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XLILL  作者: 成瀬衣幌
1/2

FILE:00 Prologue

 2027年、日本やアメリカといった先進国合同で、月面に基地を設営した。人類初の快挙である。

 その後、人類は月面に次々と基地を建設。国連月面管理局により区画分けされ、日本は月面の2割をゲット。これは月面開発に大きな功績を残していたことと、当時の首相の活躍による。この首相は、外交が得意であった。

 2088年、宇宙から何らかの物体が飛来してきた。よくは分からないが、スペースデブリか何かだろう。みんな、そう思っていた。しかし、3日後、世界は透明なゲル状の物体に覆われた。ロンドンから覆われはじめ、物体飛来から12日目には全世界がゲルと化した。

 もちろん、人類は絶滅した。一部を除いて。一部というのは、月面にいた人たち、約六千万人、そして住処がゲルになる前に月に避難した二千万人の計八千万人(うち日本人は三千百八十万人)である。日本人は月面第一位の人口を誇る。それから、二位アメリカ、三位中国と続く。

 そして、月に移住してきた人類に、さらなる不幸が追い討ちをかける。ライバルの襲来である。その名前は、「アルデント」パスタの茹で具合みたいだが、それとはちがう。身長は3メートルほどで、横幅は70センチくらい。人のような形をしている。空も飛べるが、二足歩行もできる。で、何が恐ろしいのか。人を食べるのだ。むしろなんでも食べる、というのが正しいだろうか。建物も食べる。食べないのは自分と月ぐらいのものである。

この物語は、そんな生物と戦う人類の物語である。

 

2102年。月面居住地域JPN-XA-01-4区画。

 月面研究庁(LRA) 地下。

XLILLエクシリル-CENTER』と重々しく書かれた扉。私は、首からかけているICカードを扉右にある機械にタッチし、その後、自分の右手を機械に差し出す。[[CLEAR]]の文字が出た後、機械についている赤く光っていたLEDが緑に色を変える。扉は、開いた。

 と同時に、私のかけている眼鏡型ディスプレイが起動する。[[COMPLETE DISPLAY SYSTEM]]文字が浮かび上がった。

 私の目の前に、日立製作所謹製のスーパーコンピューターとディスプレイが並んだ空間が現れた。司令センターである。前には超大型の有機ELディスプレイが[[XLILL SYSTEM]]と表示している。フォントはHelveticaだろう。

 ここで、XLILLについて説明しよう。XLILLは、対アルデント用の人型戦闘装置である。体長3メートル。2094年に開発が日本政府、国連、日立製作所等により開始。2098年テストバージョン/『XLILL-00』が完成し、今年、正式版『XLILL-01』が導入された。なお、XLILLの存在は一般人に公開されているが、当月面研究庁、XLILL司令センターのことは明らかにされていない。今日は、その初号機のお披露目の日である。2102年04月11日。二ヶ月に一回月に来襲するアルデントは、今日、はじめてXLILL-01と戦う。


 


どうも、吉芝です。

いやーエヴァとFREEDOMを足して2で割ったような感じとなってしまいました。

まあ、この作品にはかなりの力を注ぐ予定ですので、

ご期待ください!

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