ダイエット・ラヂオ
ダイエット・ラジオ特別企画!
ジャンケン勝ったら十万円ゲット!
こちらはダイエット・ラジオ毎年、この日に行っている特別企画。
江月公園の階段三十段をジャンケンに勝った分だけ昇ってもらって、負けた分だけ下に下がる。
ジャンケンはグーで勝ったら『グリコ』の三段、チョキで勝ったら『チヨコレエト』の六段、パーで勝ったら『パイナツプル』の六段上がっていただく古式ゆかしいジャンケン・ゲーム。十回ジャンケンするあいだに全段登れたら、十万円!
さ~て、今年の幸運さんは――。
『プルルルル、プルルルルーー』
あ、通じました。もしもし、きこえますかー?
『わ! 通じた! 信じられない!』
こんにちはー。ラジオネームを教えてください。
『えーと、ともみです。いつもきいてます。信じられないです!』
ありがとうございます、ともみさん。
いまはどちらに?
『もちろん江月公園です!』
階段の前?
『階段の前です!』
よかったー。階段の前にいなかったら、失格でしたからねー。
じゃあ、さっそくジャンケンですね。行きますよ~。ジャンケン――。
『チョキ!』
パー!
おおー。
『やった!』
では、ともみさん。六段上ってください。
『はい! チ、ヨ、コ、レ、イ、ト。上りました』
じゃあ、次のジャンケンです。ジャンケン――。
『グー!』
チョキ!
うわあ、また、負けたー!
『やった!』
これでともみさんは九段上ったわけですね。あと二十一段。負けませんよ~。
ジャンケン――。
『チョキ!』
パー!
また、負けたー。まずいです。いま、プロデューサーから勝てって脅かされてます。
『じゃあ、上りますね。チ、ヨ、コ、レ、イ、ト』
ええー。まだ三回なのに、十五段。半分じゃないですか、やだー。
『うれしいです。ところで――』
じゃあ、次のジャンケン。いきますよー。ジャンケン――。
『パー!』
グー!
また、負けた―。じゃあ、ともみさん。六段上がってください。
『はい。パ、イ、ナ、ツ、プ、ル。あの――』
はい。なんですか?
『階段にいる人、もっとたくさんいると思ったんですけど、わたしひとりしかいなかったんですけどー?』
えっ、ホントですか? さびしー。ジャンケン――。
『パー』
グー!
また負けたー! うわ、社長まで来た。うう。わたし、降板させられるかも。
『あの、すいません?』
はい、階段を六段上ってください。
『あの――』
はい、ジャンケン――。
『パー』
グー!
うわあ、もうパーは来ないと思ってたのに! 階段を六段上ってください。
残りは、えーと、あ、もう、三十段上っちゃった!
すごい! ともみさんの勝ちです。
『あの』
はい、なんですか?
『スタッフの方がいないみたいですけど』
え? でも、神社、見えますよね?
『え? あ、はい』
そこでスタッフが十万円と一緒に待ってます。
『あの、祠のなかですか?』
はい。そうです。
『でも、神社のなかに入ってもいいんですか?』
大丈夫ですよ。そこに賞金十万円と特製Tシャツが待ってます!
入ってみました?
『はい。でも、誰もいないし、何も――え? なんか携帯電話が床にたくさん落ちてます。あ、ガラケーもたくさん。もっと古いのも』
じゃあ、ともみさん。上を見てもらえますか~?
『上? ひっ、あ、ぎゃあああああああ! バリバリ、グシャ! グシャ! グチョ、グチョ。ぶつん。プー、プー、プー』
餌ラヂオ、二十七周年、特別企画、ジャンケン勝ったら十万円ゲット!
餌づき公園からでした。
今年もよろしくお願いしますねー。ちゃお!