!」

(なんやその厨二っぽい技は!?)

 聞いた事の無い秘技名を叫んで、アルベートが技を発動した——が、大きな音がする事もなく、攻撃的なレーザーも発射され無かった。代わりに起きたのは、目も眩む程に強烈な光。

(いや、物凄く眩しいフラッシュライトじゃねーか!! てかめっちゃ眩しっ!?)

 好奇心からアルベートの方を見ていたせいで、晶子は諸に閃光の影響を受けてしまう。だが、それは敵も同じらしかった。

 光が溢れたのとほぼ同時、背後から老若男女複数の声が混ざり合ったような悲鳴が轟く。ドスンッ、ドンッと何かにぶつかる音がして、地面が何度も大きく揺れた。

「奴等、どうやら強い光が嫌いなようであるな。暴れ狂っておる」

(《潜む者》……なるほど、淀みに潜んでる先兵っぽい存在なのかな? だったら、明るい光が嫌いってのも分かる気がする)

 感心した様子で呟いた鑪の言葉にそんな考察をしながら、だいぶマシになった目で後方を確認する。苦しそうな《潜む者》が数匹絡み合うようにのた打ち回っており、こちらとの距離はどんどんと開いていった。

「どうよ、俺様渾身の必殺技は!」

「名前負け感凄いけどね」

「にゃにおう!?」

 どんな凄い技が飛び出すのかと期待していただけに、実際に発動されたのは強烈な光を浴びせるだけという単純なモノ。アルベートの機転に助けられたとはいえ、WtRs超絶やり込みガチ勢の晶子から見た彼の隠し玉はあまりにも普通過ぎた。

(もっとこう、ドッカーンって相手をぶっ放す技が出るかと思ったのに……)

(こんな場所でそんなもんぶっ放したら、この地下空間丸ごと沈んじまうわ!!)

(あっ、そっか。てか、何時の間にそんな技習得してたの?)

(今さっき、女神とリンクしてな! アイツから教えて貰ったんだ!)

 脳内回線を開いてアルベートに尋ねれば、まさかの直近で習得した技だと言う。あの土壇場でよく使えたなと変に感心しながら、晶子は心の中で女神に「ナイス!」と喝采を送った。

 体感にして約十分——実際はもっと短い時間だったかもしれないが——、先導していたスーフェが長い直線通路の先を見てハッと声を上げる。

「!! 到着しました、ここです!」

 そう彼女が言ったのとほぼ同時、晶子達が勢いを殺さず飛び込んだのは、直径二十m、高さ十五m程の広さをした何もない広場だった。

 冷え冷えとした空気が漂っているそこは薄暗いが、天井の中心あたりから差し込む光が唯一の光源となって周囲をほんのりと照らしている。

(ここが、地下広場……確かに上から光は零れてるけど……)

 なんとか無事に目的地へ到達出来たと安堵したのも束の間、晶子は頭を抱える事になった。スーフェの言っていた日の光が差し込む隙間は、確かに存在はした。

「あー……まあ、『天井から漏れてる』って所で気付いて無かったあたしもあたしだけど……届かないね?」

「だな……」

「うむ……」

 天井を見上げて、遠い目をする晶子にアルベートと鑪が同意する。その隙間があったのは、はるか上空の天井だったからだ。

 武人として鍛えている鑪の脚力なら届くかも知れないが、ここにいる全員を抱えてこの高さを飛び上がるのは流石の彼でも無理だろう。

「あわわ……まさか、こんなに高い所にあったなんて……!! ど、どうしましょう、私ったら、何でこんな事にも気づいていなかったのかしら!?」

(おおう、お姫ちゃんめっちゃ動揺しとる。うん、まあね、子供の頃の記憶って都合よく美化されてたりするよね?)

 頭を抱えて天井を見上げているスーフェに、気持ちは分かると晶子は苦笑した。

(けど、このままじゃ《潜む者》に追いつかれちゃう……まだだいぶ後ろの方にいるみたいだけど……)

 後方からじわじわと近づいてくる淀みの気配に、悠長な事は言ってられないと別の方法を考える。

(って言っても、退路は断たれてるし、頼みの綱だった隙間は遥か上空……は言い過ぎか……いやいやそんなアホな事言ってる場合じゃないでしょ!!)

「……む? 晶子、アルベート、光の差し込む地を見よ」

「ん? ……おいおい、こんな偶然あって良いのかよ!」

 鑪に言われて視線を落としたのは、天から降り注ぐ光がスポットライトのように照らしている地面の一角。

 こんもりと盛り上がった土の山と、そこから生えた物言わぬ結晶が、日光によって柔らかく煌めいていた。

「ゆ、ユニクラスフラワー!? こんなマナがカッスカスな地下空間のど真ん中に!?」

 驚愕に目を丸くして叫んでしまったが、無理もない。視線の先にあったのは、紛れも無いユニクラスフラワーの子株だ。しかし、これまで見た花達とは違って茎に当たる部位が曲がり、蕾が垂れて(しお)れた状態になっている。

「これあれか? 上にあった花が、天井に亀裂が出来た時に落ちてきたって事か?」

「種だけで無く、植わっていた土ごと落下したようだ。だがそのおかげもあり、あの花はまだ生きているのだろう」

 天井とユニクラスフラワーを交互に見ていたアルベートに、鑪が顎に手を当てながら話し出す。

「ユニクラスフラワーはマナが潤沢な土地でのみ育つと言ったが、それは花の成長に膨大な量のマナが必要だからである。それ故に、本来であれば、このようなマナが不十分な地下空間で開花する事は出来ない」

「……そっか、少ない量とはいえ、元々はマナを豊富に含んだ土。花を咲かせるまではいかなくても、辛うじて蕾を維持出来る程度のマナは残ってたんだ!」

 話を聞いて花が存在する理由を理解した晶子が手を打てば、鑪はその通りだと言うように頷いた。

「加えて僅かではあるが、太陽光を浴びる事が出来ていた事で、ごく少量のマナを得て緩やかと成長していたのでろう。成長段階を見る限り、花が咲く最終段階へと至ってはいるが、開花に必要マナが足りずに(しお)れているように見えるのだろう」

 鑪の話の通りならば、晶子がマナを注げばすぐに花は咲くだろう。その時、突然ドンッと言う衝撃が一同を襲い、晶子はバランスを崩して尻もちをついた。

「いったた、今の何……?」

「……先程と比べ物にならぬ数と勢いの気配が、こちらに向かってきておる」

「え!? いつの間に!?」

 ばっと広場の入口を振り返れば、確かにこちらに向かって来る多数の気配を感じる。それも、鉄砲水ようなスピードで。

「晶子! 早く花咲かせろ!!」

「う、うん!!」

 かなり危機的な状況に陥っているのがアルベートにも分かったようで、花を指さして急かしてきた。呆けてしまっていた晶子も彼の焦った声にハッとして返事をすると、ユニクラスフラワーへと走り出す。

 アルベート、スーフェ、鑪が続いて駆け出し、花の側に辿り着いた晶子が屈んで手を翳した瞬間、広場の入口を崩しながら黒い蛇の群れが侵入してきた。

 だが十匹以上の巨大な体が同時にそこを潜ろうとした関係で、《潜む者》達は渋滞を起こしてしまったようだ。

「アイツら、入口で詰まってやがる。急げ晶子!」

「ちょっと焦らせないで!!」

(太陽の光と土からのマナがあったとは言え、蕾を維持するので精一杯だったんだ。足りない分を補おうとして、体中のマナを根こそぎ持っていこうとしてる……!)

 風前の灯火と言っても過言ではない状態のユニクラスフラワーからすれば、惜しみなくマナを注いでくれる晶子は肥料も同然。花を咲かせる為、己の存在を維持する為に必要なマナを貪欲に吸い上げようとしてくる。

 そのお蔭もあってか、今にも枯れてしまいそうだった花は徐々に元気を取り戻し、遂に開花するに至ったのだった。

「やっ……た……」

「その調子でハウスに直行だ!!」

「分かっ、てる!!」

 思った以上にマナを吸われて疲労困憊な晶子だったが、背後から聞こえてくるミシミシと軋む音に限界を感じ、すぐ意識を集中し始める。

 脳裏に世界地図が浮かび上がるも、疲れ切った体と耳障りな音のせいで注意力が散漫してしまい、ハウスの座標を上手く掴めない。

(落ち着けあたし! ハウスの位置は分かってるんだから、落ち着いて狙いを定めて……)

 額から流れ落ちる汗を拭う事もせず、ハウスへと帰りたい一心で地図の上に親花のマークを探す。

「……っ見つけた!!」

 ようやくハウスを見つけた晶子は、目標を見失わない内にワープ先を指定。後は衝動のままに側で待機していたスーフェの腕をとって引き寄せ、いつでも武器を抜けるように構えている鑪の(すね)を掴んだ。

 屈んでいる状態の晶子では背の高い鑪の腕まで届かない。だから晶子は、咄嗟の判断で届く範囲にあった足に手を伸ばしたのである。

「きゃっ!? お、お姉様!?」

「む!?」

「アルベートッ!!」

「おう!!」

 状況に焦っているのもあって謝る余裕も無い晶子は、驚く二人を無視してアルベートを呼ぶ。彼は心得たと頷くと、鑪を掴んでいる晶子の腕に飛び乗った。

 赤銅製ミニゴーレムの重量に一瞬だけ顔を(しか)めたが、全員がワープ範囲内にいる事を素早く確認するとすぐさま発動させた。

(よしっ、これで一安心)

「ダ、ダメですっ、モンスターが侵入して来ます……!!」

 キラキラと輝く体に少し安堵していた時、小さな入口を無理矢理破壊して雪崩れ込んできた《潜む者》の群れに、スーフェが悲鳴のような声を上げた。

 大木のような胴を持つ二匹の蛇が大口を開け、一同を飲み込もうと飛び掛かって来る。もう駄目だ、と諦めたその時。

「っ、まぶ、し……うわぁああああ!?」

「きゃあぁ!?」

「うぉお!?」

 視界が真っ白に染まったかと思えば体が宙に放りだされ、油断していた晶子、アルベート、スーフェは受け身を取れずに落下した。

「ふっ、皆、無事……では、なさそうであるな」

 唯一、見事な体幹で華麗な着地を決めた鑪が、心配げな表情を浮かべて地面で伸びている晶子達に声をかける。

「ぐふっ……流石、鑪さん。冷静沈着で状況判断に優れてるだけあって、咄嗟の事にもすぐ対応……出来る男は違いますね……」

「晶子、お主案外、平気そうであるな」

 右手だけを上げてサムズアップして見せる晶子に、呆れたように鑪が溜息を吐いた。

「なんで、ビミョーに高い所にワープしたんだよ……てか、何で俺様だけズレたとこに……」

「うぅ……お尻が痛いです……」

 アルベートはなぜか一人だけ親花に引っ掛かって宙ぶらりんになっており、スーフェはお尻から落ちて涙目になっている。

(うわぁ……アルベート、宙ぶらりんになってる……かわいそ……)

「哀れみの籠った目で見てんじゃねーよ!!」

「ごめんて」

 言葉にしていなかったのに視線だけで意味を理解したらしいアルベートが、目元を釣り上げて文句を口にした。

「《潜む者》が迫ってたから焦ってたのと、向こうの子株にマナを注いだ時、めっちゃ持ってかれたんだよね……」

「持ってかれたって、マナをか?」

「うん……たぶん、ホントにギリギリのマナで存在を維持してたみたいだし、それこそ御馳走が来たってくらいの感じだったのかも……」

「晶子、手を。いつまでも床に横たわっているのは、女子の体に良く無い」

 怠い体をなんとか起こし深く息を吐いた晶子に、鑪が手を差し伸べる。最推しからの突然な紳士的な対応(ファンサ)に、晶子は内心大フィーバーしていた。

(おあああああああああああああああああああ!! かっこいぃ~~~~~~~~~~!! やっぱ鑪さん推すしかないいやもう推してた最推しだわ最高ですありがとうございますぅ~~~~~~!!)

「……我は、泣く程の事をしてしまったのか?」

「いや、お前は悪くねぇよ。コイツがちょっと……情緒不安定なだけだから」

 困惑する鑪を、アルベートが何とも言いにくそうに擁護する。その言い草に失礼だなと思いつつもあながち間違いでも無い為、晶子は黙って鑪の手を取った。

「お姫ちゃん、大丈夫?」

「い、いたいですぅ……」

「わ、わーわー!? 泣かないでぇ~!?」

 本格的に泣き出してしまったスーフェを慰めながら、晶子は彼女を起こす。

「えっと、何とかハウスには戻って来れたみたいだね」

「おう、で。これからどうする?」

「……まずは、上に行こうか。アイオラ君は……まだ起きそうに無いね。彼はベッドに寝かせて、あたし達は何かお腹にいれながら、この後のプランについて話し合いしよう」

 アルベートからの指摘に、晶子はそう提案する。意見を聞こうと皆を見回すが、反対する者は誰もいなかった。

「じゃ、行こう」

 スーフェの手を引きながら、晶子達は今後の計画を立てる為にハウスへと戻っていく。

「……って、おぉーい!! 俺様を忘れていくなー!!」

「あっ!」

「あら」

「む」

 この後、鑪に頼んで持ち上げて貰った晶子が、きちんとアルベートを救出した。

次回更新は、7/5(金)予定です。

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