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5-2 似てるかもね



「いやあ、ちょうど一年ぶりかな。〈星の大魔導師〉殿」


 聖女というのは、あくまで古くから続く役職の名称に過ぎない。

 現に今は四人の聖女のうちの一人が男性で、まさに今、こうして大図書館を訪れている。


 立派な白髭の持ち主だった。いかにも気の良さそうな、佇んでいるだけで少し周囲が温まるような、そんな陽気の持ち主だった。


 かなりの高齢なのだろう、彼は腰をいたわるようにしながら、大図書館の応接室に腰を下ろす。ソファは「もうそんなところに腰を下ろしたら二度と立ち上がれん」と固辞して、もっと座面のしっかりした、木製の椅子の上に。


「びっくりしたよ。急に来たものだから」

「うむ。こちらもびっくりしておる。まさかこの年になって急用で使いに出なくちゃならん日が来るとはな」


 はは、と対面に座るユニスに向けて、聖女カドリオンは笑った。いやあ、と彼は続ける。


「〈二度と空には出会えない〉の一件から、驚くことばかりだとも。大図書館にも、あのときは滅多に訪れることもないと思っておったんだが」


 ここに来るまでの間に、クラハは聖女カドリオンに関する話を多少、ユニスから聞いていた。


 何でも、そもそもあの最高難度迷宮にユニスが派遣されたきっかけが、このカドリオンだそうなのである。


 調査に出した聖女リリリアの失踪。これをいかにするかと聖女の三人が相談し、その中でカドリオンが出した「魔法連盟に助けを頼む」という案が採用され、その役としてもっとも適任と見られたユニスが、あの中央の街に現れた。


「いやはや。大図書館にも〈星の大魔導師〉殿にも借りがあるからな。なかなか顔を出しにくいところだが、そうやって時間を置いているとますます足が遠のく。良い機会と言えば、良い機会だったのかもしれんな」


 クラハは、ユニスに「ついてきて~……」と言われたので、ソファの後ろに立って二人が会話を交わすのを見ている。こういう方のお相手をするのはユニスさんとしてはどうなんだろう、と余計なお世話で考えながら。人見知りとか、そういうのは大丈夫なんだろうか。それとも仕事モードに入っているから、平気で喋れるんだろうか。


「さて、」


 カドリオンの目が、こちらに向いた。


 ぐ、と思わずクラハは背筋を正す。


「そちらのお嬢さんにも、お名前をお訊ねてしてよろしいかな」

「く、」


 クラハと申します、と伝えれば、


「おお、あの! これはこれは。連日の滅王騒動、様々お力添えをいただいておるようで。挨拶が遅れて申し訳ない……」

「あ、ああいえ! そのままで結構です」


 腰を上げようとしたカドリオンを、クラハは慌てて制する。そうかな、とカドリオンもしつこくはしない。


 カドリオンの背後には、護衛騎士然としてニカナが控えている。

 ふっと目が合う。大丈夫、というようにニカナがこっそりと微笑む。口の横に手を当てて、唇の動きだけで、


 優しい人だから。


 クラハは、その言葉に少しだけ目で笑うことで答える。答えながらしかし、その微笑みには似合わないことも同時に、頭の中で考えている。


 ニカナ。

〈原庫〉におけるあの魔力暴走を、たったの一撃で止めてしまった彼女。


 アーリネイトがジルの代わりにと連れてきた彼女は、一体――


「こちらにおられるということは、〈星の大魔導師〉が信頼を置いているという認識でよろしいかな」


 カドリオンが言った。

 少しだけ、クラハは自分が緊張したのがわかった。けれどその緊張とは裏腹に、すぐさまユニスはこう答える。


「ああ。この場でなら、何を話してもらっても構わないよ」


 その言葉が嬉しいやら、もっと何か、強い思いを誘うやら。

 ほほ、とカドリオンはやわらかく笑った。


「いや失礼。この年になると、なかなか若い者同士の関係は測りかねるところがあるものでな。では遠慮なく、本題に入らせていただこう。ユニス博士には、もう一度お力を貸していただきたい」


 構わないけれど、と答えるユニスが困惑しているのが、クラハにも伝わってきた。


 気持ちは同じだった。今更の話だからだ。これまでも、ユニスは滅王に対抗するために様々な場所で尽力している。それを改めて、聖女の一人が大図書館まで訪れてまで申し出る何か。


 単刀直入に、カドリオンは告げた。



「予知した。大聖堂のある西の都に、大きな災いの気配がある」



 もちろん、クラハはユニスからカドリオンのプロフィールについても、多少のことは聞いていた。


 だから知っている。この世には『予知』と呼ばれる、今のところ魔法による原理説明のついていない不可思議な現象があり、魔法連盟に所属する魔導師たちを始めとして、「何かが起こる」という気配を感じ取ることができる人々がいるということ。


 その中でも、誰よりも早くにあの最高難度迷宮での『不吉の気配』を掴んだのは、彼、カドリオンであるということを。


「ひとまず、先に手続きの部分について話させてもらおう」


 カドリオンは語る。まず、正式な協力依頼を魔法連盟の方に出させてもらう。現在ユニスが抱えている大図書館のとりまとめについては、近く館長が戻るはずなので、そちらに引き継いでもらいたい。実を言うと、把握しているかもしれないが、先日の南の国の行政府との会議で館長と同席する機会があり、その際この点について調整が済んでいる。お互い若い者に仕事を任せている老いぼれ同士の褒め合いになって恐縮だが、館長も最近はなかなか働いているだろう。本当は、ウィラエ副館長やユニス博士にはもっと学術的な部分に注力できるような環境を整えてやりたいと嘆いていたがね。


「しかし大図書館の館長であれば、ユニス博士の仕事を引き継ぐに支障はあるまいと思うのだが、いかがかな」

「仰る通り、その点は問題ないと思う。では、具体的に僕に求めることについて聞かせてもらっていいかな」


 ふむ、とカドリオンは一息を吐いた。

 白髭を擦って、彼は、


「率直に言えば、ユニス博士には切り札になっていただきたい」

「それほど強烈な災いが来ると?」

「うむ。この『予知』というのも何ともあやふやで、人に期待されるほど便利なものでもないのだが……ことこのところ、妙にそれが鋭敏に働くようになった」


 脅かすのは趣味ではないが、とカドリオンは前置きしてから、


「〈二度と空には出会えない〉の一件にも勝るほどだ」

「……一応、訊ねておきたい」


 思わず息をのんだクラハの一方で、ユニスは毅然としていた。

 最初に会った頃のような余裕めいた態度で、彼はカドリオンに訊ねる。


「〈天土自在〉での一件との比較は可能かな」

「それができたら、一番よかったのだが。残念ながら、前回のものは察知できんでな」

「上位種の出現を危惧している?」


 ピン、と空気が張った気がした。

 流石は話が早いな、とカドリオンは呟く。


「そうなる。現状、外典魔獣上位種を相手に撃破記録があるのはユニス博士、あなただけだ。その力をお借りしたい」

「……なるほど」


 ぐ、とユニスは背もたれに体重を預けた。唇に指を寄せている。少し俯き気味になって、


「一応言っておくと、あの隕石を落とす魔法は、僕の力じゃ完全な制御はできない。単純に、街中なんかでは他の被害を軽減するなんて芸当はできないし、何より、〈銀の虹〉を相手にしたときも相性と状況が良かっただけだ。上位種が高速で移動するようなら、当てられるとは限らないよ」

「もちろん、承知の上だとも。しかし西の都には聖女ダヴィサもおる。被害の軽減は教会が一丸となればやりようはあるだろうし、当たる当たらないにしても、まずは的を射抜くに足る鋭さを備えた矢がなければ、そもそもその問題までは辿り着くこともない」


 じっと、ユニスは考え込んでいた。


 あまり、とクラハは彼を見ていた。悩むようなことでもないのではないか、と。


 カドリオンの言うことは筋が通っている。ユニスなら、そう考えることもなく引き受けるのではないかと、そう思っていた。


「もしも不安があるなら、」


 悩んでいるうちに。

 カドリオンが言葉を繋いだ。彼は髭の奥に笑みを作る。後ろを振り向く。


「教会としても、切り札を出させてもらおう」


 そして、ニカナを見た。


「え、」

「切り札?」


 ニカナは自分を指差す。ユニスが訊ねる。


「そのとおり」

 カドリオンが、頷く。


「何を隠そうニカナは、次の聖女候補の筆頭でね」


 頼めるかい、とやわらかい口調で。

 彼は、ニカナに訊ねた。





 大聖堂に、私室をもらった。

 その部屋の中でジルは、ぼんやりと考えていた。


 果たして一体この場所で、何が起こっているのかと。


 そこそこに見晴らしの良い部屋だ。大聖堂はさほど背の高い建物ではないけれど、三階に部屋を貰えたおかげで、少し遠くの中庭まで見下ろすことができる。この場所は、それほど閉鎖的な環境ではないらしい。今の朝方の時間帯であれば、礼拝の人々が列をなしているのも見ることができた。


 その中の一人、小さな子どもがこちらを見つける。

 手を振られて、振り返す。向こうが目一杯に笑うから、ジルも微笑んで返す。


 いまいち、と思う。

 いまいち、何が起こっているのかわからない。


 頭の中にある心配事は、次の三つだ。


 一、ここに来た目的。

 リリリアが聖女を辞めるという話はどうなるのか、ということ。


 二、ここに来てすぐに遭遇した問題。

 あの小さなか弱い魔獣は何が目的だったのか、ということ。


 三、それなりにいつものことな気がする、些細な引っ掛かり。

 魔獣を追いかけていった先のあの家は、一体どこに消えてしまったのか、ということ。


 大聖堂は昨日からずっと騒がしい。自分が来たときのあの静けさは何だったというのか。事件から一日も待たずして、今やこの眼下にも幾人もの騎士たちが出たり入ったり。開いた窓の隙間から流れ込んでくる秋の風ばかりが、場違いのように寂しい。


 遠く、落葉が夜露に濡れたような香りがする。


 よし、とジルは決めた。

 まずは、一つ目から取り掛かっていくとしよう。


 何事も初志貫徹だ。迷っているとろくなことがない。というわけで早速、多少の身支度を整える。今更リリリアが自分の見た目にどうこう言うこともない気がしたが、一応、礼儀として。


 部屋を出る。


 歩きながら、ジルは考えている。何せよ、自分ができるのは一つ目のことだけだ。二つ目のことは、今のところ自分の立場で教会のやり方にどうこう言うのも出しゃばりでしかないだろうし、何よりこの街に何があるのか、教会が取り得る対策にはどういったものがあるのかも全く知らないのだから、献策すらできない。そして三番目だってどうせ無理だ。振り返った瞬間にその場所がなくなっていたことなんて、実を言うとこれが初めてのことではないし、そのたびにもう二度とその場所には辿り着けなくなっていたし――


「おい。どこへ行くんだい少年」

「うお、」


 ぼむ、と柔らかい壁のようなものに当たった。

 あまり周りにある気配を気にしていなかった。が、多分気にしていてもこのぶつかったもののことはわからなかった。それは本当に、ただの柔らかい壁だったから。


 神聖魔法で、唐突に目の前に現れただけの。


 振り向くと、これから訪れるはずだった人がいた。


「人の家でうろちょろしないの。方向音痴なんだから」


 リリリア。

 言われたくない、とは思うが、何の反論もできない。





「ジルくんって足跡を辿ったりはできるんだから、もうちょっと頑張って匂いを頼りにしてみるとかいいんじゃない?」


 犬だと思われている気がする。

 リリリアの部屋の中だった。


 相も変わらず、ジルは「自分でやれ!」と目の前に置かれたティーポットと格闘する羽目になっている。香りはすごく良いので、ちゃんと淹れられたらものすごく美味しいのではないかという気がする。今日こそは、と意気込んで袖を捲る。


 捲っている場合ではないとはわかっているが、捲っている間に、どう切り出すのかを考えるつもりでいた。


「で、今日はどうしたの。やっぱり何か話し足りないことがあるな~と思って私を探してた?」


 その必要はなかった。

 大体、そのとおりのことを言い当てられたから。


「……俺、そんなにわかりやすいか?」

「人によるんじゃない? 私はかなりジルくんってわかりやすい性格してると思うけど」


 言い切られると、そうですか、と答えるほかない。


 茶葉はスプーン二杯にしてみた。確か前回は三杯入れて失敗したから。しかし、一がダメなら三、三がダメなら二、と簡単に答えが出せるほどこの世界は離散的な割り切りに優しいわけではなかった。何だかまだ濃いような、いや薄いのか? 毎回人の部屋で濃いお茶を淹れているのもどうなんだ、と考えながら、バレないようにこっそりとジルは紅茶を啜る。


「まあ、実際そのとおりで……」


 こうなったら、小細工を弄するよりも素直に伝えた方がいいと思った。


 前回はお話させていただいた結果、個人の選択というのであれば尊重するという結論に至ったのですが、その後アーリネイトさんとの会話を経て、果たして本当にリリリアさんがあの決断を本心から下したのか気になるようになってしまいまして……。


「はい。本心です」

「……そうですか」

「はい」


 じっと、見つめ合った。


 俺はもしかして話すのが下手なんだろうか。そんなことを思いながら、ジルはリリリアにじっと目を見られていた。完全に気圧しに来る目だったので、そのまま逸らすこともできずに固まる。


 そのうち、リリリアの方が飽きた。


「当ててみようかな。どうせジルくん、アーちゃんに『自分の功績を投げ捨てることに抵抗を感じないのか?』って訊かれて『全然感じないなあ』『あれっ? でもこれってみんながそうなるってことでもないよな』ってなって、急に不安になっちゃったんでしょ」

「……俺ってもしかして、考えてること全部口から出てるか?」

「私も別に、自分の功績とかはどうでもいいと思ってるから気にしなくていいよ。ていうか多分、ジルくんよりも私の方がそういうのどうでもいいと思ってるよ」


 別にねえ、とリリリアは言う。

 なぜか席を立つ。ぼふっ、とベッドに背中から倒れ込む。


「いて、」


 で、ちょっと顔を顰める。


 ジルも腰を浮かせた。


「大丈夫か?」

「大丈夫。さっきベッドに放っぽっちゃってた本が、腰に当たっただけ」


 そっか、と相槌を打つ。

 それから、ちょっと部屋の中を見回して、


「部屋にずっといるのも時間を持て余すかと思ったけど、そうでもないのか」

「まあね。歴史の本とか読んだりね」

「歴史?」

「歴史」

「ラスティエ教のか」

「まあ、そんな感じ。ところでいいの?」

「何が」

「どんどん話が逸れてるけど」


 確かに、と言われて思う。

 言われて思うが、しかし、


「でも、本心から『自分は聖女はやめるべきで、そのことも苦じゃない』って思ってるんだよな?」

「そう言われちゃうと、ジルくんとしては何も言えることがなくなっちゃう?」

「……うん」


 あはは、とリリリアは笑った。


「ジルくんって、説得とか交渉には全然向いてないよねえ。アーちゃんの人選ミスだ」

「期待に沿えず申し訳ない。口下手なんだ」

「ううん。自分に自信がないせいだよね」


 びっくりした。


 弾かれたように、というほどの勢いではない。それでもバツが悪くなって伏せ気味になっていた顔を上げる。リリリアの方を見る。


 彼女は、こちらを見てはいなかった。


「今の、言い過ぎた?」


 言い過ぎ、というか。


「いや……」


 どう受け止めたらいいのかわからなくて、困ってしまった。


 上手く相槌も打てない。そのまま戸惑っていると、ちょいちょい、とリリリアが寝転がったまま手招きをした。


「こっち来て」


 うん、と疑問符を浮かべながらジルは言われた通りにする。そこ立って。ベッドサイドに立つ。手出して。出す。


 力抜いて。


 抜く。




 引っ張り込まれた。




「――――」

 一瞬、ものすごい葛藤がジルを襲った。


 何なら今までの思い出が走馬灯のように頭を過った。生死の境を彷徨っているときですらこれほど大いに迷うこともなかったかもしれない。全てがスローモーションのようにも見えたし、それが余計に混迷の余地を生み、最終的に何も考えられなくなるまでどうにかなった。


 結果として、右手が出た。


 ぎ、と小さくベッドが軋むだけ、というのが葛藤の結果になった。


 ジルは、右手一本でベッドに手を突いて、自分の身体を支えている。


 リリリアは、ジルの服を引っ張って、仰向けのままその顔を眺めている。


 数秒が、そのまま過ぎた。


「……あの」

「『説得と交渉』で思い出したんだけどさ」


 リリリアが何かを喋っている、という情報は鼓膜の震えから伝わってくるのだが、不思議なことにその意味が全く取れない。多分、と妙に頭の中に冷静な部分があって、それが告げる。嗅覚のせいだ。匂いに全部の意識が持っていかれているからそのせいだ、と。


 リリリアの唇が、また開く。

 やけに鮮明に、ゆっくりと、それが目に映る。




「ジルくんは、滅王から『仲間になって』って言われたらどうする?」




 ふっ、と服を引っ張る力が抜けた。

 残っていた腕の力がそのまま、ジルの身体を押し上げる。少し視線が高くなる。ベッドサイド。誰の手にも掴まらずに、ジルは一人。


「それって、」


 今言われた言葉の意味を、考えて、


「どういう――」

「そういえば、それ」


 リリリアが指を差したのは、こちらの首元だった。

 ジルは、少し視線を落とす。今、服を引っ張られて少し開いた胸元。そこに、リリリアから貰ったペンダントが下がっている。


「役に立った?」


 話を逸らされているのか、それとも何かしら繋がっているのか。


 ジルは、それをリリリアの表情から窺おうとする。けれど彼女の顔には、何の色もないように見えた。ただ普通に「そのごはん美味しかった?」と朝食を指差すときのような。見つめ返せば、少し小首を傾げて答えるような。


 平然とした顔にしか見えない。


 彼女にとっての平然とそれ以外の区別が、自分には付けられないということに、ジルは今更気が付いた。


「……ちょっと、バタバタしてたからな」

「まだ使ってない?」

「身分証明に、一度だけ」


 そっか、とリリリアは頷いた。

 ふいっと彼女はそのまま目を逸らす。寝転がったまま、窓の外を見る。ジルも釣られる。


 何もない。

 ただ秋が、冬に向けて少しずつ葉を散らしているだけ。


「何か言おうとしたんだけどさ」


 ひとりごとのように、彼女は言った。


「言えなかったや。――こういうところは、ジルくんに似てるかもね」



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