「二話 クズの出会い」
「イワユル屑オ」二話です。どうぞ
「二話 クズの出会い」
俺と彼女の出会いはここから始まった
(タッ!タッ!タッ!タッ!)
「ハァ…ハァ…」
「助けてください//」
俺はスマホから声のする方向へ顔を向けた
顔を向けた先には誰しもが可愛いと思ってしまうような美女が息づかいを荒くし、こちら見つめていた
(なんだこの子、クソ可愛えぇぇぇ//)
(てかっ今、助けてって言わなかったか?)
(え?俺に助けを求めてきた?どういう状況?)
「えっと、どうされました?」
(すかさず気遣いが出来る俺、かっけぇ)
「事情はあとで説明します、今、あの人に追われているんです」
彼女が指をさした先にはグラサンにスキンヘッド、黒ずくめのスーツを着た男が彼女を探しているようだった
(え?あれヤ〇ザじゃね?顔面に傷あるし)
(これ、俺もこいつといたら…)
「ごめんねぇ、今、忙しんだ~」
(そう、俺はクズなんだ、都合が悪くなったら逃げればいい!)
「それじゃ、失礼しまぁ…」
「いた!おい!待て!!」
「早く逃げましょう!」
女は俺の手を引っ張った
「えぇ!!なんで俺も⁉」
「いいから!」
(この女、無茶苦茶だな、顔はいいのに…)
数分後…
「ハァ…ハァ…、やっとまいたか…」
「ごめんなさい、巻き込んでしまって…」
「いえいえ、大丈夫ですよ。」
(全然大丈夫じゃねぇけどな)
「お聞きしたいのですが、何故あの人から逃げていたんですか?」
「実は…」